神様のお願い
夢の中で気がつくと荒地に立っていた。
明晰夢キタコレ!
ピロリンとメールの着信音がしたので、左手に持っていたスマホのメールを読んだ。
件名:
協力おねがいします。
本文:
突然のことに驚いただろう、すまない。私は神様だ。
私が管理する世界の一つで新たな魔法詠唱を開発したい。
お前の世界を見て閃いたので、協力してもらいたい。
『起動』と唱えると魔法一覧が見えるはずなので、使ってみて感想を述べてくれ。
その後、元の世界へ戻そう。
記憶を消去するが少しだけ幸運を与えよう。
ではよろしく
うーむ
「起動!」
すると目の前に大きなアイコンが5つ並んでいるのが見えた。
アイコンには単語とイラストが書いてある。
単語にはご丁寧に振り仮名が振ってある。
イラストは棒人間が手を前に伸ばして魔法を使っているもの。
左から順に
〈火炎放射〉
手から火炎放射してる。
〈火の玉〉
手から火の玉を飛ばしている。
〈火柱〉
棒人間の前に火柱が立っている。
〈獄炎〉
範囲で炎をあげているもの。
〈大炎落〉
でかい火の玉を降らせているもの
とにかくやってみるか。
手のひらを前に向け手を伸ばして唱えてみる。
「火炎放射!」
すると目の前にウインドウが立ち数式が書いてあった。
[67+48=?]
と、とりあえず
「115!」
すると、手のひらから炎が3メートルほど吹き出て5秒ほど持続した。
ほほう、数式を解くと魔法が使える、と。
次にいくか。
「火の玉!」
ウインドウが立ち
[1638+149=?]
「んー、1787!」
するとドーンと音がして、手のひらから火の玉が飛んでいった。
楽勝楽勝
じゃあ間違うとどうなるのかな?
「火の玉!」
[2834+758=?]
「555!」
突如足元が小爆発し後ろに転がった。
夢なので痛みはない。
間違うとリスクがある、と。
なるほど、これはアリか。
さてメインイベント。途中すっ飛ばして、メテオいくぜ!
「大炎落!」
[
n
Σ(6k+1)
k=1
]
「わかるかボケ!!」
目の前が真っ白に爆発し体が爆散した。
夢なので痛みはないがw
「感想!!使えねーだろ、コレ!!!」
『協力ありがとうございました』
そして意識が落ちた。
眠りから覚め、大きく伸びをした。
なんか変な夢を見た気がする。
そして数ヵ月後、出席していなかった講義の単位が取れていたw