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ジュエルソーサラー、転生宝石商  作者: 亜土しゅうや
水の街、宝石はここに
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第6話 情報屋連絡

ハリス公爵邸...夜中。


 「...おや?旦那様。」

 「どうした、何かあったのか?」

 「情報屋からの手紙です、しかし内容が...。」

 「ふむ、読み上げてくれ。」


 〜地下水路魔物出現調査定期報告書〜


 ・最近に地下水路で発生し始めた魔物達は、地下水路の中央区域に現れた強大な魔物の魔力に自然発生した存在だった。


 ・その魔物は大きな力を持っている。その力が水路を中途半端に迷宮ダンジョンへと変えたのかもしれない。


 ・俺でも安全圏から魔力を感じ取るまでしか取れなかった、未知と危険が大きい。再度調査をするため、一度立て直す事を謝罪する。


 ・近頃町の周辺に現れていたテイム魔物との関係はまだわからない、引き続き調査をする。


 〜


 「...なんということだ。まさか地下水路が迷宮となっていたとは。」

 「旦那様。」

 「ああ、すぐに動けるよう討伐隊の編成をしよう。」

 

 旦那様は落ち着いて話していますが非常事態である事には変わりない。なにせ地下水路は町の重要ライフライン、そこが迷宮化し始めているとなると水にどれだけの影響が出るかわからない。


 最悪、水に毒が発生し浄化装置では解毒に追いつかず...。


 旦那様は緊急連絡通信用コードを使い騎士団、冒険者ギルド、自警団本部にこの事を伝え始めた。


 私はその間に明日の件の準備を引き続きするとしましょうか、


 「ナーシャ、貴方はもうお休みなさい。」

 「奥様、私は...。」

 「いいのよ。今日の事で色々疲れが出ているのが目に見えてわかるわ。貴方が倒れたらあの子達が悲しんじゃうわよ?」

 「...承知しました、では私はお先にお休み致します。」

 

 そういうと緊急会議中の旦那様は「お休み。」という意味なのか、手を振った。


 部屋を出た途端疲れがドッと来た。

 肩や目が重い、けどまだ眠気はない。


 その間どうしましょう。

 無理に眠ろうとするとかえって疲労しそうです。


 でも、嫌な疲労じゃない。

 昔...あの頃と比べればなんて事はない。

 そのせいで眠くないのかな...?


 ...夜空でも眺めていましょう。

 今日は晴れているので星が綺麗に見えるはずです。


 屋上に上がるとそこには...、


 「...あら、まだ起きていらしたのですか、ティナお嬢様。」

 「ううん、目覚めちゃったから星を見てたの。ナーシャも星を見に来たの?」

 「はい。まだ少し眠そうにないので星でも見ようと参りました。」

 「じゃ、一緒に見ましょう。今夜は晴れているからエリオス座がはっきり見えますわ。」

 「ええ。」


 夜中の寝起きであるにも関わらず元気なティナお嬢様。まるで輝く一つの星が目の前にいるよう。


 「あちらはキュリエス座ですね。好奇心を意味する...、」

 「あー!先に見つけないでよ!!」


 私は果報者です。


 「えーと、ほら!あそこはデュナミス座!」

 「ふふっ。」


 ティナお嬢様、元気になられまして本当に良かった。エイト様がいらっしゃらなかったらこんな事は無かった。


 感謝しかありません。

 明日もしっかりしないと、頑張るのよナーシャ


 「...あら?」

 「どうしたのナーシャ?」

 「いえ、今あちらから...?」


 大千里眼...あれはソニックオウル?

 脚に括りつけてあるのは...あれは情報屋からの緊急速達の手紙!?


 「ホホーッ。ホッ。」

 「ありがとうね。ティナお嬢様、私は旦那様の元へ行ってまいります。」

 「お疲れ様。」


 「旦那様!」

 「おお!?どうしたナーシャ?...ってそれは情報屋からの緊急連絡か!」

 「読み上げます。」


 〜緊急連絡〜


 ・地下水路の迷宮化の原因となっていた魔物は既に討伐されていた。


 ・残党魔物も今討伐が完了したばかり。


 ・俺が確認しに行った際、自警団と見た事もない魔法を使う少年がいた。


 ・その少年は少女と見間違えそうな顔立ちだった。


 ・どうやら魔物が活発化した事が原因で居合わせた彼らが緊急討伐に当たっていた。それで調査届け出が出ていなかったようだ。


 〜


 「...マジで?」

 「...マジっぽいです旦那様。」

 「マジか...。」


 旦那様、口調、口調。

 というかここに書かれてる少年って...エイト様ですよね?一体何がどうなって...。

 

ーーーーーーーーーー

 

 「アッハハハハ!!もう逃げられないわよ!あの狼みたいにしてあげるぅ!!」

 「「「うわぁ...。」」」


 エイトです。

 え、何がどういう状況だって?


 「アーッハッハッハッハ!!!」


 とりあえず血祭りって事だけは言っておこう。

 

 「うーむ、元からの性格ってのもあるけど。クリスタル一つ変わるだけでこうなるとは...。」

 「レベルが上がればもう一つクリスタルを装備出来るけど...逆に怖くなってきたわね。」


 こんな夜中にブラッドフェスティバール。

 詳細は...後ほどにしよう。

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