賢者様は常識外れ
更新遅くなり申し訳ありません。
仕事が忙しすぎて中々時間とれませんでした。
年末の連休までは時間取りずらいですが、よろしくお願いします。
「ざっと、事情は把握したよ。とりあえず明日は一緒に協会に来てもらうね。ところで祝二くんは今日はこのあとどうするつもりなんだい?」
一通り話を終えた三田はそう祝二に聞いた。
「あっ、そうっすね。なんも考えてなかったです。一応向こうの世界のお金になりそうなものは持ってきているので換金してホテルとかですかね?最悪公園とかで寝ますけど。向こうと違って、こっちは魔物とかいないと思うので・・・」
「うーん、魔物とかかなり興味深い話しで詳しく聞きたいところだけど、換金にしても未成年で身分証明ができない君には出来ないよ?今日のところはこの研究室に仮眠室があるからそこに泊まるといいよ」
「いいんですか?冷静にこんな怪しいやつですけど」
「いいよいいよ。教職の身としても未成年の君が野宿するのを見過ごせないし。それに明日協会に向かうのに君の場所が不明じゃ困るからね?」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます。そうだ、せっかくなんで換金しようと思ってたやつ差し上げます」
良いことを思いついたとばかりに祝二は持っていたカバンを漁りだす。
「いやいや、そんな気をつ『ゴトリ』・・・えっ」
祝二はカバンから金塊を取り出し、机においた。これには三田も驚きを隠せず、また静かに会話を聞いていた桜も白目をむいて固まってしまった。
「どうぞ、受け取ってください」
「「いやいやいや」」
「?」
「祝二!!アンタやっぱり常識がなさすぎる!!」
「んー、さすがにそのサイズの金を貰うのは、貰い過ぎになっちゃうなぁ」
「え?そうですか?持ってきたものの中では価値は低めではありますけど」
その言葉に二人は絶句する。
「祝二くん。まずこっちでの金はかなり高価なものだよ・・・。それにナチュラルにカバンから収まらなさそうな金塊を取り出したところを見るにそのカバン、魔道具だよね?そういった魔道具も相当高価だよ。あと何が入っているかわからないけどその2点だけでサラリーマンの生涯年収ぐらいになるからね?」
「え゛」
三田の言葉に今度は祝二が固まった。
「まっまあ、とりあえず何も気にせず今日はここに泊まりなさい。現金が必要であれば何か方法を考えるから」
「何かすいません。そうさせていただきます」