〜初めての召喚〜
衛兵たちに見送られ、迷宮に入る。暗そうだなと思っていたが存外に明るく、少し驚いていると、ふと召喚生物を迷宮の中で呼びだそうと思い立つ。やって見るだけならいいよね?
「出でよ!生ける火焔の首領よ!
吼えよ!我らが風の盟友よ!遥かなるフォーマルハウトより来れ!《クトゥグア》」
途端に、あたりに暑くない焔と凄まじいサイズの魔方陣が現れ、そこから焔の獅子が出たかと思うと、そいつは人の形をとった。
「よお!初めましてだな!あたしは焔獅子をやってる理沙っていうもんだ。よろしく!」
割と気さくなお姉さんが出てきた。って、触媒に使った腕輪の火が消えてるし⁉︎
それに驚いているのを察知した理沙さんは苦笑しながら教えてくれた。
「それはな、あたしが顕界してる時は燃えないのさ!安心しな!」
そーなのかー。
「しっかしなー、セリカだっけ?お前いいよな!レアスキルあんなに持ってる上にユニークスキルたくさんあるんだろ?ヨグの爺様から聞いたぜ」
ちょっとヨグ先生何してんすか。まあ減るもんでもないしいいかなと。
「で、本題に入るがよー、お前なんであたしを呼んだんだ?お前ひとりでも十分以上に強いだろ?」
特に理由はない。強いて言うなら話し相手が欲しかっただけだし。やはり同格の話し相手っていると嬉しいよね?
その旨を伝えると、爆笑された。解せぬ。
「あっはははは‼︎お前みたいなやつは初めてだよ!そっかぁ。話し相手かぁ…はははは‼︎」
そんな笑うかねぇ?
そして話しながらも迷宮に進むと、最深層についてしまった。そこにいたのは…「あっテメェハスター‼︎この前よくもうちの使徒殺しやがったな!いいだろう…そのふざけた下衆っぷりをぶっ潰す!」
え?モンスター形態の馬神だった。
「違うって!それ私の前任の邪神!私でも今の私じゃない!大いなるクトゥルフの堪忍袋ってそんなもんなの⁉︎」
顔も知らない前任者の責任転嫁されてたまるか!
「違おうが構わん!取り敢えず八つ当たりさせろ!」
ダメだこいつまるで説得が聞かない!それを見て理沙はケラケラ笑っている。
「あのバカいま凄まじくキレてるから無駄だぜ無駄」
…そういうの早く言おうよ。
なぜ道中の戦闘描写がないのかって?
…それはね、彼女達の体から漏れ出す微細(ココ重要)な魔力を感じた魔物が消失を恐れたのであって作者が書けないから書かなかったわけじゃないよ⁉︎(必死)
着実にPV増えてます!ありがとう‼︎
そろそろサイドストーリー書こうかなぁ…