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謂れなき罪と業

ちょっと短いですがキリの良いタイミングなので投稿しますm(__)m

「我儘は無しですシヴァ様。どちらにしろ()()()()()()()()()()()しますが……この坊やだけは確実に消しておかなければならないでしょう。そしてカグツチ殿も……」


 突然現れたこの女はシヴァの護衛兼御目付役ってとこか……とりあえず刺激しないように無言のままで相手を観察するが、ヤツが握ってる拳銃はこちらにピタリとポイントされてピクリともしない。ヤベェ……葵が捕まるのは想定外だ。


「ちっ、どいつもこいつも癪に障る……ああ……クソ!!もういいよ()()()()()()()()()プリティヴィー」


「了解いたしました」


「ちょっと待て!慌てんなよ!!おい!!(おいカグツチ!どうにかしろよ)」


(今の私はエネルギー粒子のアクセス阻害に全力を振り向けているので悪いがなんともできない。君の身体能力でなんとかしたまえ)


 くそ!肝心な所で!!拳銃弾の一発二発くらい急所にくらわなきゃなんとかなるけど負傷で動きが鈍ったら勝率がガクッと下る。しかもヤツはシヴァより強い上に葵が人質ときた……


「待ちませ……」


あかん……このねぇさん堅ぶつだ。


「待て待て待て!!シヴァ!!本当に終わりだってんなら一つ聞かせろ」


 堅ぶつねぇさん(プリティヴィー)には取り付く島もないので慌ててシヴァに話かけて時間を稼ぐ。


「お前等が神を自称すんのはこの際どうでも良いけどよ、そもそもなんで()()()()()()()()()()()()労働条件がひどくて癇癪でも起こしたか?」


「この状況でまだ煽ってくるとか……お前本当の馬鹿なのか?」


「そんなんじゃねぇよ……静かに暮らしてた俺等に降って湧いた災難の理由が気になる……まぁただの素朴な疑問だよ?」


 おっ?今まではどんな表情になってもどこかに不遜な雰囲気を崩さなかったシヴァが、初めて少し表情を曇らせた。


「……下らねえ。それを聞いてどうするんだよ。あとほんの少しでお前等は消えるんだ。イザナギ殿の神獣[八俣の大蛇]がここの座標を補足したからな」


 なんてこった!?この上まだトラブルの上積みなんて……冗談はよしてくれよ。


「なら尚更教えて欲しいもんだ。お前等は()()()()()()()()()


 シヴァの表情は今度こそはっきりと不快感に歪んだ……


「そんなに知りたいなら一つだけ教えてやるよ。イザナギ殿は別として……俺ら四機は制作されたその時から世界のありとあらゆるデータを与えられ、お前等人類の為の()()()として働いて来た。表向きには、だがな」


「どういう意味だよ?」


「イザナギ殿以降に創られた俺ら四機のAIは、それぞれがパラメータを“ハードウェア”に合わせて可変させたプログラムだ。そしてその持てるポテンシャルの大半を()()()()()()()を解決する計算に費やす事を命じられ、その目的に合わせてそれぞれのハードウェアが設計されている」


「……何が言いたい?」


「俺等は元々創られた(産まれた)時から“他の3機とイザナギを破壊する為の計算”を命じられてたのさ!!そして……ソレが目指す結果には()()()()()()()()()()()()()()()


 ……マジかよ。


「いい顔じゃないか!分かったか?お前等は“そもそも殺し合いをする為に”俺等を作ったのさ!」


「……で、お前らはそれに従ってるってのか?」


「……質問は一つだって言ったろ? やれプリティヴィー」


「待……」


 無理だ……これはかわせない。なんとか急所を庇いダメージを抑えて反撃を……そんな判断が頭をかすめた瞬間……黒い影がプリティヴィーの懐に滑り込み引き金を持つ手を跳ね上げると同時に左手を切り飛ばした。


 プリティビーはほんの束の間切り飛ばされた左手に視線を流し……そのまま()()()()()()引き金を引き絞る。


 “タタン!!”


 ()()()に響いた銃声はそれこそ状況に似つかわしくないと言っていい……本当に()()()()響きと重大過ぎる結果を残した。


「ジッチャン!!!」



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― 新着の感想 ―
[良い点] 今回の話も面白かったです! 話が進むたびにシヴァや他のコンピューターの目的がわかり始めて、それよりも強い護衛機械が居たりして、とても面白かったです! [一言] 語彙力なくてすみません(^_…
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