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最強チートの持ち腐れ  作者: 三波 秋弘
異世界での生活
11/43

薬草採取とゴブリンの殲滅のクエスト受注

馬車に揺られ俺はありのままを話した

「俺にヴェノムドラゴンが宿ってるって事はいったろ?」

「ああ、ハズレ枠の妖精な」

桐生は茶化すように付け加えた

「で、俺に宿ったのはアリサっていうさっきの小女。昨日ぶっ倒れた後夢の中で戦った」

話を続けていくと橘が口を開いた

「で、明らか敵対してるわけだが」

「うーん、夢の中だったらいろんなこと教えてくれたんだけどな」

「それにあの盗賊団の親分を喰ったって事は強くなるんじゃないのか?」

確かに、昔何かで読んだがいろんなモンスターを喰えば強くなる奴を見たしアリサもよくやったと喜んだこのままだとアリサに精神とか乗っ取られそうだ

「使うのは抑えるとして、ナイフで戦うとしても使った事なんてないから雑魚だし銃もアリサみたいなのが出たら絶対弱いし…」

「もともと俺らの職業は全員サポート職なんだよ、せめて前衛職が欲しいな。剣士かガーディアン」

シーカーは宝箱の鍵や罠の解除、橘のエンチャンターは基本後方から武器などにエンチャントをかける

桐生のバッファーは名前の通り攻撃魔法よりも身体強化や一時的に辺りを明るくする魔法などを使う

「じゃあ、エリックは?あいつ明らか剣士だし」

「あいつは一応騎士学校だから」

「騎士学校?」

ああそうかと橘は騎士学校について説明した

「騎士になるには親のコネ、冒険者として一定の成果をあげる騎士学校を卒業するって言う3のルートがある

騎士学校にさえ行けば王国の適当な店なら即採用、ギルドもランクがすぐにB」

「ちょっと待て、お前なんでそんなこと知ってんだ?」

「エリックに聞いたのと昨日お前が倒れた後図書室で適当な本読んで調べた」

「勇者様、そろそろ城につきます」

馭者から声をかけられこの議論は一度終わり続きは部屋でと言う事になった




「ではギルドカードを拝見します。呉島様はレベルが25、桐生様はレベルが13、橘様は15」

城の兵士にギルドカードを渡しレベルの状況を聞いた

「俺だけレベル20代かぁ、ん〜君達のレベルはぁ?」

「うざい」

橘達を煽っているとこちらへといわれついていった

________________

連れられたのは昨日王様から話を聞いた場所よりひろい場所だった近くの椅子に座ると置かれたグラスにワインが注がれる

「では、勇者様と我らの王国に乾杯」

ワインを注いだグラスを掲げ乾杯と呟く、これって飲んでいいのか?未成年飲酒とかいやそれ言ったら殺人もしたし、まぁいい!とりあえず飲んでみる

「うまい…の…か?」

「知らん、けど王国のやつだから高いだろう」

「じゃあ美味いな」

高いなら美味いとワインを味わう、テーブルの上にはいろんな肉や魚料理が並べられ適当な物に手を付け下積みを打つ

そして飲めや歌えやの宴が続くと少しこの宴会場が暑く感じる、酒が回ったのと周りのテンションやらだろう

「ちょっと涼んでくる」

席を立ち城の廊下をふらふらと歩いて行く、あー涼しい

ふと廊下の先を見ると誰かいる、壁にかけられた照明器具に照らされ顔がよく見える洞窟で出会った少年、エリックだった

「どうも、洞窟の時はありがとうございました」

「いえ、それが仕事ですので」

社交辞令を交わし本題に入る

「あの、俺のパーティに前衛職が欲しいんですけど入っていただけないでしょうか」

「あー、ちょっと団長に聞いてみます」

「お願いします、では」

ぎこちない敬語での会話を終わらせ宴会場に戻る

「ただいま、エリックにパーティ申請してきた」

「そう」

桐生は?と聞くと寝たと言い橘は部屋へと戻ったので俺も戻る事にした

____________


「Bランクか、微妙だな」

廊下の壁に貼られた紙を見て呟く、昨日のダンジョンでの戦闘やあがったレベルでランクが決まるのだが俺らはB

一般冒険者レベルだ

Bランクは食堂へと書かれていたので食堂へ向かう

「さて、Bランクは基本ダンジョンの攻略と村などに現れたモンスターの排除や王国の警備を行う」

Bランクの仕事を伝えられこれから初仕事を行うことになった、回復薬と魔力薬の材料になる植物を集める

場所は昨日行ったダンジョンの近くの森

「全員乗ったな?よし、出せ」

俺らの乗った馬車に乗った1人の騎士が馭者に言い馬車が走り出した

昨日はよく見てなかったが広い平原の所々に村がある、道中は何事もなく森につき薬草の採取が始まった

集める薬草は緑の葉の回復草と呼ばれるものと紫がかった緑の解毒草

できれば周りが黄色くなっている奴が良いと言われたので探す事にした

「しっかし、伝説の勇者様が薬草採取なんてなー」

「ステータスやらは一般人だし、しょうがねぇだろ」

この森に生えているのは回復草と解毒草後は雑草だけ、雑草は細く長いので意外と判別できる

適当に薬草を摘みながら森を探索していると小さな集落があっただがおかしい

藁で出来た安っぽい寝床が複数あるだけ、牛の死体が転がっている

「索敵」

索敵を使うが反応はない、だがUMPを構えその集落を散策する

まず調べたのが牛の死体、死んでから時間は経過していないが腐っているし所々に噛まれたような後がある

「呉島、これ」

「ん?」

桐生が指さしたのは、寝床の中だった中を覗くと小さい粗末な棍棒が転がっている

「棍棒、牛を食う、集落、森…」

頭の中で今まで見たファンタジー小説やらなろう小説などを思い出す、王国の周辺って事は雑魚

「ゴブリンか」

よく小説に描かれるゴブリンというのは背丈は小さく棍棒を持つ、一体だけなら雑魚だが複数集まるとやばい

「この寝床の数だとかなりいるな、先に騎士に伝えておくか」

桐生は忙しなく辺りを見回しゴブリンの姿を探す

「まぁ待て、ここで俺らがゴブリンをやればAに昇格「馬鹿か、こういう奴ほど死ぬぞ?わかってるよな?お前は自分が強いんじゃなくてアリサとか言う女が強いんだ、わかったか」

桐生の強い言い方に少しムッとしつつも死にたくはない、仕方なく言うとうりに騎士の元へと向かう事にした

____________

「群れの数は10辺り!周辺を封鎖しすぐに近くの村に通達!ギルドハウスにすぐにクエストの要請!!」

「第一大隊は森の散策に!!第2、第3は第1大隊の援護!!ハンターはゴブリンの住処を探せ!!」

「隊長!牛の死骸から見るに繁殖期のボブゴブリンと判明!!」

「わかった!勇者はゴブリンの殲滅に行け!!」

「は、はい!」

圧倒的な気迫に気圧されながら森を歩く、左手のUMPのフラッシュライトから放たれる光は薄暗い森を裂く













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