催眠状態のレベル
催眠状態は別名トランス状態や変性意識状態とも呼ばれます。
催眠状態とはなんぞや?
と質問され、電車の説明をよくします。
「通勤通学の電車で座っていると、眠気が襲ってきたことはない?
ガタンゴトンと揺れと音がだんだんと気持ち良くなってきて・・・。
気が付いたら「〇〇駅~〇〇駅~」と最寄り駅のガイダンスがありハッと目が覚める。
なんて体験をする人って多いよね。
この眠っているけど聞き耳が立っている状態をトランス状態っていうの。
トランス状態は誰でもなるんだよ~」
といった説明をよくします。
なんとなく通じていただけましたか?
催眠状態は、以下の5段階に分かれます。
上から浅い状態で、下に行くほど深くなります。
・起きている状態
・軽トランス
・中トランス
・深トランス
・寝ている
通常は間の3つを催眠状態といい、催眠術の説明に欠かすことができません。
これに脳波を当て嵌めると以下のようになります。
・起きている状態 β波
・軽トランス β波~α波
・中トランス α波~θ波
・深トランス θ波
・寝ている δ波
なんでこんな分け方をするのかというと、それぞれの状態ですることが違うとされているからです。
できること
・軽トランス β波~α波
⇒筋肉操作
筋肉が絡む暗示が有効です。
手が固まるってのはこの領域です。
手が机にくっついたり、椅子から立てなくなったりもできます。
・中トランス α波~θ波
⇒五感操作、感情操作
五感や感情への暗示が有効です。
記憶の繋ぎ変えが行うことができます。
飲み物の味が変わったり、冷たいものを温かく感じたりします。
好き好き催眠もここの領域です。
・深トランス θ波
⇒記憶操作(想像できることならなんでもできます)
前世療法や未来視はこちらです。
この状態で入れた暗示は強力な後催眠として発現します。
・寝ている δ波
⇒覚醒
催眠状態が終了するのはここ。
帰って眠るまでが催眠術です。
もちろんかなりの個人差がある為、一概にはこの分け方に当て嵌まりません。
あくまで目安としてご理解ください。
※なお、筋肉操作の『操作』という部分は、筋肉支配のように『支配』と表現される方が多いです。
私は支配と言う言い方がしっくりこないので操作と表現しています。