飲み物は何飲む?
扉に入った先は、THE研究室という部屋であった。書類、何かの道具が雑多に置かれ、薬品の香りが鼻腔をくすぐった。三田はもしや、あまり片付けられないタイプの人なのかなと祝二は思った。
「さて、少し長くなりそうだ。祝二くんコーヒーか紅茶どっちがいい?」
「あ、紅茶で」
「わかった。桜君お願い」
「わかりました。というか、祝二、アンタコーヒー飲めないの?笑」
「悪いかよ。だって苦いじゃん」
「はいはい、出会ったばかりなのに随分、仲が良さそうだね。桜君がそんな軽口言うなんて珍しいんじゃない?」
「なっ!そんなことありません!!」
桜は、三田に指摘され、頬を少し飲めながら奥に行ってしまった。
「さぁ、桜君が飲み物を入れてくれている間に改めて自己紹介といこうか。私は三田則之という。祖母がロシアの方でね、私には隔世遺伝が色濃く出てるんだろうね。よく、日本語ペラペラで驚かれるよ。それで、関東魔術学校の教師兼魔術協会に所属している。学校の教師はみんな協会所属なんだけどね。まぁ私の方はそんなところかな?協会所属の魔術師はみんな担当地域があってそこの魔術的観点での管理をしないといけないんだ。今回の件はその報告のために話を聞かせてもらいたい」
「わかりました。ちなみに・・・今回の件で捕まったりとかします?」
「詳しい話を聞いてになるけど、特に拘束するとかはない思うよ。それに君、悪い子じゃなさそうだし。まぁ何かしら罰はあるかもしれないけどね」
それを聞いて祝二はホッと息を吐く。冷静に考えれば現世に影響を与えうるだけの大魔術を行ったのだ。下手したら事故に繋がりかねない。今後は気を付けようと内心反省するのであった。
「はい、お待たせしました」
とここで飲み物の用意ができた桜が戻ってきた。
「飲み物も来たことだし、早速詳しい話を聞かせてもらおうかな」
次回祝二事情説明。
長くなりそうでしたので今回は切りました。