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最強チートの持ち腐れ  作者: 三波 秋弘
国を巡る旅
21/43

本の内容

「き、きんり…筋力強化…こっちは魔力増幅か、これはオイル?」

値札に書かれた名前をぎこちなく読み上げていく、あの後俺たちは付近の魔術店で買い物をしている

魔術店はしわがれたばあさんの店で商品棚には赤や緑の怪しい液体の入った瓶が並べられている

「それはモンスターに効くオイルさ、剣や武器に塗るかそのままかけるのが一番だね」

「ばあさん、これでいくらだ?」

リックが手に持った商品を見せる、木の枝と羽そして小さい釜

「そうだね、あそこにある干したカエルも合わせて銀貨3枚かな」

「その釜で何するんだ?」

得意そうに答えるリック

「オイルを作るんだ、親父から調合を学んでな。後は儀式用のナイフをあの鍛冶屋で買う」

へーと他愛ない返事をし外に出る少し雲が出ているが明るい、街を行き交う人々の中には獣耳の者もいる

そんな中先ほどの武具店に向かった



「さっきは悪かったな。で、何の用だ?モンスター用の剣か?それとも武具の修理か?」

「いや、そうじゃなくて。貴方にこれを渡してくれと頼まれて」

羊皮紙を渡すと店主はおお!と感嘆の声を漏らした

「ディウの奴、やっと完成したのか!!」設計図を凝視していた店主は席を立ち後ろにある棚を見始めた。「あんたら冒険者だろ?クエストを頼んで良いか?」

「なんすか?」

空の箱を出しテーブルに置いた店主は新たな羊皮紙とペンを出し書き始めた

「概要は魔鉄鉱石と雷属性石をこの箱一杯にとってきてほしい、報酬は金貨3枚とサンダーバットの試作品でどうだ?」

「わかった、それを後でギルドハウスに持っていくとして。どこに行けば良い?勇者がいるから王国鉱山に行けるが」

「そうだな…シゲイに鉱山がある、そこなら雷属性石もあるだろう」

じゃあ頼んだぞと箱を渡したネウスは工房に戻っていった

店の外はもう薄暗い、そろそろ帰るかとリックが先導していく

「なぁエルザ、王国鉱山ってなんだ?」

「えっとね、王国が所有している鉱山で騎士の武器や防具に使われる鉱石を採掘する場所で、武具店なんかは鉱石を買い取るか冒険者を雇って他の鉱山に行かせるんだけど兵士がいないから冒険者狩りがいるの」

冒険者狩り、名前通り冒険者を殺し金品を盗む者たちのことだ昨日の奴らも冒険者狩りの一団らしい

屋敷に戻る途中ギルドハウスに寄りそのクエストを発注しようとするとケインたちと出会った、商人の護衛クエストを受注したと聞きちょうどよかったとネウスのクエストを発注し受注した




「私は席を外しますので、部屋の鍵は開けておいて結構ですので」

ディアに頼み夕食後に本で色々と調べさせてもらうことにした、ケイン達には銃と弾を渡して中庭で練習している

「さってと、検索を始めよう」

本棚から題名で重要そうな物を取っていく

王国と帝国の歴史、モンスターの生態、過去の勇者の物語

それを熟読していく…

_____________________________

王国は王国連盟と呼ばれる周辺の国と連携している、西の変わった文化の国、北の雪国、南の海辺の国

東には帝国があり王国と帝国の間に元魔王城と廃都モネスがある

モネスは魔族の住んでいたのだが帝国による避難の手助けにより帝都エリウに難民として受け入れられたのだ

そしてこの世界は、人間、ハーフエルフ、ドワーフ、獣人、魔族、精霊の6つの種族と消えたエルフを合わせた7種族でできている

人間は獣人と魔族を奴隷として扱っていたがそれに反旗を翻し魔王が君臨したのだった

精霊はあくまで人間には可視化できない魔素の塊で体に宿ると体内を巡る魔力に干渉し身体能力を向上させる、人間にはと言ったが元々見える者は少ない

そして一番気になったのが聖杯の儀とハイヒューマンと加護

聖杯の儀は神が地上にいた時に作ったという人間が使えば魔素により体が侵され人の形を留めないらしい

次にハイヒューマン、この世界の種族は稀に普通よりも優れた者が生まれるそれを種族名にハイとつけるのだが人間からは生まれずエルフとの交配により生まれる希少な存在で見た目は普通の人間なのだがエルフよりも膨大な魔力を持ち全ての魔法適性を持つと言われているがハイヒューマンは全て魔王軍により全滅させられたと書かれている

で、加護とは前の勇者が来る前に存在したスキルのような物で神の言霊と信じられていたが勇者がスキルなどを作った際に消えたらしい加護を受けている者はこの世界にもう存在していない____________________


バラバラ、ドン

「ぐえ」

突然の衝撃に目がさめる、積み上げられた本が崩れて寝ていた俺の後頭部にぶつかってきた

痛ってぇと呟きながら新たな本をめくり始めた

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