発音練習 発音記号
さあ本編その一が始まる。
まず最初に、イギリス英語とアメリカ英語は混ぜてはいけない。
次、イギリス英語とアメリカ英語の特徴を理解しよう。
残念だが前置き置かないと何も練習ができないから。
まず、イギリス英語から。
アクセントはピッチアクセント、高低差でアクセントをつける。
次、音節、英語ではシラブルと言う物、辞書に出てくる発音の区切りの事だが。
母音、母音+子音、子音+母音、子音+母音+子音の四種類ある。
次、アメリカ英語。
アクセントはブレスアクセント、口から吐き出す息の量でアクセントをつける。
音節、全部母音の塊になる。
特徴はこんな所だ。
簡単に言い直すと、英語は言語、アメリカ語は鳴き声。
正確にイメージを伝えるなら、英語は弦楽器、アメリカ語は管楽器。
これは特にトロンボーンをイメージすると良い。
もっとも、タンギングせずに息を吐きながら音程を変えるイメージだが。
ノートの取り方。
発音記号ごとに中表紙を付けて、母音に着目し分別。
あとは延々と発音記号の発声練習。
それでは、実際の発音方法の練習に入る。
最初に学ぶべきなのは二重母音。
特にマジックEが付く、アルファベット読みの物だ。
アメリカ英語に限定するがこれは結構特徴的だ。
エイ、アイ、ユー、ウー、イー、オウ、と言うのは間違いだ。
エィ、アィ、ユゥ、ウゥ、イィ、オゥ、がカタカナ表記なら正解。
具体的には、最初の文字にアクセントが来ているので、二文字目は使われる息の量が少なくなる。
結果的に、一つの発音記号と呼べるような纏まりが生まれる。
次、アメリカ英語の発音記号の鬼門。
アッシュ、open-oの二つだ。
アッシュについては、"Thank"や"bag"あたりのエァなんて言われるあれだ。
発音方法は簡単だ、子音にアクセントを置くだけ。
まぁ、これを説明する為の前置きだった。
ブレスアクセントのアクセントが乗ってない"a"がそう聞こえるって話だ。
長音母音の二文字目の様に、母音の時点で息を大量に吐き切ってから口をアに近づけると良い。
次、open-o。
並びから推測すればわかるが、これも子音にアクセントを取られ、息を吐き切ってから口をオにする。
すると、"オァ"に近い発音になる。
"box"とか"fox"などのあれだな。
因みにアッシュの意味は灰で、どうも日本語の灰色と同じ用法のようだ。
"e"と"a"のどちらかわからない、と言う意味ではなく、アクセントが有るか無いか分からないという意味のようだが。
次、日本人が最も苦手な母音とうわさされる物。
シュワー、曖昧母音について。
これはイギリス英語から練習すると良い。
今まで見てきて、二連続の母音が潰れているというのには気が付いたと思う。
"sew"などのイギリス発音が分かり易いが、半母音と呼ばれる文字が付くと一つ前の母音が潰れる。
"w""r""l"辺りの直前は殆ど潰れている。
"first"なんかもそうだ、前にアクセントを移す"fast"後ろに移す"first"と言う感じ。
因みに、アメリカ英語では何故かアクセントを曖昧記号に乗せる事がある。
潰す練習をしたら発音を憶えてから、前の方にアクセントを移す練習が必要になる。
母音最後、"i"。
英語では"i"が"イ"、"iː"が"イー"だ。
アメリカ英語では違う。
"iː"伸ばす方の"イ"だが、アメリカでは早口が優先で伸ばさなくなった。
結果、両方同じ発音になったので、短い"イ"の発音を変える事にした。
どう変えたか、アクセントを前の方にずらした。
"sit"なんかもS要素が強くなり、"スィト"に近い発音になっている。
当然コツは、前の子音にアクセントをずらす事。
本当はここで終わりたかったけど、最後に母音では無い物を一つだけ。
"R"みんなが"ゥラ"って呼んでるあれだけど。
母音として下を丸めた状態で、アクセントを乗せます。
完全に母音です。
実際にはRよりUに少しだけ近づけるので、若干口を窄めます。
フランス系アメリカ人が、したり顔で少し"う"って発音する感じの"子音"ですよなんてyoutubeで話してたりしますが。
母音だから、勘違いするなよ?この言語学ど素人共が。
後ろにアクセントを付けて潰れる音の起源は、日本語の十だ。