2人の真っ直ぐな戦い
2人は城下町に着いた
町はとても賑わっていた
「おー、ここは江戸か?」
と宮本武蔵は首を傾げて、佐々木小次郎を見た
「いやっ違う、」
と佐々木小次郎はその町を見て言った
「江戸には、あんなに大きく赤い石で作った
家なんて建ってない」
と佐々木小次郎はその多くの家を指さした
「俺らは異世界に来てしまったんだな」
と宮本武蔵はその町の全体を見渡して言った
2人は城下町を歩いていた
そんな2人を町のみんなは不思議そうに見ていた
「何あの服装、なんか剣をさしている、
身長ちっさ」
などと町の人は2人を見て小さい声でこそこそ
喋っていた
「この世界からしたら、俺らみたいな袴履いて
刀を腰にさしている奴はとても変なやつらしい」
と宮本武蔵は佐々木小次郎の
耳元で話しながら、歩いた
「よしっこうなったら」
ゴニョゴニョゴニョゴニョ
と佐々木小次郎は宮本武蔵に
とある作戦を思い付いたその作戦を話した
「お前っ何っ俺の真似事してんだよ!!!!!!」
と宮本武蔵が町のど真ん中で大きな声を出した
「何だ!!お前こそなんで、俺の真似事してんだよ」
と佐々木小次郎も大きな声を出した
「お!何だ何だケンカか?」
「ケンカなら他所でやれよ」
と町の人達はコソコソ話していた
しかし2人はケンカをやめなかった
「お前の真似なんかしてねーよ
お前の目は節穴かこの日本の刀が見えねか!!!!!」
と宮本武蔵は2本の刀を鞘から出した
「わぁーー」
「キャーーーー」
と町は騒然した
それでも2人はケンカはやめなかった
辞めるどころかエスカレートしていった
「上等だ!!てめぇがその気なら俺が本物だって言うことを証明してやるぜ!!!!!!!」
と佐々木小次郎は刀を鞘から出して構えた
2人は真っ直ぐな目を互いに見合った
「やーーーーーーーーーーー!!!!!!」
2人は斬りかかった
カキーーーーーン!!!!!!
ドカーーーーーーーーン!!!!!!
2人の交じりあった刀から
火花が花火のように綺麗に明るく散った
そしてに大きな音が城まで響いた
この世界では剣から散った火花で、
戦ってる人の気持ちが読み取れる
大体の剣の勝負では負の感情が出る
もしくは、正の感情しか、無かった
しかし
2人からはそんな負の感情がその火花からは
全く見えなかった
だけど、正の感情も出ていなかった
2人の出した感情の結果は 『無』 だった
2人からは正の感情よりも綺麗で
でも派手ではなく澄んだ色の火花が
騒然としていた町の人達を静まらした
町の人達はただ黙ってその戦いを見ていた
日が暮れた。
戦いは、3時間続いた
だが町の人達は集中してその戦いを静かに
じっーーーーと見守っていた
2人は一息も呼吸を乱さなかった
「ヤー!!!!!!」
カキン!!カキン!!カキン!!
火花と音がずっーーーーーーーと
鳴り、散っていた
城にいた魔王女も城から出てそれを遠くで見ていた
とても目を大きくして。
「ヤーーーー!!」
カキン!カキン!
次の瞬間
2人は刀を鞘に1回戻した
そして、刀の持ち手を佐々木小次郎は左手で持ち!
宮本武蔵は2本の刀の持ち手を
両方の手で1本ずつ持った
体制を低くして構えた
シュンッ!!!!!!シュンッ!!!!!!
シュバーーーーーーーーッ!!!!!!
神速な早さで、一騎打ちをした
2人の一騎打ちをギャラリーは
速すぎて見えなかった
バシュッ!!バサーーーー!!
武蔵は胸に2つ、左肩に1つ、右頬に1つの
傷を受けた
小次郎は、肩から腰に長い傷を1つ、左頬に1つ
腹に2つ、胸にバツ印を描いた傷、1つ
の傷を受けた
パキッパキッパキン
佐々木小次郎の刀は粉々に割れてしまった
宮本武蔵の刀もだ
そしたら2人は互いに近づきあい拳を作って
互いの顔面、目掛けて殴りかかった
「おりゃーーーーー!!!!!!」
「おりゃーーーーー!!!!!!」
バンッ!!!!!!
「うっ!」
「ぐっ!」
2人は倒れそうになったが2本の足が
2人を倒さなかった
「うっ!うおーーーーーーーー!!!!!!」
「うおーーーーーーーーーおーーーー!!!!!!」
2人は叫びながら殴りあった
血があちらこちらに飛んだ
町の人達は、こんなにも長く、
こんなにも真っ直ぐな戦いを初めて見た
「オラオラオラオラオラオラァ」
2人は殴り続けた
「おいっ!!!!!ここにいる、みなよっ聞けっ!!!
これがっ!!!!!!日本の!!!!!!
サムライ!!!!!!という!!!!!!
ものの戦いの姿だ!!!!!!」
と宮本武蔵が大きな声で叫んだ
「サムライはっ!!!!!
常に最強でないといけない!!
しかし、力だけ強いのは最強では無い、
最弱だっ!!!!!!
『精神』『心』『力』『技』『速』
が全部揃って最強だ1つでもかけちゃいけねえ
そんな最強達との戦いに
俺たちは勝ち抜いてきたんだ!!!!!!」
と佐々木小次郎は大きな声で叫んだ
最後の力を振り絞って、
2人は殴った
そして吹っ飛んだ
「お前が本物のサムライだ!」
2人は寝たまま声を揃えて言った
2人の顔を見た町の人達は驚いた
「なんで、あんなに自分を傷つけたやつを
憎んだりしていないんだ、むしろなぜ?
相手を賞賛しているんだ?
これが君たちの言うサムライというものの
戦いだと言うのかね?」
と2人の戦いを途中から見ていた
1人の兵士が2人に聞いてきた
「それは、たとえ俺に傷つけたとしても
それは戦いの中でだ、仕方ないことなんだ
俺だって相手を傷つける、お互いさまなんだよ
互いが傷付き合うことによって、
相手を知れる、そして、そこには、『友情』
という、綺麗な心の花が咲くもんだ
咲いたら、だんだん互いが戦うことを
楽しく思えてくる。
戦った相手をいちいち恨んでるやつは
相手のことをよく分からない
分かろうとしない『バカ』やつがやることだ
と俺は思っている」
とその男の目を見てに座りながら言った
町の人達が2人の戦いに拍手をした
とても大きな拍手だった
町の人達が1つになった瞬間だった
「あっやべっ俺ら、今日泊まるとこない!」
と佐々木小次郎が叫んだ
2人は泊まるとこも無く
しかも戦いにより、大怪我をしていた
そんな、2人の怪我人を休めるための
広い部屋なんて町の人達は持っていなかった
「私のお城に泊まりなさい」
と、どこからか爽やかな優しい女性の声が聞こえた
そこにはスタイルが良く特に胸が大きく
左胸の谷間に小さなホクロがあった
スペシャル美人すぎる身長168cmの女性が
月の光に照らされて立っていた
しかも何故か顔を赤くしながら