表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の巫女  作者: 音寒琴
18/20

王宮編6

「「くみ様~~~ひどいですよ~~


こんな王子なんてお断りですよぉ~~~」」


リリアとライアが、ウルウルしながら俺に抱きついてきた。


「巫女殿!! 私にだって、選ぶ権利はあります!!


こいつらみたいな腹まっ黒な若づくり双子なんてこっちからお断りだ!!!」


よく見ると三人とも嫌悪感をにじませて、


俺を挟んで、バチバチしている。


拒否の仕方がなんか本気っぽい、


え?3人ってあれ…?恋人じゃないわけ?


「あれ? 3人は、私の部屋の前で若気の至り的な、


禁断のアバンチュールじゃ…」


「「「こんなのとなんてお断りです!!」」」


俺の言葉は三人のシンクロに遮られた。


「あれ? じゃあなんで私の部屋の前で、まだ駄目だとか…


この胸がこがれたとか…言ってたんですか?」


俺がきくとせきを切ったように、リリアとライアが話し始めた。


「聞いてください!! このクソ王子が、ひどいんですよぉ!


昨日の夜からくみ様に会わせろ会わせろって!!!


くみ様の部屋に、入っちゃダメって言ってるのに、全然聞かずに、


さっきも強く出れない使用人らを蹴散らして私たちが最後の防壁で、


ドアのところで、最終奥義きんけ…応戦していたんですよ!!!」


「そうなんですよ!!! ライアもっと言ってしまいなさい!!!


この王子ったら、甘やかされて育ったせいか、


わがままばかりで、それも、巫女殿は俺に会うのを待ってるとか、


変な妄言もうげんまで言う始末ですよ!!! 朝遅れてしまったのも、


この王子を埋めて…いや止めてて、遅れてしまったんですよ!!!」


今絶対埋めてって言ったよね…。


うん、俺何も聞いてませんよ…きんけ…なんて聞いてない。


二人は、ただのかわいくてちょっとだけの小悪魔なメイドさん…ダヨネ…?


色々気にしたら負けだ、俺!!


「「くみ様は、私たちのものなのに~~~~。」」


二人の俺を抱きしめている腕に力が入った。


ちょ、ま!!痛!!え、あ力緩めてええ!!痛いって!!!潰れるうううう!!!


「巫女殿はお前らのものではない!!


というかなんだそのくみ様って言うのは、なんだ!!


それも…あえて言うなら巫女様は、私の…私のものなのだからな…!!」


もう駄目かもしれない…あははは、男なら、美女二人に抱きしめられて死ぬなんて、


羨ましがられられるかもしれないが、俺はまだ死にはくないんだけど…


あれ?なんでおばあちゃん川の向こう側から手招きしてるの?うふふふ


「巫女様のことにきまってるじゃない、この素晴らしいセンスも分からないなんて


終わってるわね、おねえちゃん?」


「そうね!! て言うかその妄想癖もうそうへきあきれるの通りこして、


きもいわ!! 絶対ストーカーになるタイプよ、女の敵ですよね? くみ様?…くみ様!!!」


俺、おばあちゃん今そっちに逝くよ…。わあお花畑だあ。


「きゃあ!! くみ様大丈夫ですか!!! 戻ってきてください!!」


気がつくと、すごい勢いでゆすぶられていた。俺今まで何してたっけ? 記憶が…。


「あれ? お花畑は?」


「そんなものないですよぉ。よかったです~~」


「急にぐったりされたと思ったら、驚いちゃいましたよ~。どうしたんですか?」


思い出した。男ロマン的な死に方しそうだったんだった……。


でも、女の子にあなた達の力が強すぎて死にそうになってましたなんて言えない…。


「あ、えっと…まあ、あはは…。」


秘儀、笑ってごまかす。。。だが気付かれたか…。王子が急にアッという顔をした。


「も、もしかして、この若づくり双子…。


お前ら全力で、巫女殿に…抱きついたって事はないだろうな?」


一気にリリアとライアの顔が、青ざめた。


「「あぁっ!!」」


「お前ら、巫女殿を殺す気なのか!!! 自分たちの力を理解しろ!!


アトランティス武道大会で、猛者たちを押しのけて、その怪力で優勝して


この前まで、戦豪主だったやつが、手加減を忘れるなど、言語道断だぞ!!」


「「申し訳ありません!!! くみ様!! 大丈夫ですか!!!」」


二人とも、泣きそうな顔をしていた、まあ生きて還ってこれたし、


かわいい子は、笑顔が一番なんだ。


「大丈夫です、そんなやわにできてませんよ(死にそうになったけど…。)


女の子は、笑ってるのが、一番かわいいんですよ?


今度から気をつけて下さったらいいですからね? 笑って下さい」


「「くみ様~~~」」


今度は手加減してくれたみたいだ。


結局ちょっと、涙ぐんでたみたいだけど、それでも笑ってくれた。


女の子の慰め方なんてわからないからな…。


「巫女殿は本当にお優しいのですね」


なんか王子まで涙ぐんでるみたいだが…。


というか、気になっていたんだが…アトランティス武道大会優勝って、


アトランティス=この星の名称ってことはすべての国ってことだよな、


て!!!じゃあこの星での最強のが、リリアとライア……ってことか?


今もしかして、俺、気付いちゃいけない事に気づいてしまったかも…。

あとがき

スランプで書けなくて、

予定してた日にちを破りまくってすみませんでした。


リリアとライアさんは、最強メイドさんらしいです。

アドバンチュールって言葉的に合ってるのか微妙です…。

あってるんでしょうか…。


基本のんびり屋なので、よければ感想で

時々飴と鞭を与えてやってください・・。

誤字などの報告は、本当にありがたいです。


次の更新は26日をめざします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ