王宮編3
てか、くみ様?そう言ってすがりついて来てるってことは、俺の事なんだろうけど
「あの・・くみ様?というのは・・?」
すると、二人は、顔を見合わせてニコリと笑った。
「紅の巫女様で、くれないから”く”をとって、みこから”み”を
とらしていただいたのですわ。我ながら、いい名前だと思います。ね、お姉ちゃん?」
「ええ、それと、様づけだけは譲れませんわ。私たちは、
さっきのくみ様のお言葉で、本当に感動したのです。そして尊敬しました。」
かわいらしすぎる名前に、
軽いショックを受けてはいたが、それより気になる事があった。
なぜ、名前を聞かずに、あだ名にしたんだろう。
「私の本名を聞かないんですか?
そっちの方で呼んでいただいてもいいんですが、
まだ自己紹介してませんでしたが、み・・。」
「「だめです!!!!」」
俺の言葉は、二人の言葉でさえぎられた。
あまりの二人の剣幕に、驚いた。
二人が、はっときずいたように、頭を下げた。
「すみません。大きな声を出してしまいました。」
「べつに構わないのですが・・どうかされたんですか?」
少し驚いたが、二人が、すごい剣幕で止めるという事は、
何か意味があるという事だ。
俺の言葉を聞いて、少しほっとしたように、リリアが説明を始めた。
「くみ様の名前には、私たちとは、違う大切な意味があるのです。なので・・。
名を尋ねられても、絶対に軽々しく言ってはいけません。
ただ・・・もし・・」
「お姉ちゃん~~。これ以上言うのは、野暮だよぉ?
くみ様そのうち、誰かから、意味聞くことになると思いますよ?クス」
二人とも、よくわからないが、また顔を見合わせて、にっこりと笑っている。
なんだか最後まで聞けなくて、俺は、不完全燃焼な感じだが、
「わかりました。とりあえず、意味聞くまでは、名前を言わない事にしときます。」
はなしは、そこで終わりのようだ。
「すみません、くみ様。私たちの事で、お時間をとらせてしまって、
これからどうされますか?。」
「先に朝食にされますか?それとも、お着替えを先にされますか?」
頭がぼんやりしてるから、シャワー浴びたい気分だけど・・。
「すみません、シャワー・・いや、お風呂に入る事って出来ますか?。」
「もちろんです。スパルームまでいかれますか?
そちらなら、お風呂に入った後に、エステ、マッサージなども完備しています。
早く入りたいという場合はこの部屋付きの小さいですが、お風呂もございますが、
どうされますか?」
えすて?ってなんだっけ?マッサージとかいいから、風呂入りたいだけだし、
てか、部屋付きの風呂ってもう一軒家みたいなもんじゃねえか、
完璧この部屋だけで、俺の住んでた、アパートの部屋の5倍はある。
気にしちゃまけな気がしてきた。
「部屋付きの風呂の方で。。。」
なんだこれ・・。ここって、城の一部屋だよな・・?
風呂場に行くまで、何部屋通ったよ?
それも・・・・小さい風呂って?間違っても、十坪ある風呂の事言いませんよね?
服を脱ぐのを、リリアとライアが、手伝いたがったが、丁重にお断りした。
すごい残念そうだったが、必死にお願いした。
はあ~~ここからが、勝負だ。
来てすぐに、アクシデントで自分の体見ちゃったけど、
自分の体って実感のない、女の体を見るのは、かなり気まずい。
でも、服を脱がなきゃ、風呂には入れない。そのことを考えてなかった。
結果、目をつむって、服を脱いで、バスタオルを胸の上から巻くことに決定した。
目をぎゅっとつむった。服は、レースをふんだんに使った、ボタンで、
前を開けられる軽いドレスみたいな、ワンピース。
下は、またレースをふんだんに使ったズボンだった。
そっとワンピースのボタンに手をかけた。
あとがき
今回は、とりあえず、ほのぼのです。
そして、紅の巫女(健太)の名前を明かすことには、意味があります。
3万PV突破しました!!!
読んでくださってる皆さんに、
感謝感激雨霰です。
前話で、言っていた連続更新は、今週は、明日からかなり忙しくなるので、
忙しくないときに、のんびりします。
次の更新は、6日です。