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最強チートの持ち腐れ  作者: 三波 秋弘
国を巡る旅
17/43

狙撃と弾幕

「うっ…」

飯を食い終わり俺はテーブルに突っ伏していた、他は部屋に戻って寝ている

はぁとため息を吐く、銃が使えるとはいえ回数制限がある

ケインみたいに知識があるわけでもないし、リックの様に戦えるわけでもない、レイナの様に戦術を立てれるわけでもない

「どうしたんだい?ため息なんて吐いて」

「あ、いえ。仲間の役に立つ能力がないなって」

宿の主人が椅子に座り向かい合った

「あんたら、この後も旅するんだろ?じゃあ料理でもできればいいんじゃないか?」

「料理、ですか。でも料理なんてしたことないですし、材料が限られますしねぇ」

「私はこれでも元冒険者だよ!旅で出来る簡単な料理なんかあるさ」

女主人は料理を教えてくれるらしく俺は食堂のキッチンへとたった____


次の日

「勇しき者よ、緑の狼の討伐感謝する。感謝の印だ森の街に兄弟がいる、兄弟にこの設計図を」

俺らは昨日の鍛治師に呼ばれ製鉄小屋に足を運んでいた、こじんまりとした内装でかまどと小さなテーブルと椅子だけの小屋だ

「これは?」

渡されたのは羊皮紙に書かれたバットのような武器、その下には小さく雷魔石と書かれている

「魔力を流せば雷を放ち相手を気絶させる?!どうしてこんな発想が…」

ケインの話を要約すると、属性魔石と言う少ない魔力で魔法を放てる石があるそれを俺のナイフにも使われている魔鉄をバットの様にし雷魔石を入れ魔力を流せば雷を出し相手を気絶させるいわゆるスタンロッド

「じゃあ次はその森の街ってとこに行くか」

「森の街ってことはエルナだな、ここから2日ぐらいかかる。食料品を買いに行くか」

馬車を取りにリックと戻ると宿の主人が大きな袋を持ってこちらに近づいてくる、からんからんと金属の触れ合う音が聞こえる

「もうそろそろ村を出るんだろ?これ、古い物だけど器具に困らないだろうから持ってきな!」

礼を言う暇もなく主人は宿へと戻った、袋の中を見るとフライパンや小さいコップなどが入っている

少し漁ると小さな折りたたみナイフが入っている、これで切るのか?まぁ使うしかないが

「何が入ってるんだ?」

「ただの調理器具だ、昨日の夜料理を教わってな」

「へー何作れるんだ?」

簡単なスープとかだよと答え馬車を道具屋まで走らせた、この世界は道具屋は食べ物も置いているらしい実際店の外にも野菜がかけられている

「こんぐらいで充分か?」

と野菜の入った麻袋を担いでケインが出てきた、調味料も買ってくれと頼んでいたのでエルザが調味料の入った袋を持っている

「よし、出発するか」

リックが手綱を握り馬を走らせ、俺たちはエルナへと向かった


しばらく馬車に揺られていると森の中に入った、木の葉が日を遮り少し薄暗くなった

「クレッシー」

「どうした」

エルザの問いかけに答える

「銃使ってみたい」

「いいぞ」

M4とマガジンを渡すと外に向かって構えマガジンを滑り込ませ、コッキングした

「誰かついてきてる、村を出てから。」

「山賊か…まずいな森の中だと不利だ、このままエルナまでは無理だし振り切れないだろう、レイナ追ってきたら魔法を撃て」

ケインは辺りを見回しながらレイナに指示を出した、しかしそれに答えたのはエルザの発砲音だった

「クレッシー、もう1つあるなら応戦して」

「わ、わかった」

今までとは違い落ち着いた声色のエルザに緊張しながらもUMPを構え探索とつぶやく、見える限りでは3人しかしその後ろにもいる気がする

「桐生、橘、横を警戒しろ、ケインにこれを渡せ」

グロッグを渡し後ろを向きUMPのトリガーを絞る、セーフティーレバーはセミ、単発式だ

山賊の体は細く当てにくいなら馬を撃つ、頭に当たらなくとも胴体に撃てば倒れるだろ

「クレッシー、マガジン」

「あいよ」

背嚢をひっくり返しM4のマガジンをエルザに寄せUMPのマガジンは俺のそばに

「撃ち続けるとバレルが焼けるから気をつけろ」

トリガーを離さないエルザに言う、だが離す様子はなさそうだ。だがかなり命中率は良いマガジン1つで2人倒した

後ろを向き銃を生成する、作ったのはFR-F1狙撃銃。

マガジンを3作り、弾丸をこめていく。スコープは作れはするが8倍スコープはできない、自分の中途半端な能力に憤りながらマガジンを差し込みコッキングしエルザに渡す

「このスコープをみれば良いの?」

「ああ、片目で見るなよずれるからな」

と、返事は発砲。放たれた弾丸は真っ直ぐ馬の胴へ当たり崩れ落ちる、上手すぎでしょ…

それを援護する様にフルでトリガーを握る、当たりはしないもののそれなりに気はそらせれる

「呉島!右!」

右を向きぶっ放す、馬車の布に穴が開くと血が付着する

くっそマジでどんだけいんだ?UMPをリロードしていると、布の裂け目から矢が飛び込んだ

右手で顔を防いだものの矢は腕に深く刺さった

「ぐ!くそ!」

あまりの痛さにUMPを落としうずくまる

「矢を抜け!」

「ダメだ!!矢を抜いたら筋肉が切れる!矢を折って止血しろ!」

「回復魔法がある!!」

「回復魔法はあくまで傷を癒す程度だ!切れた筋肉は再生しない!神聖術レベルの魔法で無いと無理だ!!」

ケインの忠告通りやじりだけを残し切り離す、右手はろくに動かないがまだ左手がある

寝転びUMPを放つ、反動で飛び跳ねるがなんとか抑え込む

「撃つな、こっちに当たったらどうする。お前は休んでろ」

「ああ、頼む」

右腕の痛みに耐えれず顔を歪める、少し休憩するか

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