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紅の巫女  作者: 音寒琴
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閑話 紅の巫女との出会い(王子side)3

よし!!それにしても彼女を見すぎだ。


彼女を誰かの目にさらすのにイラついて固まってる戦士たちを一括した。


「そのように、貴様らが、じろじろ見るから、巫女殿が、おびえてしまわれたではないか!!」


固まっていた、リトル達が、びくっと動いた。


分かっているだろうなと、視線をくれると、


「・・・まことに申し訳ございません。」


まあ及第点だ・・。そんなこと思っていると、彼女が、


俺の腕の中で、なぜか焦っていた。


「みなさん、おねがいです。お顔をあげてください。


私は、みなさんを、怖がって、いたわけではなくてですね・・。


(勘違い)王子、あのですねえ・・。


こんなこと言ったら、失礼に、当たるかもしれませんが、言わせていただきます。


みなさんは、私を・・・え・・。」


あああ、なんて優しいのだろう。。。。


美しいだけではなく、こんなにも慈悲深い・・。


「ううう・・・なんて優しい方だ・・。巫女殿に見惚れて腑抜けになってしまった


戦士どもにもお慈悲の心を・・グス・・


さっきまでおびえて、いらっしゃったのに・・・。」


涙が、あふれだした。リトル達もそうだったようで、泣いている。


傲慢な姫様にしかあってこなかったあいつらにも、驚きであり、


感動であるはずだからな・・。そういう事を考慮して、かばってやることにした。


「まあこの私も少しの間、お恥ずかしながら巫女殿に、見惚れておりました・・。


このアトランティスに紅の巫女殿をお迎えするのも、


600年ぶりなので、紅の巫女は、もはや伝説になりかけてたですが、


昨日、時の予言者が、このベクスベルの森に、赤い光とともに、紅の巫女が、おり立つ、


という、予言をして、急いで、こちらに向かった次第なので、


お姿がこのように、尊いものだとは、考えもしておりませんでした。。。」


紅の巫女なんて信じてなかったのですけど・・。


貴方に会ってから信じ始めたんですよ・・。


貴方に出会ってから・・。


そんな感慨かんがいを込めて話した。


少しして、彼女はおずおずと話してきた。


「今さらだと思うんですが・・紅の巫女ってなんなんですか?」


そうだった!!!!


「あああああああ!!!そうだったんだ、申し訳ございません。。。


ちゃんと、文献には、紅の巫女は、異世界から訪れると書いてあったのに・・。


あまりにも、巫女殿が、落ち着いていらっしゃるので、忘れておりました。。。


説明が遅れて申し訳ありません。


とりあえず、紅の巫女殿、異世界から、はるばる遠路、このアトランティスにようこそ」


「わたしは、この国の、第一王子ブライアン・ケニー・ルーベル・アトランティスでございます。


紅の巫女殿という立場は、尊き、我らをお造りになられた女神、


紅の女神様がつかわされた使者という立場でございます。


王族と対等な立場とされております。なので、王宮に住んでいただくことになります


役割としては、


600年前の文献の一部なんですけど、


え~と・・この星を揺るがすような災いごとが起った。


闇がこの星を支配しようとしていた。


その時、赤い光とともに紅の女神の使者、


紅の巫女アトランティスにに降り立つ。


紅の巫女、女神の声を聞き、世界救う。


それが、紅の巫女という立場であり、使命です。」


記憶をたよりに、簡単に説明した。


すると、すごくびっくりしたように彼女が、私の顔を覗き込んだ。


「っちょっと!!待って下さい!!


とりあえず、このアトランティスは、闇に支配されかかっているのですか?


いや、違うそんな事聞きたいんじゃなくて!!


それは、本当に、いや、俺が、紅の女神の使者の世界を救うっていう、


紅の巫女なんですか!?」


そんな彼女もかわいかった。初めて、動揺したところをみた。


こんな風に俺の言葉で、彼女の表情を色々引き出してみたい。


御尊顔ごそんがんを拝見するかぎり間違いありません。


文献に書いてあった。特徴がそっくりです。」


信じてないようだったから、女神のお造りになられたといわれる、歌を歌った。


歌い終わった後彼女をみると彼女は、虚ろな目で泣いていた。


ほろりほろりと静かに、涙を流していた。今彼女はここにいないそんな感じがした。


体は、ここにあるのに、心は、ここではないどこかにとらわれてしまっている。


危ない感じがした、このままじゃ、折れてしまうような、はかなさが、彼女を取り巻いていた。


何度名前を呼んでも、反応が、なくて少し怖くなった。このまま目を覚まさないのではないか・・・


そんなことまで考えたとき、彼女の目に生気がもどった。


「なんどお呼びしても応答がなくて、驚きました。大丈夫ですか?」


彼女は、はっとしたように、頬に残った涙を荒くぬぐった。


「大丈夫です。なんでもないです。」


あまりのその姿が、痛々しかった。


その痛み、苦しみを分けてほしい・・。


そんな事を思ったのは、生まれて初めてだった。


あとがき

割り込み投稿が、出来るようになりましたのですが、

再UPするしか、順番変えれなくて

やむなく再UPしますが、内容はかわりません。


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