星月夜
『星月夜』
眠れぬ夜に 見上げた星空
天文学者になりたかった
小さな頃の 夢を思い出し
なおさら眠れぬ 今夜の気分
星月夜
月も太陽も無い 穏やかな世界に
小さな星だけが 夜空に満ちていた
喜び合うように 瞬き合いながら
いま ボクの窓辺を照らしてる
**
押入れの奥の 星座早見盤
引っ越しても 捨てられない
近づく努力も しないうちに
憧れだけで 置き去りのまま
星月夜
影さえ作らない 柔らかな光で
哀しみ癒すよに ボクを包み込んだ
幾億光年 隔てた光が
いま ボクの心に灯をともす
**
なんの夢も無い こんなボクにも
まだ出来ることが あるのかい?
今度こそ きっと 追ってみせるよ
なんの夢も無い けど 真っ新な ボクだから
星月夜
月と太陽がずっと眩しくて
自分の光に 気づけなかった
どんな小さな 光だろうと
自ら輝く 星になりたい
星月夜 星月夜