第16話No.0部隊 新設
ギデとティーグと飲み明かして2日後ジャンテは面接を行っていた。面接も終盤にかかる頃に。
「世は先代魔王の従兄弟であるぞ!面接などよい!世の実力は十分知ったろう!これまでの無礼は許してやるいいから世を副隊長と任命せよ!」
「すみません、先代の魔王様の従兄弟とは知りませんでした。誠に申し訳無いのですが、あなたのような人間は部隊を混乱させるのでお引き取り願います。不合格なのでもう来ないでくださいね。」
「なんだとぉ!世を愚弄するかええぃ切り刻んでやる!」
そう言うと先代の従兄弟と名乗る男は腰に下げている剣を抜いた。
「貴様は今剣を抜いたな。それは人を脅す物でないよ、それなりの覚悟を持って剣を抜いてくれるかな?」
「ええぃ!我慢ならぬ、貴様のような奴は世がしまつしてやるぅー!!」
先代魔王の従兄弟が斬りかかったが、ジャンテはあっさりその剣を人差し指と中指挟みそのまま剣を折ったのである。
「ひっっ」
「お引き取り願いますか?」
「す す すみませんでしたぁーー」
そう言うと先代魔王の従兄弟と名乗る男は走って逃げていった。相当びびったようでスボンにはシミが広がっていた。
ジャンテはそのまま面接を行った。結局面接での不合格者は先代魔王の従兄弟だけだった。
それから2日後ジャンテは部隊のメンバーに合格したものを集めた。
「よく集まってくれたな諸君!君たちは新設された魔王閣下直属部隊 No.0部隊の厳しい試験に合格した精鋭だ!自信を持っても良い、しかしまだ発展途上のものもいるし、鍛えられているものもいる、どんな精鋭でも死ぬ時は等しく命を散らす。慢心せずこれからも励んで欲しい。訓練は明日からである。では解散!」
ジャンテは部隊長としての挨拶を終え去っていった。
部隊員はジャンテが語り終えた後に盛大に拍手をおくった。
『やっと部隊を新設できた。これで王国と戦うことができる、彼らを育てなければな。』
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