21.ランクあっぷ
『サンドウォール』
まずは、土の壁でコリンを防護する。
その内に、シルバー・ウルフの指示で、2頭ずつに別れたウルフたちが、俺たちの四方を囲んた。
残る2頭と、シルバー・ウルフは、様子を伺っている。
『ファイヤウォール』
俺は、ウルフたちが一斉に飛びかかってこようと身構えた瞬間のスキをとらえて、ファイヤウォールを展開した。
すでに、飛びかかる動作に入っていたウルフたちは、途中で止めるわけにもいかず、炎の壁に激突し、業火に包まれた。
レベル10の炎に、巻き込まれた8頭のウルフは、一瞬で消炭となり、様子を見ていた2頭のウルフと、シルバー・ウルフだけが残った。
さすがに、俺の魔法の威力を警戒したシルバー・ウルフは、すぐには向かってこない。
「ウゥ。」
シルバー・ウルフが何かを指示するように、低くうなると、2頭のウルフが高さを変えて上下に重なるように跳躍して、飛びかかってきた。
ウルフたちの体で、シルバー・ウルフの姿が見えなくなったが、俺は構わず、低い方のウルフにその腹の真下から、サンドウォールを突き立て、高い方には、眉間に向けてファイヤバレットをお見舞いした。
2頭に魔法攻撃が命中する直前、魔力察知に反応する魔力を感じた。
『ウィンドボール』
俺は咄嗟に、2頭のウルフの向こう側~シルバー・ウルフのいるはずの方向へ、ウィンドボールを放った。
2頭のウルフが地面に落ち、空いた空間に、両方向からウィンドボールが飛んでいく。
風がはじける音がして、そのまま、大きな風の塊が、シルバー・ウルフへ向かって飛んでいった。
シルバー・ウルフのレベル1のウィンドボールを、俺のレベル10のウィンドボールが打ち勝って、弾き飛ばしたのだった。
勝利を確信していたのか、先ほどと同じ位置にいたシルバー・ウルフは、特大のウィンドボールがぶつかって、あっけなく絶命した。
相変わらず、解体の出来ない俺は、ウルフたちの死体をアイテムボックスに仕舞い、コリンの周りのサンドウォールを解除した。
「ウワっ。」
目の前が急に見えるようになって、コリンはキョトンとしていた。
「コリン、終わったよ。」
「?、セイヤお兄ちゃん、もう魔物退治終わったの?」
「おう、楽勝だったよ。」
「すごーい。」
目をキラキラさせて、俺のところに駆け寄ってきた。
俺は、腰をかがめてコリンの頭に手をのせた。
「怖くなかったか?」
「全然!だって、セイヤお兄ちゃんがいるもん。」
コリンは、かぶりを振ると、とびっきりの笑顔でそう言ってきた。
「そうだな!・・よし、じゃあこの川沿いに、下ってみよう。」
「うん。」
コリンと手をつなぎながら、川辺を歩いていると、俺はふと、あることが気になった。
そういえば、ここまで魔物を結構倒してきたけど、俺のレベルって上がってないのかな?
確認してみるか。
【ステータス】
名前:セイヤ(大伴聖也)
年齢:17
種族:人族?
称号:「神に導かれしもの」(別名「世界を渡るもの」、「かき乱すもの」)
加護:イナンナの加護、ウカノミタマの加護
適正属性:全属性
職業:
レベル:2
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(ステータスポイント:248 ×100)
HP:15084/15084
MP:15040/15040
持久力:10067
精神:4017
知能:5017
物理攻撃力:9045
物理防御力:9044
魔法攻撃力:9027
魔法防御力:9022
敏捷:10017
運:5010
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【スキルステータス】
(スキルポイント:482 ×100)
[スキル]
・火属性魔法LV10 ファイヤボールLV10、ファイヤウォールLV10、ファイヤバレットLV10
・水属性魔法LV10 ウォーターボールLV10、ウォーターウォールLV10、ウォーターバレットLV10
・風属性魔法LV10 ウィンドボールLV10、ウィンドウォールLV10、ウィンドバレットLV10
・土属性魔法LV10 サンドボールLV10、サンドウォールLV10、サンドバレットLV10
・光属性魔法LV10 ライトボールLV10、ライトウォールLV10、ライトバレットLV10、ヒールLV10、浄化LV10
・闇属性魔法LV10 ダークボールLV10、ダークウォールLV10、ダークバレットLV10
・聖属性魔法LV10 ヒールLV10、浄化LV10
・無属性魔法LV10 クリーンLV10、身体強化LV10、気配察知LV10、魔力察知LV10、長距離転移LV10(短距離転移がLV10の時自動取得)、精神異常耐性LV10
・武術LV10(刀,剣,槍,弓,棒,格闘がLV10の時自動取得)
・格闘術LV10(体,拳,脚がLV10の時自動取得)
・創造術LV10(錬精,鍛造,器造がLV10の時自動取得)
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[ユニークスキル]
・鑑定
・アイテムボックス
・隠蔽
・無詠唱
・全言語
・空間把握(探知,索敵がLV10の時自動取得)
・金勘定
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[固有能力]
・世界知識
・魔力操作
・****(100000Pで覚醒)
・****(100000Pで覚醒)
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レベル、上がってた!
でも、1つだけか・・。
なかなか上がらないものだな。
でもステータスは、変わってないぞ。
「あ、ゼロだったステータスPが増えてる。」
「セイヤお兄ちゃん、なんか言った?」
「あ、イヤ、なんでもない。」
思わず声が出ちまった・・。
説明は・・。
『レベルは、魔物を討伐した時に得られる、経験値の総量で自動的に上がっていく。通常は、ステータスもレベル上昇によって、自動的に上がるが、その割合は種族や個体差、その時点でのレベル等様々な条件によって個々に異なる。セイヤの場合は、転移時の特典によって、獲得経験値がステータスポイントとして加算され、任意で割り振ることが出来る。なお、スキルポイントは獲得経験値の1/10となる。』
なるほど、しかも俺はウカちゃん特典で、ポイント100倍ということね。
・・・でもアレだね、このシステムだと高レベルの人ってあんまし、いなさそうだね。




