閑話 備忘録(人物設定などなど)
◆登場人物の話
◆呼人:(一人称:俺、語尾:~だぞ)
物語の主人公。23才、アウトドアショップの店員。
ある日、突然拉致されて、何処とも知れない大陸に、船で連行された不幸な男。
船の中では、ボーイミーツオッサンしてしまうという、不幸のズンドコを噛み締めながら、新大陸と呼ばれる場所で、世界樹を目指すゲームに参加させられている。
……はずだったが、ゲームを忘れて「ほのぼののんびりのほほんライフ」を満喫している戯け者
身長:170㎝、中肉中背の量産タイプの人間。
性別:男
特徴:小心者で疑り深い。魔法作成が得意。箱庭のオーナーで、好きなビールを飲むために農園を営む。精霊王(精霊さん)や、ドラゴンやグリフォン隊長など、人外の生き物の友達が多くいる。ゴーレム工芸なる魔法技術で、食器から家まで、いろいろと作り出している。
マリアからは、チーター(ズルして力を得た人)と呼ばれることもしばしばあり、みんなからは「天然」「大人げない」「自重しない」と呆れられることが多い。
◆マリア(本名、岩男):(一人称:私、語尾:~かしらぁ)
呼人と共に、新大陸と呼ばれる場所で、世界樹を目指すゲームに参加させられている囚人。自分は乙女だと豪語する、オネェ口調のおっさんで、生粋のトラブルメーカー。しかしその実体は乙女ピンクである。
身長:190㎝、ガチムチマッチョなおっさん
性別:超(乙女は年齢と性別を超越しているらしい)
特徴:呑気、鍛え上げられた体躯に分厚い胸板、頭は五分刈りで無精ひげという妙に迫力のある風体。口調はオネェだがナヨナヨはしていない。こんなヒールな外見だが子供たちには人気がある。
乙女ピンクとして、魔法乙女戦隊の戦隊ヒロイン兼、戦隊リーダーを勤めるが戦隊の問題事は呼人に丸投げ。
妙な男気スイッチを持っており、子供が絡むと暴走するため、呼人からは密かに(使い魔も含めて)「3馬鹿トリオ」と呼ばれている。
草花に対する知識が豊富で、薬師になるために、おばば様に弟子入りした。
◆エルゴ:(一人称:私、語尾:~です)
呼人の使い魔の一人。魔法戦闘、物理戦闘をバランス良くこなす。知識もマニュアルや呼人の脳内情報から、抽出して与えられているため、この集団の唯一の理性として活躍している。
呼人の参謀、料理人、情報収集、使い魔のまとめ役、箱庭の責任者をこなすスーパー執事。
魔法研究やスライムボディの強化、魔法陣の最適化、味覚や痛覚などの実装など、使い魔の機能向上も行っている。
身長:190㎝、細マッチョな20代のイケメン紳士
性別:男
特徴:スライムゴーレム(呼人が作った魔物)、丁寧な口調、銀髪で整った西洋顔の紳士。
普段は燕尾服を着用しているが、外出の際は戦士風の軽鎧に、大刀(高周波振動ブレード)という和洋折衷な出で立ち。
主の敵には容赦がない。変形する(腕輪、家、武器など)。
海ではブーメランパンツに、燕尾服を合わせるという、意外にお茶目な一面もある。
◆ハルナ:(一人称:あたい、語尾:~だぜ)
呼人の使い魔の一人。パワーとスピードで、近接戦闘をゴリゴリこなす戦闘メイド、なぜかいつも竹箒を肩に担いでいる。がさつで豪胆だが、頼りになる姉御的存在。
身長:180㎝、わがままボディな20代の猫獣人
性別:女
特徴:スライムゴーレム(呼人が作った魔物)、おっさん口調、赤髪で整った西洋顔の猫獣人、猫耳と尻尾がある。巨ぬー。
普段はメイド服を着用しているが、外出の際はヘソ出し革鎧にニーハイブーツ。旦那大好き。変形する(腕輪、馬車、武器など)
◆アロロク:(一人称:私、語尾:シッシッシッ)
呼人の使い魔の一人。探知魔法が得意な隠密メイド、毒舌や冗談が好きでよく呼人に毒を吐く。しかしその実体は乙女ブルーである。
身長:150㎝、20代の毒舌ちみっ子
性別:女
特徴:スライムゴーレム(呼人が作った魔物)、口調は片言でシッシッシッと笑う癖がある。
飛行魔法の時に魚雷に乗る魔女っ子。黒髪の和風美女。普段はメイド服を着用しているが、外出の際はローブにトンガリ帽子の魔女ッ子スタイル。隠れ旦那ファン。変形する(腕輪、武器など)
◆ヘーデリア:(一人称:ヘーデ)
マリアの使い魔の一人。魔法特化型の殲滅天使。可憐な少女の外観に似合わず、何でもアグレッシブに挑戦する負けず嫌いなところがあり、隠れ問題児的存在。しかしその実体は乙女グリーンである。
身長:120㎝、10代の美形幼女
性別:女
特徴:スライムゴーレム(呼人が作った魔物)、人指し指を口に置く癖がある。口調は片言で、すぐにお姉ちゃんぶる。甘えん坊。白いワンピース姿で、パステルグリーンの癖っ毛が愛らしい、西洋美少女。超広域殲滅魔法を得意とする。
◆五郎:(一人称:おで)
マリアの使い魔の一匹。パワー特化の丸々と太ったウォンバット。カレー大好きで黄色いTシャツがトレードマーク。しかしその実体は乙女イエローである。
身長:100㎝、3m大に巨大化するウォンバット
性別:男
特徴:スライムゴーレム(呼人が作った魔物)、口調は片言、自分のことを「おで」と言う。カレー大好きな甘えん坊だが、戦闘時は男らしい。呼人からは密かに、黄色いあいつと呼ばれている。マスコット的存在なのに戦闘では野蛮になりがち。
(おで、うでしいは「れ」が「で」になる。他の「カレー」とか「それ」とかは「れ」のまま)
◆クロールミア:(一人称:妾、語尾:~じゃ)
呼人と対等な友人として同行しているドラゴン。竜凱境に住む竜族の王族である、カプドヴィエル家の姫君。
カプドヴィエルは「厄災」と言われ、人間に恐れられている。退屈なので人間の街にやってきた。しかしその実体は乙女レッドである。
身長:100㎝、5m大に巨大化するドラゴン。人型の時は120㎝で10代の美少女。
性別:女
特徴:体色が赤い幼竜。口調は宮廷言葉で「妾」「~じゃ」が口癖な、のじゃロリ。人型の時はドリルヘアーでパステルピンクの姫衣装。炎ブレスが得意。良く呼人の後頭部にへばりついている。
◆精霊さん:(一人称:僕、語尾:~だよ)
神が作った精霊の王。最初の森で邪神の欠片を見張っている。高位の霊体だが中学生くらいの少年の姿で現れる。おっとり口調だが力は強い。
◆精霊:(一人称:あたち、ぼき、語尾:~でし)
精霊さんより低位の霊体。あたち、ぼき、でし、と変な言葉を使う。30㎝くらいの人形みたいな姿。料理に興味津々。
◆おばば様:(一人称:わし、語尾:~じゃ)
エルクの街の薬師ギルドの顧問。呼人達を弟子に取り、一緒に住んでいる。
◆アロン:(一人称:アロン、語尾:~です)
おばば様の孫。ヘーデと同年代で好奇心旺盛。冒険者の戦闘映像が好き。
◆グリフォン隊長:(一人称:我、語尾:~だ)
魔物たちのまとめ役
◆グリさん:(一人称:私、語尾:~だ)
隊長の彼女
◆トンキ、シンベ、タンタ
孤児3人組
◆神様:(一人称:あちき、語尾:~でありんす)
最近(100年以上前に)代替わりした主神。人間からは「伝承」と言われ、畏れられている。
◆ウーテ:(一人称:うち、語尾:~っす)
天使
◆ゴンゴス:(一人称:わし、語尾:~じゃ)
ドワーフ村の村長
この作品では、神や精霊の数え方を「柱」ではなく、1人、2人と数えることにしました。
因みに文中の↓この印は視点変更の合図です。
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◆ゴーレムハウスの話
魔物の核(魔石)には、魔法陣が内包されている。この魔法陣は、魔物の外観や動きなどを制御する、プログラムのようなものだ。
泥や鉄の人形であるゴーレムの魔法陣には、単一組織を変形させて動かすプログラムがあり、スライムの魔法陣にも同様のプログラムがある。
ゴーレムの方は動きを重視したプログラムで、スライムの方は変形機能を重視している。
ある日、俺は「スライムの体組織でゴーレムが動くんじゃね?」と考えて、やってみたら上手くいったので、2つの魔法陣の良いところを繋げて、スライムゴーレムと言う魔物を作って使い魔とした。
スライム自体は、大きなアメーバーって感じの外観をしている。戦力的には非常に弱い魔物だ。スライム魔法陣にある動作や攻撃のプログラムが単純過ぎるからだ。
ただスライムの体組織は凄い高性能なのだ。イメージと魔力を加える事によって、体積が増えたり減ったり、硬くなったり柔らかくなったり、外観も自由自在に変形できる優れ物だ。
この高性能なスライムボディを作って、ゴーレム魔法陣で、動きを制御しているスライムゴーレムは、非常に強い魔物となり優秀な仲間となってくれた。
俺は、スライムの体組織の変形機能を使って家も作った。スライムゴーレムと同じ魔法陣を使っているので、ゴーレムハウスと呼んでいる。便宜上、ゴーレムハウスと呼んでいるが動きはしない。動作系のプログラムは切ってあるからだ。
そしてゴーレムハウスの内部は、亜空間と接続している。ハウスの外観は省スペースな掘っ立て小屋だったり、扉のみだったりするが扉を開けると内部は9LDK、2階建ての豪邸になっている。
亜空間技術は、「収納」の魔法陣を改造して作った魔法だ。任意の亜空間に接続できるので、ゴーレムハウスの扉を開けると、ゴーレムハウスの外観より広い空間が、内部が出現するわけだ。
亜空間は、我々の次元と異なる次元に存在するので、内部に荷物を入れても重さも感じない。温度も一定な上に、時間経過も変えられる。外観を魔石に戻せば持ち運びも簡単に出来る。本当に魔法は便利だ。
亜空間を形成する時に、魔力をごっそりと持っていかれるけど、その後の維持には魔力を必要としない。時間経過や温度を変える時、それと内部構造を変える時に魔力を使うだけだ。
そんな便利なゴーレムハウスにも問題はある。
ゴーレムハウスの亜空間内部には天候がない。光も外の世界から取り入れなければ無いのだ。住む分には問題は少ないのだが、ハウスを他の用途に利用する時に、少々問題があった。俺はゴーレムハウスに住むだけではなく、内部で農園が作れないかと考えたのだ。
さっそくハウスの内部に、大量に土を入れて作物を育て始めた。結果、農園は上手くいったのだが、天候が無いので作物に悪影響が無いかと心配がある。
そして温度は一定に保たれているが、人間が水をやらなければ植物は育たない。風や蜂がいるわけでも無いので、受粉も人間がやらなければいけない。正直、手間が掛かるのだ。農作業用のゴーレムを作って対処したが、不便さは否めない。
因みに亜空間は、ゴーレムハウスを仕舞って魔石状態の時も、こちら側と接続は切れていないようだ。
俺達が中にいる時に外に繋がる扉が壊されたら、亜空間に閉じ込められてしまうのか? というとそうでもない。
外の扉が壊されても、亜空間内部の扉は無くならず、扉を開けたら外に出られたのだ。ただし外に出たあとに、扉が閉まった途端に、その扉は消えてしまう。そしてその亜空間には、こちら側からアクセス出来なくなる。亜空間内部の窓や、裏口も同じく外に繋がっていたので、閉じ込められることは無いようだ。
ある日、五郎たち使い魔が、ダンジョン産の魔物と仲良くなった。そしてこの魔物たちが新たな住みかに、ゴーレム農園を使わせてくれないか? と相談してきた。
しかし亜空間は、魔物が住むには適した環境とは言えない。
ここでたまたま居合わせた、森の精霊さんが力を貸してくれた。俺とマリアが、前に知り合った高位の精霊だ。実は精霊王の1人だと、あとで知ったが今は置いておこう。
精霊さんの話では、何でも精霊たちは普段、亜空間と同じ次元の違う空間に住んでいるそうだ。「箱庭」と言われるその空間には、擬似太陽があり、水場があり、天候が存在しているのだとか。そして草木が豊富な箱庭で、精霊たちは楽しく暮らしているとのこと。
そして精霊さんは、俺のゴーレムハウスの内部を「箱庭」に改造すれば、魔物が住んでも問題がないと提案してくれた。
神の眷属である精霊は、神界に行けるらしく、神界には神が気まぐれや練習、酔っぱらった勢いなどで作った箱庭が、ゴロゴロしているのだそうだ。
その中から良いのを身繕って持ってきて、ゴーレムハウス内部の亜空間に繋げるだけで良いらしい。精霊さんは簡単に言うが、人間には不可能なことだと俺でも分かる。
精霊さんは、下位の精霊をゴーレムハウスに住まわせて、「箱庭」の改造や管理をさせれば良いと、7人の下位精霊を貸してくれた。
精霊は寿命が無いので、人間の一生に付き合っても暇潰し程度の感覚らしい。
箱庭は大地を切り取ったようなものらしく、それが亜空間に、プカプカ浮いている状態なのだとか。天空の島と言う感じだ。
広大な大地、空、太陽、風、海、山、川、木、草、動物、魚、天候が存在する「箱庭」は、完成された一つの世界だ。外の世界とあまり変わらない。違いは人間と魔物がいないくらいだ。
こうして俺のゴーレムハウスは「箱庭」となり、広大な土地と広い農園を手に入れた。外の世界では持ち運び可能な移動農園だ。
俺はビールが飲みたい。だから農園で大麦などを育てて生活向上に役立てている。
◆お酒の話
俺とマリアは、この大陸で初めて人間の住む街にたどり着いた時に、食堂でお酒を注文した。
出てきた、お酒はエールと呼ばれるビールに似たお酒である。
元の世界のエールは、ビールと作り方や素材が違うだけで良く似ており、大変美味しい。だがこの大陸のエールは、炭酸が弱く泡立たない。酸味も強くて温いから、あまり美味しくなかった。
この大陸には耐圧容器など無いので、酒の発酵中に発生する炭酸を貯めておくのが、難しいのかもしれない。貯蔵樽が爆発しないように、ある程度抜いているか、保存中、運搬中に抜けてしまうのであろう。
この大陸のエールは、炭酸が弱く泡立ちが無い、ビールとは似て非なる物だった。
ビール好きの俺には、非常に残念であったが、無いものは仕方がない。そして無い物は作れば良い。と言うことでゴーレム農園で日々農作物を育てる俺であった。
因みに、酒造はドワーフが得意としている。ドワーフはエールの他に、「火酒」と呼ばれる蒸留酒を作る。人間もエールを作っているが、ドワーフの酒ほど美味くないらしい。あとエルフがワインを作っているとか。
◆魔法陣の話
魔物の魔石には、魔法陣が内包されていて、魔物特有の機能を持っているものがある。
ゴーレム:単一組織の変形、動作制御
スライム:体組織の変形(ゴーレムより緻密で素早い)
オーガ:身体強化
狼の魔物:夜目、遠視、念話
熊の魔物:体内時計
カーバンクル:聖魔法
グリフォン:飛翔
蜘蛛さん:機織り魔法
イモムシさん:糸生成
ドラゴン:飛翔、炎吐息
などがある。俺達は自作した魔法の他にも、これらを脳内にインストールして使っているのだ。
例えば俺達が使う身体強化の魔法は、オーガの「身体強化」に、飛行魔法から「軽量」を持ってきて、組み込んで使っている。これで皮膚の硬化、骨の硬化、筋肉の活性、身体の軽量が出来るので、力と速さと防御が強化がされるのだ。
この大陸では、魔法が簡単に手に入るが、手に入れた魔法の改造をしたり、新たな魔法を創造したりするのは、俺だけのようだ。
魔法の改造や創造には、魔法陣(神代文字)の知識が必要だが、おばば様でさえ驚いているくらいだから、あまり扱う人間がいないのだろう。
◆懸念事項の話
現状、最大の懸念は、敵の存在である。他国の軍人だ。
ゲームに参加している他国の軍人対策は、主にアロロクが担当しているが、俺自身もいろいろと対策してみた。
・自宅警備:監視ゴーレムを配置する。
監視ゴーレムは、家の外周の警備をしているゴーレムだ。
小さいゴーレムを、家の周囲に放ち警備してもらっている。猫やカラス、ネズミなどの形をしていて、人間の悪意や敵意、殺気、不審人物などを察知して、念話で知らせてくれるのだ。監視対象の精神を操作して、街の警備兵のところに誘導したり、撹乱したりもする。
・装備強化:ローブの作成
オレンジのパーカーは目立つので、地味なローブを作成した。素材はイモムシさんの鋼糸で編んだ、防刃布だ。そして森で戦った大蜘蛛の糸で編んだ布も使用している。
ローブに魔石を仕込んで、スライムボディで強化することも検討中だ。フードは兜のように頭と首をガード出来るようにして、胸と背中の部分も強化する。
いっそ全部スライムボディで、と思ったが薄いスライムボディは、上手く強度が出なかったりして大変だったので止めた。
余談だが、ローブの制作はドワーフ村の村長の、ゴンゴスさんに依頼した。その後、実は蜘蛛さんが機織りだけで無く、裁縫も出来ると発覚したので失敗したなぁ、と思ったが近所付き合いも大事なので良しとしようと思う。
・その他
他には護衛(使い魔)の強化も、エルゴと一緒に研究している。
使い魔は現状、ノーマルスライムの体組織から作られているが、基礎能力が高い素材を使えば、能力が強化されるのではないかと考えている。
例えばメタルスライム、オリハルコンスライムなどを作って使えば、今より能力が上がる可能性が高いので研究中だ。




