SS,ヨグ様の休日
何をトチ狂ったか思い立ったが吉日ということで書きました。ストーカー=ヨグ・ソトース
ミジカメダヨー
ヨグ先生こと、ヨグ=ソトースの朝は早い。
娘にも等しいくらいにかわいいセリカを見守るためだ。
「セリカは可愛げがあってかわいいのう。うちも孫娘が欲しいの」
そしてそんなことをするわけにはいかないと苦笑して将棋をしようと思いつく。
何があろうがおかしくはない。なぜならここは《1にして全,全にして1》であるヨグ=ソトースの家だからだ。
変な気まぐれを起こしたヨグ様は将棋仲間のナイアルラトホテプを呼んだ。
「突然すまんの。将棋でもささんかね?」
「ええ。喜んでお受けいたします」
こいつは百万も化身を持っているから毎度貌が違う。まあだからたまにこれが化身?と思うような面白い奴もいる。だから仲良くしているんだけどな。
「ハイ王手!まだ抜けられるかの?」
「ええ」
ちなみにこの子、凄まじく強い。某笑顔動画でやってるコンピュータVS名人のあの闘いで実はこの子のデータが入っているためあんなに強いんだ。
ちなみに、今日は何を血迷ったかその中で一番できるやつを送ってきた。でも実はヨグ様の方が弱いのだが接待で負けている。そこに気づかないのかヨグ様の天ねn…もといお茶目なところなのだ。
因みにナイアルラトホテプは本当は女性であるが、その性質上そんなことにさほど意味はない。
接待試合が終わり、ナイアルラトホテプが帰るとヨグ様は盆栽を手入れする。とは言ってもそれは世界樹なのだが。そしてその作業をしながらセリカを見守っている。
あっ‼︎セリカに勇者御一行様が絡んでいる!あれはなんとかしなくては!と悩んでいると彼女は自分で銀の鍵を使うことを思いついたようだ。よかった。そしてヨグ様はここで重大なことを思い出す。
銀の鍵を使う→うちに来る→汚いのがバレる→
セリカに嫌われる→じいちゃん一巻の終わり
なぜそういった思考ルーチンになったかは不明だが、なぜかヨグ様はそう思い至ったのである。
「これは急いで片付けねば!」
やる気のあるヨグ=ソトースは作業が早い。なんてったって視認できない速さで行動するからだ。
そしてある程度片付け、セリカが来ても問題ない状態にしていたのであった。しばらくすると、ドアの鍵が回る音がした。
《お邪魔しまーす》
「ようきたな!ゆっくりしていけ」