賀茂 桜
「まだ、自己紹介してなかったっけ?賀茂 桜 15歳よ。話の流れからわかる通り魔術師・・・正確には魔術師見習いで、春から関東にある魔術高等学校に入学予定よ」
「桜ね。よろしく」
「いきなり呼び捨てとは馴れ馴れしいわね。・・・まぁいいわ。アンタは祝二だったわね。私も呼び捨てにさせてもらうからね。」
「あぁ、いいよ。だいたいシュウジかシュウって呼ばれてたから好きに呼んでくれ。それで、気になったんだけど魔術師専門の学校があるのか?俺は、高校に通う為にアヴァロンから転移してきたんだよ。普通の学校に通うことも考えていたんだけどそんなんがあるなら都合が良さそうだから俺もそこに入学したいんだけど」
「アンタ・・・そんなくだらない理由で、わざわざ世界に影響するようなこと仕出かしたわけ?正気を疑われるわよ?」
「くだらないとは何だ!死んだじいちゃんとの約束なんだぞ!」
桜の言葉に祝二は声を荒げた。
「っ!・・・気に障ったなら謝るわ。ごめんなさい。でもねシュウジ、あなたの目的に対して行った手段
の規模が大きすぎることは理解しておいてよね。事実、周囲の魔素が枯渇してこの辺が元の魔素量に戻るのには20年ぐらい掛かるわよ?」
ここに連れて来るまでの行動や、会話から桜は勝気な印象を受けていた祝二だったが、声を荒げた祝二に対し、すぐに謝罪した桜の姿に彼女は急な出来事にテンパっていたのかと思った。また、謝罪のあとに桜が諭すように話した内容については祝二の責任によるものなのは事実であり、それを聞き自身もまた3年ぶりの現代に来たことで、テンションが上がり、冷静では無かったことに気付かされるのであった。
「・・・いや、こっちこそごめん。急に声を荒げて。確かに転移魔術のこっちでの影響をそこまで考えていなかった、俺が悪い」
「うん。お互い謝ったことだしそれについてはもう言いっこ無しとしましょう。で、魔術学校入学の件も含めて、今後についての話なんだけど・・・私がお世話になってるこの店のオーナーがいるんだけどその人が居た方が色々と都合がいいから、少し待ってもらえるかしら?いつもならそろそろ帰って来る頃なんだけど・・・」
「---おや?桜君、私の話かね?」
更新頻度遅いわりに内容が・・・
申し訳ないので評価、ブックマークお願いしますとは言えない・・・