79.でろ~ん×4
あれから、月のらくだ亭に帰ると、大変な騒ぎになっていた。
いつの間にか、なぜかワイバーン討伐の話がすでに伝わっていて、宿泊していた冒険者たちに感激され、肩を叩かれるやら、頭を叩かれるやらで、もみくちゃになってしまった。
サルクさんには、「よくやった!」と、でっかい肉の塊をサービスされたが、サリーさんには、「心配だから、あんまり危険なマネはしないでね。」と言われてしまった。
そして、やっぱりみんなの輪の中心にはライアンがいて、とくに女性陣や子どもたちに絶大な人気を得ていた。
飲んで、食って、騒いで・・・。
さすがに疲れを覚え始めた頃、エルが「もう寝る。」と言ってきた。
「そうだな、俺も疲れたよ。とても、おとなたちに付き合ってられないしな。」
そう答えて、コリンの姿を探した。
「あ、あそこか・・・やれやれ。」
でろ~んと長くなって寝そべっているライアンを枕に、コリンとサムとサニーのふたごが、同じく長くなっていた。
「あっ、サリーさん。俺たちそろそろ、上に行きますね。」
酒のツマミを持ってきた、サリーさんに声をかけた。
「そう?・・あらあら、あの子たちったら。」
そう言って、持っていたツマミの載った皿を、熊人の冒険者さんに渡して、サリーさんは、ふたごを抱き上げて、連れて行った。
俺とエルも、それぞれコリンとライアンを抱えて、2階へと向かった。
「じゃあ、あたしはこれで。」
ひとりと一匹をベッドに寝かせ終えると、エルがひとこと言って出ていこうとした。
「あ、エル!」
「なに?」
「・・・あのさ、色々ありがとう。」
「なにが?」
「いや、いろいろとさ。」
「・・・そ。べつに、好きでやっているだけだから。」
「そ、そうか。まあ、なんにしてもありがとな。」
「フフ。」
エルは、口元にわずかに微笑みをたたえて、部屋を出ていった。
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「さてと。」
俺は、今更ながら自分とコリン、ライアンにクリーンの魔法をかけて、ついでになんとなく気分で、濡らしたタオルで全身を拭いたあと、ベッドに寝転がった。
「そういえば、こっちの世界に来て、1度も風呂入ってねえなあ・・・。」
もっと大きな町に行けばあるのかな?
「ま、いいか。」
調べれば分かるんだけど、めんどくさくなってやめにした。
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ぼ~~~。
「・・・・・あっ!」
ニンフルサグ神さまに、加護をもらったんだった!
スキルポイントも相当たまったんだろうな。
「どうなってるかな?」
【ステータス】
名前:セイヤ(大伴聖也)
年齢:17
種族:人族?
称号:「神に導かれしもの」(別名「世界を渡るもの」、「かき乱すもの」)
加護:イナンナの加護、ウカノミタマの加護、エアの加護、ニンフルサグの加護
適正属性:全属性
職業:冒険者 ランクE
レベル:19
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使役獣:ラマス(神獣)
名前:ライアン
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(ステータスポイント:22,364.2 ×500)
HP:22002/32322
MP:20010/32540
持久力:22530
精神:14017
知能:15017
物理攻撃力:19213
物理防御力:19106
魔法攻撃力:18916
魔法防御力:18934
敏捷:20017
運:MAX
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【スキルステータス】
(スキルポイント:22446.2 ×500)
[スキル]
・全属性魔法:ファイヤ・ウォーター・ウィンド・サンド・ライト・ダークボールLV10、
:ファイヤ・ウォーター・ウィンド・サンド・ライト・ダークウォールLV10、
:ファイヤ・ウォーター・ウィンド・サンド・ライト・ダークバレットLV10、
:アイスボールLV1
:サンダーボールLV1
:ヒール(光・聖)LV10、浄化(光・聖)LV10、
:クリーンLV10、身体強化LV10、察知(気配・魔力)LV10、
:転移LV10、精神異常耐性LV10、
・戦闘術(刀,剣,槍,弓,棒,体,拳,脚)LV10、
・創造術(錬精,鍛造,器造)LV10
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[ユニークスキル]
・鑑定
・アイテムボックス
・隠蔽
・無詠唱
・全言語
・空間把握(探知,索敵がLV10の時自動取得)
・金勘定
・成長促進
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[固有能力]
・世界知識
・魔力操作
・魔法統合(全属性魔法~レベル解放~)
・戦闘術(武術+格闘術~レベル解放~)
・****(1000000Pで覚醒)
・****(10000000Pで覚醒)
・****(100000000Pで覚醒)
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「・・・・まずは、算数しよ。」




