表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/135

115 海上の戦い3

「兄さん!」

「アニキ、無事か!?」

「レオン兄……!」


先ほどの結界の衝撃に気付いたらしく、皆も船長室から出てきた。


「大丈夫だよ、結界の中にいるうちは問題ない」

「本当?」

「ああ」


今のところは、だけどね。

笑顔で答えれば安心した顔をする弟妹。

うん、絶対に俺がどうにかしてやるからな。


船の下では相変わらず海賊達が叫んでいるけれど、魔術師以外は無視しても大丈夫なはず。

とにかく異空間から抜け出す方法を見つけなくては。


「ところで脱出する手がかりはあった?」


「使えそうな魔道具をいくつか探してきたぞ」

「役に立ちそう?」


アリスとヴィーが持ってきたマジックバックを覗き込むと、予想以上にいろいろあった。

そういえば里を出る時に鍵の部屋にあった箱を入れたままだった……大爺様が溜め込んでいたからなぁ。有り難く使わせてもらおう。


「マジックバック以外にも、船長室の箱の中にも少しあったよ」


ふむふむ。救難信号の花火もあったのか。あとは羅針盤、ストームグラス、光魔灯、海図……はかなり古そうだ。ここでは意味がないだろうな。

マジックバックの中は、料理に使った火炎台と、天幕、ランタン、精霊の森でもらった石鹸、外套、ブーツとグローブ、剣・槍・弓が数本、簡易結界魔具、遮音魔具、水筒魔具、このイヤリングは通信具かな?

……あ、鑑定メガネもあったのか。防護服、変装魔導服、解呪の指輪、毒消し薬、回復薬、細かいのがいろいろ。


ーーこれらで脱出できると良いのだが……




「トール、賢者の本はどうだった?」


「うん……かなり古い本かもね。複写魔法とか、浮遊魔法とか、再生魔法とか、錬金村にはもうあった気がする。あとは〈未来は変えられる〉ってセリフが気になったくらい」


「……未来」


「未来は変えられる。己の行動、セリフひとつで幾通りもの未来が生まれる。自分の目指す未来は己の手でつかむのだーーだったかな」


「……幾通りもの未来か」



今後の方針を考えようとしたとき、船の結界に何かぶつかったような衝撃があった。

魔術師が攻撃してきたらしい。

いつも読んでいただきありがとうございます!

少しでも面白いと思いましたら、ブクマ登録や評価、リアクションなどよろしくお願いします。

もしポチッと押して頂けたら嬉しくて更新もはかどります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ