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繭の中で

 

 ーーーーーーー

 ーーーー

 ーー


 〜★〜


 ー八分前……木の繭の中でー









 彼女は深く息を吸う。鼻孔をくすぐる濃い木の香りは、今まさに木を切り出して建てた木造ロッジの中にいるようだった。



 人がちょうど一人、狭苦しさを感じないギリギリのライン。空気穴のようにところどころ空いている隙間から光が僅かに漏れる。


 暗闇に光の筋がいくつか。


 狭いところが好きな人間なら落ち着くのだろうと彼女は感じた。


「おかしな力ね」


 ぼやく彼女の表情は言葉と裏腹に柔らかなものだった。


 本当にニンジャなのかしら、小さな呟きは木の繭の壁に染み込み消えていく。


 考えても見れば。そう前置きして彼女は思考を巡らせた。


 医療センターでの調整を抜け出し、ふと思い立って大湖畔へ。釣りをしていたら湖畔ワニに襲われ、あれよと言う間に次の仕事。


 まあ退屈しないでこれはこれでオッケーだ。彼女はフッと息を吐いた。


 退屈しないと言えば、彼だ。あの日本人。今日一日、あの強大な怪物種と渡り合い続けた奇妙な男。


 彼女は彼の事を考える。普通の男、普通の探索者、只の人間。第一印象はまさにそんなイメージだった。


 アレに襲われて数時間以上生き残っている時点でタフな人間ではあるのだろう。だがそれだけだ。


 それだけの人間だと思っていた。





 待てよ、アメリカ人ーー


「フフっ」


 彼女が目を瞑ると脳裏にあの時の彼の声がリフレインする。


 彼女は無意識のうちに笑っていた。なんで自分が笑ったのかは彼女にも分からなかった。


 少なくともこの数十分、彼と始めて会った時から今までの間の時間で、アレタ・アシュフィールドは味山只人を退屈な存在だとは思っていなかった。


 それは、とても珍しい事でもあった。




「さて、はじめましょう」


 彼に頼んだ時間は五分。あまりゆっくりしている暇は無い。


 彼女は手のひらに握る銀色のタブレットケースを口元へ持って行きその中身を一気に煽る。子供が駄菓子を袋をひっくり返して一気に頬張るように。


 だが、彼女は子供でもないし、ケースの中身は駄菓子でもない。


 それは探索者が組合の許可を得た上で所持が許される特殊な薬品。


 所持許可探索道具、医薬品類該当。


 名称、エクシオン。このタブレット型の錠剤の効果は単純明解。


 とてつもなく即効性のあるきつけ薬である。耳の音波を受け、虚脱状態になった彼女を瞬時に引き戻したのもこの薬だった。


 心筋、血圧に大きな影響を及ぼすこの薬品は副作用も多い。 服用は三日に一粒であれば人体に悪影響は及ばさないという、劇薬にも等しい探索者道具。


 それを煽る。ケースの中には十は下らないタブレット。


 それをまるでラムネ菓子を貪るように。木の繭の中、彼女がタブレットを噛み砕くボリボリという音が反響し、


 ごくん。と喉を鳴らす音。


 それからは静寂。


「あっあー、キくわ、やっぱり」


 彼女は右手で槍を掴んだまま、左手で眉間を摘む。


 バベルの大穴にのみ自生する植物や、そこに生きる怪物種を材料として作られる医薬品の成分が彼女の五臓六腑に染みて行く。



 薬効が、心筋を強化、血流が上昇し体内が過剰なまでに活性化していく。



「う、あ」


 息が、詰まる。


「ふうー、フゥー、フゥー」


 彼女が胸を押さえながら鼻で荒い息を繰り返す。


(何度やっても慣れないわね、これだけは)


 熱い。血が全てマグマに置き換わったのではないか、このまま血管が焼け落ちて血が身体から滴り落ちるのではないかと彼女は錯覚する。


 だが、まだこれで終わりではない。


 シルバーケースを投げ捨てた彼女が、そのまま腰のベルトを探る。ペンケースのような包みを右手に備え、中身を取り出した。


 一見それは、何の変哲もないボールペンに見える。


 彼女はそのペン、のようなものを逆手に持ち替え切っ先をゆっくりと自分の首元に近付けた。


 ボールペンではない。


 所持許可制探索者道具、禁制医薬品


 名称、イモータル


 脇腹を負傷した味山に、彼女が施した医薬品、その原液を携える注射器であった。


 不死者を意味する名前を付けられたこの医薬品、それはこの時代を象徴する効果を持つと言っても過言ではない。


 従来の常識を踏みつけ、上から唾を吐きかけるようようなその効果。


 致命傷の完全治癒。および生命力の強制的な活性化。


 極秘裏に行われた治験では、その実験過程において外傷により死亡が確認された治験者をすら復活させた記録すら残っている。


 つまりつい十年前には、()()()()()とされていたダンジョン由来の材料から生み出された夢のような薬品である。


 一般に公開されていないコレは、探索者の中でも選りすぐり、真に実力と実績を兼ね備えた選ばれた者にのみ、バベルの大穴内での探索中だけ所持の許可がでる秘蔵の品だった。


 実質、国から指定探索者と認められた者しか個人では持ち得ない貴重な薬品。


 それを彼女はなんの躊躇いもなく、自らの首に注入する。



「ゔっ、ヴぅ」


 短く彼女が呻く。首の表皮を注射針が貫きその中の頸静脈に侵入、直ちに薬液が流れ込む。


 異物感。本来人体に流れるはずもないバベルの大穴が生み出した成分が、アレタの身体中を駆け巡る。


 血液に溶けたエクシオンとイモータルの薬液が彼女の身体の中でミックスされる。


 広がる毛穴、吹き出す汗。荒くなる呼吸。おまけにその呼気はどこか鉄臭い、血の香りが薄く混じる。


 今にも倒れてしまいそうな感覚にアレタは陥る。


 いや、正確にはすでにアレタは自分が倒れているのか立っているのかも判断できなくてなっていた。



 オーバードーズ。


 薬品の過剰摂取による危険な状態にアレタは在った。


 心臓は無理やり早鐘を打たされ、血管の中では鉄砲水のような勢いで血液が廻る。


 身体の機能が過剰なまでに活性しつつある。行き過ぎた生命力がアレタの命を蝕みつつあった。


 常人であれば、死の危険すらあるこの状況。しかし、アレタ・アシュフィールドは顔中に滝のように汗こそ流していたものの、その口角は半月のような形に歪み、笑顔を成していた。



「っはあ! ああ、あああ! 良い! さいっこうね、コレは!」


 彼女が、指定探索者が嗤う。


 そう、常人では死すら免れぬ危険なオーバードーズ。だがしかし彼女は常人から大きく外れた指定探索者であった。



 既に酔いは、彼女を常人から指定探索者へと変えつつある。その身体は危険な薬品の薬効にすら容易く耐えきる理外の代物に置き換わっている。



 酔いは、人格のみならず肉体にも作用していく。耐性があればあるほど、酔いはまるでダンジョンに歓迎するように、探索者の肉体を強く、柔軟なものへと変えていくのだ。



 既に彼女は人ではない。少なくともこのバベルの大穴から抜け出し、酔いが抜けきるまでは人から大きく離れてしまうのだ。



 指定探索者の肉体はオーバードーズ如きでは死を許さない。次第に酔いと薬効が混じり合う。



 空いた左手でアレタが、自分の頭皮を掻き毟る。彼女の耳の中にバリバリと薄い皮膚が向けていく心地良い音が響いていた。



「アハ、楽しくなってきた」


 薬効と酔いはアレタの脳みそを茹だらせていく。


 強制的に活性化された肉体の血流、エネルギー、力、溢れてしまいそうになるそれをアレタは両肩を抱いて必死に抑える。


 アレタは気付かない、くちびるの端から粘性の強いよだれが垂れている事を。


 そのよだれが地面に垂れ落ちる。シュウと音を立てて揮発していくそのよだれ、一体どんな成分を含んでいるのだろうか。


 思考の激流、記憶の氾濫。



 アレタの脳内に様々な思いが現れては消えていく。


 ーー久しぶり、アレタ・アシュフィールド。無理はするな。お前はまだ本調子ではないのだからな。はい! 正確には一ヶ月と十七日です、特別少佐殿。また共に任務に就ける事は光栄であります。アレタさん、お久しぶりっす。さっきのジャンプ凄かったすね! このメサイアコンプレックスの大バカ女め! 酔っ払いめ! アンタはアレタ・アシュフィールドだ。



 アレタの脳内は、時化た海のように荒れ狂う。様々な言葉、人物、記憶が嵐のように渦巻き、彼女にぶつかる。


 彼女はじっと目を瞑り、それらに耐える。嵐が過ぎ去るのをじっと待つ。


 肉体が、どこまでもどこまでも広がっていく奇妙な感覚。自分の輪郭が溶け落ち、アレタ・アシュフィールドという人間の中身が零れ落ちて行くような。



 時間の感覚すら、薄い。


 何秒、何十秒、それとも何分経ったのかすら彼女には分からない。


 次第に思考が遠くなる。今、自分が何をしていたのか、そもそも自分は一体誰なのかすら朧げになっていく。


 アタシは誰で、何をしようとしていたのだっけ?


 心が薄れていく。心や記憶を代価に彼女は換わっていく。



 彼女を構成する細胞、一つ一つが薬効と酔いにより強制的に変化を遂げつつある。


 探索者深度。近年、探索者組合で提唱された概念。


 バベルの大穴内でのみ適用される、酔いにより変化した探索者の状態を表す指標だ。


 現在認定されている深度は二種類、ダンジョン酔いへの耐性が認められ、酔いにまみれてもある程度正気のまま行動出来る状態として[探索者深度1]が挙げられる。


 ダンジョンにて探索に従事する探索者のほとんどがこの深度1に当てはまる。



 そして、二つ目。


 酔いへの耐性、精神構造の変化、そして人体の物理限界の超越。


[探索者深度2]と呼ばれるこの状態にある探索者は少ない。一部の上位探索者、及び指定探索者に確認されているのみだ。


 アレタ・アシュフィールドはその数少ない深度2の探索者であった。



 人体の物理限界の超越、即ち、人間の超人化。


 人を超えた人。古来より歴史は人々は、そのような人間を英雄と呼んでいた。



 そして、古来より命がけの化け物狩りは常に英雄の役割でもあった。




 酔いと薬効が彼女の存在のステージを無理やりに押し上げる。


 アレタ・アシュフィールドを酔いが英雄に変えていく。英雄という一種のシステムへと。


 英雄と成り果てた彼女は、役割を果たす。


 きっと、彼女は殺すだろう。




 ふと、その思考の嵐が凪いだ。


 あれほどまでに荒れ狂っていた思考は突如何者も受け入れない静寂に包まれる。



 早朝の湖畔、鏡のような水面のように静かな思考。考える事は何もなく、誰の言葉も顔も浮かんでくる事はなかった。


 自分の存在も朧げなその静寂。果たして自分は何の為にこんな事をしているのだろうか?


 静寂の中アレタがぼんやりと思考を生み出す。



 ある光景が、目の前に浮かぶ。それは湖面に映る月のように美しく、決して手を触れる事は出来ない残滓。


 ーー行ってくるよ、アレタ。おばあちゃんの言うことを聞いていい子にしてるんだ。


 頭に置かれた大きな手のひら。二度とその手のひらがアレタの金色の髪を撫でる事はなかった。


 ーーアレタちゃん。一緒にいてあげられなくてごめんなさい。すぐにパパと一緒に帰ってくるからね。


 鼻に僅かに香るアザレアの薄い匂い。二度とその匂いがアレタの小さな鼻をくすぐる事はなかった。



 隣で泣きじゃくる、妹の嗚咽が未だに耳に残る。


 アタシは泣かない。泣いてたまるものか。



 遠ざかる迷彩服に包まれた背中。二度と会えない両親の幻影。


 手をのばそうとした途端、その幻影は瞬く間に消えて行く。




 残るのはただ、ただ自らの存在すら分からなくなりそうな静寂。目を開いているはずなのに何も見えない、何も聞こえない、まったくの無。


 アレタは、そのままじっと、それに耐え続けていた。






 ーー出来るだろ?




 その静寂を破る。


 とある言葉が彼女の思考の中に現れた。それは凡人が、英雄に向けて放った無造作な言葉。


 静寂の中にその一言だけが最後に浮かび上がった。


 ぶっきらぼうで、キョトンとした味山の顔がアレタの脳裏に浮かんで、消えた。



「出来るに決まってる」



 木の繭の中、密閉された時間制限付きの安全地帯にアレタの声が生まれる。


 味山への言葉の返事をきっかけにアレタの意識が輪郭を取り戻していく。



「アタシを誰だと思ってるの」



 自らに言い聞かせるようにアレタは言葉を紡ぐ。


 薬効と酔いで変わっていく肉体と精神のバランスが徐々に整い出す。嵐が去り、太陽が顔を出すように。



 朧げになりつつある輪郭を彼女は自ら取り戻して行く。






「アタシは、命をかける」



 そう、アレタはここで止まるわけにはいかない。


 指定探索者、52番目の星、嵐を貫いた英雄。数々の肩書きを持つ、選ばれた側の人間。宿命を持つ現代の英雄。


 酔いにより強化された肉体が薬効をねじ伏せる。その生来の精神力が酔いに打ち勝ち、自らを勝ち取る。


 存在照明、もしくは確立した自我を。


「アタシは、アレタ・アシュフィールド。まだ死ねない。ここで死ぬべきではない」


 死ぬべきところはほかにある。心の中でつぶやき、アレタが眼を開く。空気が眼球に染みる。光の筋に彼女の碧眼が照らされる。


 木の繭の向こうで、音がする。それは命の削れる音。まだ味山も生きているのだ。


「あなたもまだ死ぬべきではないわ、日本人、アジヤマタダヒト」



 久しぶりに覚えた他人の名前をアレタが紡ぐ。そう、アレは死なすには惜しい。


 久しぶりだった。彼女が友人以外の他人の名前を覚えるのも。親しいもの以外に反抗されるのも本当に久しぶりだった。



 残りわずかなアレタの時間に突如現れた、只の人間。


 本当に時間を稼いでしまった稀有な人間にアレタはすでに期待しつつあった。



「終わらせましょう」



 いつのまにか、アレタの感覚の中から酔いや、薬効により不快感、倦怠感、動悸、その他の悪い自覚症状は全て消えていた。


 アレタは左手を握りしめる。身体全身に感じるのは途方もないエネルギー。細胞の一つ一つが輝き始めるのではないかと期待していさまう。


 薬効と酔いをアレタは完全にコントロール下に置いていた。全てが馴染み、彼女にひれ伏す。


 出来上がった。彼女はそう確信した。



 こんこん、こんこん。



 右手で掴む、槍で木の繭を叩き始める。こうすればいいと味山は言っていた。


 なんてヘンテコな力なのだろう。きっとこれはニンジュツに違いない。


 真偽は、直接彼に聞いてみよう。


 こん、こん、こん。



 今、助けに行く。だから早く、これを開けなさい。


 アレタが胸中で呟く。未だ、繭は解けず。



 ゴン、ゴン。


 強めにアレタが槍を叩きつける。少し力を入れただけなのに想像以上の音が響く。


 慌てるように、繭が解け始める。光の筋が大きく、太くなり、そして世界が開けた。


 前方に映るのは、味山の背中。ボロボロになった登山ジャケットと、灰色のカーゴパンツ、短く刈られた黒髪。


 その立ち位置は数分前と変わらない。


 彼は逃げる事なくその場に存在し続けていたのだ。


 ああ、彼は約束を果たしたとすぐに理解した。五分以上、自分の前に立ちはだかりあの怪物を相手に役割を果たしたのだ。



 凡人の彼が、やり切ったのだ。ならば英雄たる彼女がやらぬ理由などどこにもなかった。



 瞬時に彼の姿がブレる。かと思うとその太めの腰回りにどこからか伸びてきた木の根が絡み付きまるで、逆バンジーのようにその身体を宙に一気に引き上げていた。





「アシュフィールドオォオオ!!」



 空から響く、彼の声。


 分かっている。もはやこれでアレタと獲物を阻むものはない。


 その怪物は血溜まりに倒れ、その身体から四肢が抜け落ち、あの特徴的な大耳はペシャンコに地面に張り付いている。


 彼がやったのだ。それ以外にない。


 死に体、しかしアレタは気付く。死に体の怪物の異様に。



 アレはまずい。




(やはり、アタシは間違ってなかった)


 自らの判断にアレタは内心安堵していた。良かった。


 ()()()()()()()()



 アレにこれ以上何もさせてはならない。彼女は眼前で蠢く、膨らんだその怪物を見て確信した。




 前方、未知の怪物種。動作停止中。されど危険性は増大中。詳細不明、過去の戦闘記録なし。


 世界初の戦闘が、今まさに終わろうとしている。



「消し飛びなさい」



 命令を呟く。聞かなくても構わない。無理やり聞かせてやるのだから。




 漲る力、弾む細胞。アレタは強く、槍を握る。その理外の力により生まれた木の槍の中身の繊維が悲鳴をあげる。


 それでも亀裂が入る事はない。


 いい槍だった。


 左足をまえに。傾いた身体を、腰でひねる。反発された勢いを一気に解放。


 右肩を固める。そのまま上半身全てを持っていくようなフォームで槍を放った。


 彼女の全身の力、その全てが細い人差し指に集約し、槍を押した。




 槍を放った瞬間。アレタは確信した。



 狩りは終わった。


 そしてその確信は間違いではなかった。



 かつて嵐を貫いた一撃と同等のそれが、耳の肉体を穿つ。生まれようとしていたモノすら一瞬で搔き消す。



 後に残るのは、生物の残骸のみだ。



 遠くの方で遠雷にも似た音が、彼女の胎に重く響く。



「疲れた……」


 そうぼやき、彼女は駆け寄ってくる味山の方へ向く。


 友人でも仲間でも、しかして他人でもない。そんな彼になんと声をかけようか?


 彼女は少し、悩む。



 アレタは気づかない。悩む自分の頬が緩んでいる事に。酔いにより鋭敏化している彼女の感覚でも終ぞ、自らの緩みつつあるほほに気付く事はなかった。






 アレタの狩りは、終わった。










 英雄の物語は勝利で終わる。一点の汚れもない美しいものに。



 だから。


 これから始まるのは凡人の物語。



 綺麗なままで終わる事のできない、哀れで醜く汚い、英雄の預かり知らぬ物語。



 凡人ソロ探索者が、現代ダンジョンに酔いながら恐ろしい怪物に立ち向かう話を始めよう。




長めの話を最後までありがとうございます。もうすぐ終わります

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[良い点] ヒロシマの方の「別の世界の英雄が特殊な薬品の力を借りてようやく辿り着く領域」ってこれだったのか [一言] マルスの恩恵強すぎ
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