武蔵 二刀流になるまで
そして2人は貧民街から出た
2人に対して
貧民街の人達が大きく手を振ってくれた
「また来いよー」
などの言葉を聞いた2人は前を向き歩きながら
「次来る時は、お前たちが、いつでも腹いっぱい
飯が食える時だー!」
と宮本武蔵は右手を掲げ大きくその右手を振った
こうして2人は黙々と歩いていった
そんな中こんな話題を佐々木が振ってきた
「お前、俺と戦った時、二刀流の理由について
言おうとしていて言って無かったけど、
なんで二刀流なの?」
と佐々木が宮本に質問を問いかけた
「それはな
俺に昔、姉貴がいたんだよ。
俺よりも剣術は上手くて、強いだけど、
(やべっ強さを認めた奴2人だった)
体がとても弱かった
そんなある日、俺と試合していた
『初め!!!!!!』という合図で
いきなり、ドタッ!!と姉貴が倒れた
姉貴が倒れた原因は結核だった
姉貴は広い倉庫の中で1人で死を待つばかりだった
姉貴はだんだんやせ細っていった
そして木刀も振れない体になってしまった
そんな姉貴を俺は見ていられなかった
次の日から俺は姉貴の分まで剣術に励んだ
木刀を2本振った最初はとてもきつかった
毎日、筋肉痛の日々だった、
だけど1日も欠かさなかった
そんな努力も虚しく
姉貴の結核は悪化していく一方だった
それから10日後
姉貴は死んだ
俺の涙腺が崩壊してしまった
大粒の涙がぽろりぽろり
と流していた
俺は姉貴のこんな言葉を思い出した
『泣け!小さい内にどんどん泣いとけ
そのうち、その泣いている子の気持ちを
わかってやれるからな』という言葉を思い出した
それで俺は泣き止んだ
それからはずっと2本の木刀で剣術の練習をした
こうして二刀流の道を進んだ」
と宮本武蔵は泣くのを必死に堪えて話してくれた
そんな中佐々木小次郎は
鼻水を垂らし、涙をボロボロ流して、
泣いていた
そんな話しをしているうちに
城下町に着いた
武蔵は泣きません