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不滅のプロスクリスィ  作者: 望月ロア
第一章 そうだ、旅に出よう
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第三話 何キャラ?

王都に着いたロアークはレガンダの居るであろう[なんでもよろず]を訪ねた。

[なんでもよろず]とはその名の通り、なんでも揃えている(自称)レガンダの商店の一つだ。



「おい~っす。金髪店主居る?」

「あれ?ロアークじゃねぇか。珍しいな[なんでもみ~る]以外の店に来るとか」



レガンダとは長い付き合いだが、ほかの商品を買ったことは一度もなかった。あまりいい客とは言えないだろう。



「てかお前のその[なんでも○○]っていう名前の店やめろよ。ダサいよ」

「黙れ。んで?どんなご用件でこちらに?」

「そうそう、世界地図探してるんだけど?あるだろ?」



それを聞いたレガンダの目が不気味に輝いた。



「ふっふっふ…地図をお探しかね?」

「?早く持って来いよ」

「少々お待ちを…」



そう言うとレガンダは倉庫のほうに向かっていった。

レガンダが倉庫に入っていったのを確認するとロアークは



「どうしたんだアイツ…とうとう末期か?」



これ見よがしに悪態をついた。

その後レガンダが大小二つの巻紙を持って出てきた。



「でかい地図か小さい地図、どちらがご入用ですかな?」

「なんのキャラだよ…小さいほうで」

「いやいやお客さん、このでかいやつのほうがいいですよぉ」



その地図は縦だけでも3メートル以上もあった



「いらねぇよそんなもん。でかいだけだろ」

「いやいやいやいやお客さんこれがまたすごいんですよ。まず…」



レガンダのどうでもいいセールストークは20分も続いた。

そのセールストークをバッサリ切って小さいほうを買ったロアークはレガンダの方を見た。レガンダはがっかりしていた。恐らく全く売れていないのだろう。

ちなみにあの巨大地図は2万レスもするらしい。本当にどうでもいいし、高い。



「ありがとね地図。やっぱ持つべきものは友だねぇ」

「友達ならあの地図を…」

「そうそう、俺旅に出るんだよ」

「無視すんなよ…は?」



レガンダがびっくりしてこちらを凝視している。



「ゑ!?あの引きこもりでニートで面倒くさがり屋でココ最近王都にすら顔を出さなかったお前が旅!?今日は雨かもしれん…準備しとこ」



本当に準備を始めるレガンダを無視して店を出る。

ロアークは地図を見ながら思案する。



「よし地図も買ったし、まずは近くにある…ここゼノン砂王国を目指すか!」



こうして最初の目的地が決まったロアークは東に歩を進めた。

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