第11話帝国軍試験2
ジャンテは第四鬼人の中でも一二を争う実力者であると踏んでいる、ナト・エレボス、アスクレ・ミネルヴァと対峙しているのであった。
「流石だね、ジャンテ君。でもさっきの2人ほど僕らは甘くないよ。」
「分かってるさタナトさん、彼らは戦略には向いているかもしれないけど戦術には向いてないと思いますから。」
「君は物事をよく理解しているよ。」
2人が話している隙を見計らってアスクレが回し蹴りを放ったが、ジャンテは魔剣で脚を切り落とした。
アスクレ・ミネルヴァは自分の脚を再生させたのである。アスクレの能力は再生と治癒であり、その能力は自分自身にかけることができる。これが再生の武人と呼ばれる所以である。
しかし、ジャンテはその能力を見破っており、実の所は切断していなかった。彼の技の1つ幻炎によって斬ったように見せたのである。
「貴様、私の再生能力を見破っていたな.........」
そう言うとアスクレは気絶したのである。 その理由は身体が傷ついていないのに自信を再生したので身体がついていけなくなってしまったのである。
「ここでーアスクレ・ミネルヴァ様ダウンだ!!残りは1人だけだ!」
「君の事を少し見くびっていたみたいだよ。君は一体何をやっているのかい!?」
ジャンテは会話に乗らずいきなり地面を斬ったのである。 土埃が舞お互い視認が出来なくなった。
「目くらましは僕には効かないよ!僕には熱源を探る目が有るのだから!」
タナトはそう言うとジャンテがいる場所へ短剣を横薙ぎに振った。しかしジャンテはそれをイナバウアーのように避けその勢いでバク転をして距離を保った。
「君の炎の能力は使わないのかい?」
タナトは気配を消してジャンテに斬りかかった、しかし、その攻撃もギリギリで避けていった。
タナトは少しづつイラつき始めていた。
「影踏み!!」
タナト目の前のジャンテの後ろへ回るため、彼の得意な能力を使用したが.........
.........ジャンテの影に移動することはできなかった。
「馬鹿な何故影踏みができない!?」
「それはな、そのジャンテは偽物だからだよ。それは幻炎だ!」
なんと上から聞こえて来たのである。ジャンテの魔剣炎帝から大きな球体の炎のエネルギー弾を作っていた。
これを使うと周辺の都市が消滅しかねなかった。 タナトは苦虫を噛み潰したような顔で、
「僕の負けだ。」
勝負がついたのである。ジャンテはなんと第四鬼人をまとめて倒したのである。
ジャンテはこのエネルギー弾を空に向かって打ち上げると…ドカン!!と大きな音が魔帝国中に響くのであった。
魔帝国閣下は会場に聞こえる声で語った。
「勝負ありである!今ここにいるジャンテは王国の英雄では無く....帝国軍魔帝王直属部隊 NO.0部隊、部隊長とする!!1ヶ月以内に部隊の人員を集めよ!」
「有り難き幸せ!」
ジャンテはそう叫ぶと、観客の労いの言葉を貰いながら控え室へと戻っていった。
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