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邪神さんが行く⁉︎異世界探索  作者: トーマス・マトン
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〜初めての遠出〜

久方振りの日の光も良いもんだ。

邪神になったから何か変わるのかと思ってたが、

変わったのって言ったら触手が操作できるようになったぐらい。ただしアホみたいに強靭だけどね。


黙々と移動するのも退屈だし、道中森蔵と話しをしてると、こんなことが聞けた。


『本来なら彼女から報告させた方が良かったのですが、私を依代に彼女が呼べますよ。日陰が良いと言っていましたが』

「彼女って?」

『あの人形さんのことです』


あぁあいつのことか。


「わかった。教えてくれてありがとう」

『伝言を伝えただけでお礼などには及びませんよ』


「しかし移動に時間がかかるね。なんか呼ぶか?」

『王がそう仰るならどうぞ』


許可も取ったしやるよ!


「顕現せよ!荒ぶる嵐の神よ!《イタクァ》」

《俺をお呼びですか?姉御》


やった!イケメンだ!


「そうよ。私はセリカ。一応名乗っておくわ。

ちょっと聞きたいんだけど、迷宮ダンジョンとかある町近くに無いかな?」


《こりゃどうも。俺はイタクァ。風の操作とかが専門のものでさあ。一応教えておくと、そういうのはバイアクヘーに頼んだがいっすよ》


なんと!まああいつらもいないんだ。時間にはたっぷり余裕がある。だから歩いていこうと思ったんだ。


「気持ちはありがたいけど、話し相手が欲しくて呼んだのもあるんだよね」


頭の上に?マークを浮かべるイタクァ。


《森蔵がいるじゃ無いっすか?》

「あの子は畏まり過ぎてて話し辛いんだよ」


理解したというように頷くイタクァ(男前)。


「同じぐらいの軽さで話したいんだよ」

《だったら俺とか適任っすね!》


心なしか嬉しそうだ。


《ところで姉御。さっきの質問の答えですが、この森を抜けたあたりに迷都ラビリントスがありますよ》

「どんな感じの町なんだい?」

《広くて娯楽もあって楽しい町ですが、犯罪とかも多いので場所によっては危ないですね。特に姉御はその美貌ですからね》

「そんなまともな顔してないよ。お世辞でも嬉しいけどね」

《…姉御。鏡見ました?》


そういえばこっちに来てから一回も見てないな。


《ここにあるんで確認してくださいよ。》


そんなみたい顔でも無いよ。…ってうわっ!

そこにいたのは絶世の美女だった。

そういえばステータスのAPPカンストしてたしな。まあこうなるよね。ここまでとは想像しなかったけどね。


《…わかってもらえましたか?》

「うん。これはまずいな」

《わかったら、決して西区には行かないでくださいね?さらわれて奴隷にされちゃいますよ?》


さらっと怖いことを言うな、こいつ。


「まあ邪神とはいえ神だし、そんな罰当たりはあまりいないよ」

というかそう思いたい!

《それもそうっすね。杞憂でした》

わかればよろしい。


しばらくして森を抜けると、イタクァがこんなことを教えてくれた。


《ここには、数多くの神様たちがいます。あまり面倒を起こさないでくださいね?ヨグ様が叱られるんですから。アザトー…主神様は寝てばっかりですし、話ができる人があまりいないんですよ。おわかりいただけましたか?》

うん、まあ、理解した。と思う。

《それじゃ、頑張ってくださいね!あ、あと最後にもう一つだけ。ダンジョンに潜るより、信徒に加護を授けて行かせた方が儲かりますよ!潜るのは最初の何回かだけで良いですよ!》

おお、ちゃっかりしてるなあいつ。

これはお得情報だ

これだけ教えてくれたからには配下とはいえお礼は言わなくちゃなんだよね。

「心配してくれてありがとう!お前も頑張れ!私は応援してるからな!困ったら私を頼れよっ!」

《セリカ様…愛してる!》

公衆の面前で愛を叫ぶんじゃ無いよ。恥ずかしいじゃん。


森蔵と入り口で分かれて(死ぬほど本拠地が立ったら呼んでくれと頼まれたが)、町に入る。


さあ、迷宮ダンジョンにレッツゴー!

と思ったら衛兵に止められた。解せぬ。

よくよく聞くと、冒険者組合トライギルドで受付をしなければならないらしい。めんどくさっ。早く登録して入っちゃおう。

そろそろ町に到着です。

ブックマークしてくれた心優しい方ありがとう!

凄く励みになります!

次回!「〜初めての迷都ラビリントス〜」!

装備&ステータススタンバイ!

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