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Bubble  作者: ハラミソ
_Start_0_序章
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よく「人生とは道だ」とか言うが、私はそうとは思わない。私に言わせれば、

―――人生とは泡である―――




道というのは可逆的で、戻ることが容易である。

間違えたなら、満足がいかなければ、戻れる。

振り返って進めばいい。そして然るべき地点でもう一度振り向く。


この場合、時間なんて概念は不要だと思う。自分が納得する結末に導く為のただの迷路なのだから。



これを人生と例えるのは、あまりにも楽観的だ。やり直しが利く人生なんてありえない。

人生は不可逆的なのだ。

降ってくる雨は決して空に戻ることはない。思い出も自分の中に存在はしていても、その時は再現されない。


人生とは泡である。その泡は膨張し、他の泡と接触を繰り返しは離れ、最後には割れる。

自分が持つ液体の容器は、再び泡を構築し始める。

個人の容器は世界という保管庫で管理されている。

管理しているのは一体誰なのか。それは神かもしれないし、最初から居ないのかもしれない。


ただ我々は、その泡の中で記録しているのだ。同じ泡なんて二度と出来ない。

故に、あの時にはもう戻れない。

今できることは、変化し続ける泡の記録を続けることのみである。


だから、自分で今の泡を割った。これは決してやり直しではない。人生を続行するだけである。




―――だが、その泡に異物が入ったなら。もしも、その保管庫が壊れていたら。―――


これは、そういう話である。


乞うご期待。

感想等ご自由にどうぞ。お待ちしております。

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