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62.負けました

 そのあと、コリンのステータスをもう少し詳しく見ていった。


 まず、『ステータスポイント』と『スキルポイント』がある。



「俺とおんなじじゃん。」



 もしかして、これって俺たち転生・転移者だけの、特別システムか?


 

 ユニークスキルも、ほぼ俺と同じだな。


 これも、標準仕様か?



 問題は、固有能力だ。



「ステータス自動配分ってなんだ?」


「なんかね、コリンよくわかんないから、エア神さまが付けてくれたの。」



 なるほどね、便利ちゃあ、便利か。


 オン・オフできるんだな。



「こっちの『模倣』は?」


「わかんない。」



 説明見りゃいいだろう・・・(直前に見た魔法を1度だけ真似できる。ただし保有魔力量に依存する)・・・なんだこれ?


 魔力量さえ育てとけば、自分の知らない、会得していない魔法でも放てるってことだよな。


 ただ、使い所を考えないと、1回使って失敗したら終わりだから、意外と使い勝手悪いかも。



「あんまり使う場面ないかもな。」


「そなの?」


「ああ、使う時は俺が言うから、それまではなるべく使うな。」


「わかった。」




 にしてもアレだな、俺と同じシステムだとしたら、経験値をどんどん獲得させたほうが強くなるし、その分安全性が増すってことだよな。


 でも、そうは言ってもまだ5歳の女の子だしなあ・・・。



「どうすれば、いいのか・・・。」



 よく考えないとな。




***************



 朝になった。


 今朝も、俺の懐にハマって丸くなっているコリン。



「おい、コリン。朝だぞ。」


「むにゅ・・・。」



 まったく起きる気配がない。



「起きろ。朝だ!」


「・・・あさは、きょうお休みだって・・・。」


「んなわけあるか!」





「エル、おはよう!」


「ほはようほはいま~す。」


「おはよ。コリンは、まだお眠のようね。」



 右手の甲で、目をこすりながら俺のあとについてきたコリンに、エルが微笑みながら言った。




「今日はどうする?あたしと手合わせする?」



 朝ごはんを食べながら、エルが聞いてきた。



「いや、悪いけど今日も依頼を受けてみようと思う。」


「そ、じゃあ、あたしも今日は依頼をこなそうかな。」



 俺は、昨日のエルのアドバイスを聞いて、できるだけ経験を多く積んだほうがいいと思い、そう言った。



「でも、コリンはどうするの?」


「コリン、留守番できるか?」


「一緒がいい!」



 コリンが、俺の腕に飛びついてくる。



「でもまだ、冒険者登録もできないしな・・・。」



 俺は、そんなコリンを見ながら迷った。



「別にいいじゃない、報酬はもらえないけど経験値は入るし、コリンの実力ならDランクの魔物くらいならいけると思うわよ。」


「んー・・まあ、たしかに・・。」


「それに、あたしが冒険者になったときより、よっぽど今のコリンの方が強いし。」


「そうなのか?」


「ええ、そうよ!」



 なんか、エルが少し怒ってる。


 俺のせいか?


 コリンは、キラキラした目で俺のことを見つめている。



「・・・・分かった、そうするよ。でもコリン。」


「ん?」


「俺のそばから、絶対離れるなよ!」


「うん!!」



 とびっきりの笑顔・・・これから俺は、どんなに強くなっても、この笑顔には勝てないんだろうな・・・。 


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