逃げる私と何処までも追いかけてくる彼。
私はかれこれ、10年以上同じ男性から逃げ続けている。
私と彼は、全く面識がない!
それなのに、私はこの男性にずっと追いかけられている。
私が逃げても逃げても、何処までも私を探し出して追ってくる。
この男性が、私をつけ狙うようになったのは、、、?
街で私とすれ違った事からはじまったらしい。
たった一回、街ですれ違っただけで10年も追われるなんて
あの時の私には、想像もつかなかった。
最初は、“誰かに見られているような感覚を受けていた。”
何処の誰だか分からないが、人から見られている感じ。
外にいても、家の中に居ても誰かに見られている。
そこから、少し経つと? 今度は玄関先に袋に入った食べ物が
置いてあった。
ポストに、手紙が1ヶ月に一通来るようになる。
でも? 差出人の名前もなく直接ポストに入れてるようだった。
手紙の内容は、私と街ですれ違って一目惚れした事や私の日常生活
を知るはずもないこの男性が知っていて、手紙に事細かく
書いている内容だった。
私は怖くなり、探偵に頼んでこの男性の事を調べてもらう。
そうすると? 探偵が調べて私に報告をしてきた。
『スミマセン、お忙しいところ。犯人が誰だか分かりましたよ』
『えぇ!? 本当ですか?』
『名前は、井之頭朔嗣 25歳 フリーター どうやらコイツ!
あなたの部屋に盗聴器を忍び込ませている事が分かりました。
それと? ひょっとしたら、あなたの部屋の合鍵も持っている
かもしれません!』
『・・・えぇ!? どうして?』
『ここ3カ月間の間に、部屋に業者の人やその他で人を入れたと
いう記憶はありますか?』
『・・・あぁ、そういえば、水が出なくなって水道屋さんに
電話をして見に来てもらった事があります。』
『じゃあーその時来た男が“犯人”です!』
『そんな! ちゃんと直してもらいましたよ』
『水道管を予め止めて、あたかも直ったように見せただけじゃ
ないかと思いますよ』
『・・・そ、そんな事って!?』
『犯人は、水道屋の格好で来たなら他の住人から見ても分からない
でしょうからね』
『・・・・・・』
『その時に、盗聴器と合鍵を作ったのでしょう』
『確かに、その男性に直してもらっている間テーブルには
家の鍵を置きっぱなしにしてました。私はそこには居ませんでしたし。
少し用事をしていて、彼にまかせっきりにしていたのです』
『あの男は、それが狙いだったんんですよ! それより家の鍵を早く
新しいモノに変えた方がいいでしょう』
『・・・はい。』
『盗聴器が見つかている事は、既にバレているでしょうから』
『はい。』
そんな事があって、私の行動はあの男性に分かる事は
もうなくなった。
でも? 相変わらず、誰かに見られている気がする。
勿論! 警察にも届を出していたが...。
証拠がないとかで、犯人を捕まえる事は出来ないと言われる。
警察は、当てにならない。
探偵も、犯人を見つけるところまではしてくれたが、、、。
それ以上、何も出来ないと言われた。
【犯人】が誰か分かっても、捕まえる事ができない!
日本の法律は、被害者には厳しく加害者には優しい。
この国の法律では、誰も本当の意味で裁けないのだろう。
人を殺しても、“死刑になる事がほとんどない”
犯罪者に優しい法律。
私は、どうすれば? この“病的なストーカーから”逃げ切れるのか?
この男性のストーカー行為は、どんどんエスカレートしていた。
私の会社や私の家族、仲が良い友達にまで近寄っていた。
気が付けば? この男性は私の隣の部屋に住んでいたのだ。
私はこの男性から絶対に逃げられない。
携帯も何度も変えたが、必ず私の新しい携帯にこの男性から
電話がかかってきていた。
どこで調べるのか? 携帯を何度買い替えても無駄だと分かる。
一人暮らしのマンションも何度も引っ越しを繰り返したが必ずあの男が
私の住むマンションを見つけ出し、引っ越してきた。
もう、この先も私はこの男性から逃げられないのか?
どんなに逃げても、この男性は必ず私を見つけ出す。
【逃げる私と何処までも追いかけてくる彼。】
・・・私の闘いは、何処までも終わらない。
最後までお読みいただきありがとうございます。




