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俺の能力の効果がおかしい事に気付いた。  作者: 平凡な猫
第一章
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第一話 クラス転移①

新たな連載開始!!

勿論「転生後は自由だと教えられた筈なのだが……」も連載中なのでそちらも是非

https://ncode.syosetu.com/n3693fu/



✻そちらの世界とは別の世界での物語です。

  俺の名前は水樹(ミズキ) 秋勝(アキカツ)。そこら辺にいる只の男子高校生だ。普通の男子高校生と聞かれても、逆に困ると言うものだ。


 イジメられてないか?だって?いやいや弄られる事はあってもそんな露骨には嫌がらせは受けてないぞ?


 まぁ自分語りはここまでにしよう。こんな事只の現実逃避に過ぎないのだ。さっきから隣にいる親友が少しうるさい。


「おい、聞いてるのか?この光はなんだと思うか聞いてるのになんで無視する?さっきから十分前から床が光ってるのだぞ。気にならないのか?今日はそれで無くても学年集会とか言う面倒な行事中なのにこんなファンタジーな事が起こっているのだぞ?これから何処かに召喚されるのかもしれないぞ?どうするんだ?」


 こいつは楓山(アキヤマ) 優太(ユウタ)中学一年からの親友だ。


 入学当初、俺は友達等出来るはずないと決めつけて、誰とも関わらないようにしてきた。まぁ本当に関わらないようにすると色々な事において損をする事が多くなるので周りの席の人には話しかけたりなどはしたが、友人とは呼べる程話しかけなかったし話しかけられてはいない。


 が、物事と言うものは突然やってくる。俺が知り合いと思っているやつ(優秀な奴で特待生だと噂されている)の知り合い?友達?が急に話しかけてきたのだ。ユウだ。いや、他にも二人程いたが今となっては知り合い程度なので説明は省かせてもらう。


 話を戻すとしよう、ユウは俺を見ると、


「よう、俺の名前はユウ!楓山優太って言うんだ!お前の名前は何だ?」


 最初は、騒がしい奴だなって思った。だが、色々喋っているとどうも馬が合う奴だなって思うようになった。入学当初は、誰とも関わらない精神で行動していたが、こう言う奴がいると学校に来るのが少しだけ楽しみになった。


 よく知り合えたよな。とユウに言うといつもこう返ってくる。


「ホントにそうだよ。しかもお前、あの頃から性格変わり過ぎだろ!あんなに影が薄いやつだったのに、しかも当時のクラスメイトには『中一の時お前いたっけ?全然分からなかったわ』とか言われる程物静かな奴だったのにな。今はお前めちゃめちゃ目立つ奴になってるのにな。ホントに何であの頃の俺はお前に話しかけたのは不思議だよ。まぁ今となっては親友になれたから良かったっちゃあ良かったけどな。」


 ホントにあの頃の俺にお礼したいくらいだ。もしあの場面でちゃんと会話してなかったら今でも友達など作らなかったと思う。ホントに助かった。



 まぁ親友の事は置いておこう。




 ユウの言う通り、今はこの状態の事を気にするとしようか。


 まず、この状態を説明するには十数分前の事を説明しなければ理解出来ないだろう。


 十数分前、俺達二学年は先週から予定されていた通り学年集会の為、三階ホールに集まっていた。先生方も既に集まっており、後、数秒で始まろうとしていた。


 その時俺はユウと他愛もない会話をしていて時間を忘れている頃だった。司会である生徒会長がマイクを持とうと手を伸ばしていたとこが見え、ユウに始まる事を言おうとしていた時だった。


 下を向いた時、何か模様の様な物が床に描かれ始めているとこが見えた。俺が下を向いて目を見開いているのをユウが見た様で、同じく下を向いた。


 その途端、その場にいる全員が動けなくなった。だが、首から上は動かせるようだが、全員が全員、騒ぎ始めた。「何だ何だ!?」とか、「動けねぇ」やら「どうなってんだ?」等叫んでる。


 それを聞いて、俺は冷静になれた。どうせ何しても動けなさそうだから気にしなくていいかと考えた。


「ユウ、お前動けるか?」


「いや、無理っぽい。どうなってるんだ?何だこの集団超常現象……なにか分かるか?」


「いや?な〜んにも分からないけど、馬鹿馬鹿しい予想はついた。」


「ん〜確かに俺も何となく分かった。これ、創作小説とかでよくあるあの現象に似てるな。」


「それな。俺、端末でバッテリーが壊れる程沢山のそう言う小説見てるから予想出来るけど…殆どが光った後すぐに目の前が何処かファンタジーな世界の城とかに召喚される様な物語なんだが、これは予想外だ。時間が掛かると言う物は初めてだな。いや、そう言うのもあるのかもしれないけどな。」


「マジかよ。何だ何だ?俺も遂に魔法使いとかになれるのか?だったら俺魔法も剣も使える魔法剣士になりたいぞ。」


「待て待て取らぬ狸の皮算用はやめとけ。もしかしたらヤバイ方の召喚かもしれないからな。例えば、最初は俺達に媚びへつらって「魔王を倒せ〜」とか言って本当は魔王と言っても只、魔の国の領土が欲しいだけの為に俺達呼んで戦争に駆りだされたり。とかあると思うぞ。何せ他の世界から攫う事なんだからな。」


「確かに……そう聞くとそれしか考えられなくなってきたわ。うわ、そう考えると嫌になってきた……。」


「まぁ待てって、もう多分この状態は逆らえないが、召喚された後は逃げられるかもしれない。て言うかもし、向こうが良い奴でも俺は逃げるつもりだがもしかしたら良い感じの待遇があるかもしれないだろ。落胆するのはまだ早いぞ?」


「だけど本当に逃げられるのか?向こうも対策されてると思うぞ?大丈夫なのか?」


「やるしか無いだろう。たとえ本当に「害のある奴を倒して下さい」とか言われたってそれが終わった後に「貴方はこの国にとって脅威な存在です」とか言って殺されるかもしれないだろ?そんなん只、利用だけされて終わるのも嫌だからな。」


「そう言われるとそうなんだが……終わんなくないか?この状態…」


 本当にどうしようか?何が起こるのだろうか?


評価、ブックマーク良かったら宜しくお願いします。



この物語は毎週木曜日16:00に連載予定です。

もう一つの物語は毎週金曜日16:00に連載しています。

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