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不滅のプロスクリスィ  作者: 望月ロア
第一章 そうだ、旅に出よう
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第一話 寝起き

「ふぁ~あ…よく寝たぁ」



平原の中央に鎮座する一軒家で目が覚めたロアーク。周りには家も人影もない。ただひたすらに平原が続いている。チラホラとモンスターはみえるが。

時間はすでに12時を過ぎている。



「やばっ!朝飯の時間だ!今日ランチ半額デーなの忘れてた!」



朝食なのか昼食なのか。急いで支度を済ませ家を出る。支度といってもコートを羽織るだけだが。

目的地はもちろん王都だ。

家から出ると、勢いよく踏み込み、恐ろしい速度で加速する。

片道数十分の道を急いで駆け、わずか数秒で王都に着く。

王都の入口から大通りに入り、行列の出来ているとある店に列を無視して入る。

中には当然のごとく大勢のお客さんがいた。



「店主~居る?」

「少々お待ちくださ~い」



店に入った途端、店主を呼び出す。店の奥から店主が出てくる。



「おお、ロアークじゃないか。久しぶりだな」

「いやいや毎日来てた時あっただろ」

「三年前の話だろ」



この店[なんでもみ~る]の店主レガンダとは三年前からの旧友だ。

この店は毎日メニューが入れ替わり、全て食べ尽くすのに一年もかかった。(一年間通いつめた)

店主レガンダは王都でも一二を争うほど大きな商店を持っているカリスマ(笑)である。



「ほら、さっさとおすすめ持ってこい」



奥の空いている席に腰掛けるロアーク。横入りとも言う。



「…変わんねえなお前は…今も昔も」



渋々と言った感じで厨房に入るレガンダ。しばらくして香ばしい香りとともに食事が運ばれてくる。



「ほら、『レガンダ特製ノーマルトースト』だ!」



そう言って皿をロアークの席に置く。食事が消えた。



「確かにうまいな、トーストとは思えんほどには」

「だろ?」



食事が消えたように見える程の早食いには見慣れたものだ。なにせ一年間見続けたから。食べ終えた皿をレガンダに手渡す。食事の説明等は聞かない。信用しているから。



「はい400レス」

「ありがとうございました~」



お勘定を渡し、レガンダと別れる。

[レス]というのは通貨の単位だ。価値はどこぞの「円」と一緒。

こうして店を出たロアークは帰路についた。帰りはゆっくりと歩く。40分かけて。

家に着いたロアークの目に驚くべき光景が飛び込んできた。

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