7話
~サイド栞那~
「ぐぬぅ!」
さて、桂と町子ちゃんを屋上に2人きりにしつつも、近くで様子を見ていたんだけど、気配を嗅ぎつけてか栄子がここに来てしまい、颯斗まで来て元々いた千代も含めて四人になってしまった。そして、急に栄子がうなった。
「どうしたの?」
「何ですかあの2人の空間は!?」
「まさに青春そのものね。ムードも悪くないし」
「いいんですか! あのままほっといたら、着床まで行きますよ!」
「ちょっと話が進みすぎよ。そんなことにはまだならないでしょ」
「くそー、私が先輩の部屋においてあるYES-YES枕を無視するくせに」
「何を人の家に持ち込んでるのよ……」
今度没収しておこう。
「子供ができれば結果的にはWIN-WINだな」
「颯斗もバカなことを言わない」
やっぱり血のつながりがあるのか。成績がいいのにバカ2人なんだから。
「行為中にはやん-やんというのかな」
「千代は自重しなさい……」
何このチームワーク。くっ、いつもは桂が突っ込んでくれてるから負担も半分なんだけど。さすがに1対3は分が悪いわ。
「まぁとにかくあの2人については、あまり余計なことはしないこと!」
「了解だ会長……」
「私はそんな気ないし」
「でもこのままじゃ! 学生結婚妊娠しちゃいます!」
「落ち着きなさい」
颯斗、千代はもともとこういう感じだからいいけど、ここまで栄子が言うことを聞かないのも珍しいわね。
ただ栄子が嫌がっている理由が理由だから、いつもみたいにサブミッションをするのは……。
「このままじゃいろいろすっ飛ばして出産までいくかもしれませんよ! どうするんですか! 教室が汚れます!」
「何教室で出産してんの!」
事情はともかくとして、内容については面倒くさいので関節を決めておいた。




