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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

魔法、魔術無しで、強制体力同値にして、さあ、技術だけで殺り合おう、ん?どうした?お前は強いんだろ?

作者: セロリア

軍オタクである俺は、インドネシア軍が使うカリアットと、シラットを極め、親の金で暮らしていた。


図体も小柄で168センチ。


しかし体重は筋肉で重く72キロ。


ある日チンピラ共に絡まれ、人殺しになるか、死ぬかの究極の選択肢を一瞬の内に迫られた。


俺は迷い、そして、刺された。


一回ダメージを食らったら、立て直す暇は与えられず、連中は殴る蹴るを集団でしてきた。


そしてー。


あっけなく俺は死んだ。



戦いの女神バリウス「いやー、勿体ない!実に勿体ない!記憶を無くし、まあた1からなんてもーったいなあああい!!君の強さは殺し合いならあの時点で地球で世界一だったのに!!何で躊躇したの!?」


高木御劔 (みつるぎ) 「・・はあ・・人殺しにはなりたくなかったから・・二人殺したら死刑になっていたかもなので、それに、親に迷惑かけられないし・・それにー(不細工には生きづらい世の中だったし、あの時ー、あ、死ねるかな?って思ったとはー・・)」


バリウス「いい子おお!!すっごい良い子おお!!」


御劔「はあ・・」


バリウス「そんな良い子の君に私から特別に異世界へ転生させてあげましょう!」


御劔「え・・まじで?」


バリウス「まじでまじで!さあ!じゃんじゃん要望言って!!金持ちに生まれたい?最強魔法使いになりたい?最強格闘家になりたい?」


御劔「・・」


バリウス「?さあ!どんどん言いたまえ?カモン、カモーン!?」


御劔「・・質問」


バリウス「なになに?」


御劔「死んだら必ず全員もれなく必ず絶対生まれ変わるって言うか、死後の世界ってあるの?」


バリウス「そだよ、あるよ」


御劔「・・じゃあ、異世界で人殺ししたら地獄に落ちる?」


バリウス「んー、人殺しの内容による」


御劔「・・正義かは俺が決めて良いの?」


バリウス「その場合もあるし、国が決める事もある」


御劔「・・まあ、そうだよな」


バリウス「真実のサテライト」


御劔「・・え?」


バリウス「君は本当に良いね、良い子だね、今まで何人か異世界に送ったけど、あ、大抵はチートで無双してたよ、でも、仲間を人質に取られて殺されるか、裏切りによって殺されるか、もしくはー、何処の国からも犯罪者扱いされて、討伐されるか、だよねー、理由はね、敵の敵は味方だからね、強すぎ転生者は国々皆の敵だから、転生者を殺すまでは戦争を止めて、一旦味方になろう!っつー事に大抵なっちゃうんだよねーあははは」


御劔「立ち回りかあ、面倒だな、俺には出来ないよ」


バリウス「立ち回りを考えても無駄無駄!転生者は結局よそ者扱いになるからねー」


御劔「じゃ、結局無理じゃん」


バリウス「最初から異世界全てと戦う能力にしないから悪いんだよねーあははは」


御劔「・・その言葉、聞いたの他に誰かいる?」


バリウス「いんや?誰しもが、最強ー、最強ー、超最強!一択だからねー、異世界の政治や、国々の事は結局関係ないんだよねー、だから異世界に殺されるんだよねー、あははは」


御劔「・・異世界全てを敵に回しても勝てる能力・・」


バリウス「そだねー、さあさあ、何を願う?最強目指す?んでハーレムをやるう?あははは」


御劔「・・魔法あるの?」


バリウス「あるねー」


御劔「錬金術は?魔術は?」


バリウス「あるねー」


御劔「・・スキル、ギフトの優劣を知りたい」


バリウス「最上位ギフトが一番強いよ後は能力による」


御劔「って事は例えば、魔法、魔術、を範囲内で使用禁止にするギフトを最上位ギフトで貰ったら、それが異世界最強の法則?」


バリウス「!・・君ではなく、その法則が最強か否かを問うならそだよー」


御劔「最上位ギフトは誰か使ってるの?」


バリウス「いんや、誰も使ってないね」


御劔「何で?」


バリウス「使い手は奥さんに毒盛られて死んだから、奥さんは泣いてたよ、食料を何処の国も売ってくれなくなってねー、奥さんは妊娠してたし、取引を持ちかけられて、毒殺って訳だね」


御劔「・・そっか」


バリウス「そろそろ時間だけど、力は決まったかな?」


御劔「ああ、決まった」


バリウス「さあて、じゃあじゃんじゃん言いたまえ!」


御劔「俺は、魔法、魔術は使えなくしてくれ、その代わり、物理的なステータスを戦う相手と同じになるようにしてくれ、最初だ、戦闘前に、それが最上位ギフト」


バリウス「了解!他には?」


御劔「確認、麻痺、呪い、は物理的ステータスに入るか?」


バリウス「呪いは入らない、魔法、魔術だからね」


御劔「異世界の存在出来る最上位ギフトは一つか?」


バリウス「一つだね」


御劔「・・俺と戦闘する相手を常に魔法を使えないようにするギフトとかある?」


バリウス「・・条件に対価を入れれば可能かな」


御劔「戦闘中は味方は俺に魔法は使えない」


バリウス「不十分だね、戦闘前に掛けられた魔法、魔術も無効にさせて貰うよ」


御劔「構わない」


バリウス「じゃあ、出来る!、他には?」


御劔「斬撃を飛ばす事って物理的に可能?」


バリウス「可能」


御劔「斬新にギフト効果を乗せて飛ばす事は可能?」


バリウス「君の攻撃は戦闘中は常に無効効果があるから可能」


御劔「確認、戦闘中は味方は俺に魔法は掛けられない、敵も魔法は使えない、戦闘が終われば敵も味方も魔法が使える」


バリウス「正解、けど、最上位ギフトと二番目最上位ギフト欄をを使ってソレ?もっと有効に使えば?」


御劔「俺は戦闘がしたいんだ、戦闘技術のみで勝ちたい」


バリウス「成る程、確かにそれなら納得だね」


御劔「異世界でイケメンで俺ツエー、してる奴らが本当に強いのか確かめてやる、『本当に弱い者虐めをしてない者なのか』確かめてやるんだ!戦闘技術のみの勝負がしたい」


バリウス「うーん、俺ツエー、したいって奴は沢山居たけど、平等に戦いたいって言う奴初めてだよー、でも確かに法則としては最強レベルの法則だよ?常に相手と体力が同じ、魔法も使えないとかチート級だよ、君の対価がなければ実現は不可能だよね、実際」


御劔「だろ?生前の記憶や、戦闘技術は残してくれる?」


バリウス「勿論!何の対価も要らないよ、残す残す!他に望みは?アイテムボックスとか、解析能力とか」


御劔「生活面か・・んー・・常にお金と好きな食料が湧いてくる入れ物とか?あははは、そんなもんあるわけ」


バリウス「あるよ」


御劔「あるんかい!?」


バリウス「ただし、対価がいるよー、君の容姿はそのまま、生殖器ももっと小さくさせて貰う」


御劔「・・それだけ?チンコが小さくなるだけ?」


バリウス「十分だよー、まず子孫は無理だろうねー、精子は出るけどねー、機会が極端に無くなるからねーあははは」


御劔「・・俺は・・チートで強がってる奴に、本当に勇気があるのか知りたいだけだ、そのくらい別に良いさ」


バリウス「・・了解、他には?移動手段とか」


御劔「一番早い動物は?」


バリウス「んー、やっぱりラビリンスかなあ?」


御劔「ラビリンス?」


バリウス「ウサギみたいなドラゴン、ウサギに羽が生えたデカイやつ」


御劔「・・それ速いのか?」


バリウス「速いなんてもんじゃないよ、地上でも最速、空でも最速だかんね!?雲になるし」


御劔「雲に?は?」


バリウス「独特な肺をしていてね、ヘリウムを多く吸い込む事が出来るんだ、あ、魔法じゃないよ?生物学的な特徴なんだ、んで、体が風船みたいに膨らんで、雲になって寝ながら移動するんだ、勇者とかよく使役してたよ、けど、初代勇者だけだけど」


御劔「?何でそんなに使役されないんだ?便利そうなのに」


バリウス「滅茶苦茶速いから!戦闘するどころか直ぐ逃げちゃうんだよ、罠を見破る『敵意の瞳』っていうスキルを産まれた時から持ってるし、罠にもかからない、嗅覚もだけど、聴覚は特にヤバい、だからまず会えないんだ、伝説の生物だよ」


御劔「それ欲しい」


バリウス「いいよ」


御劔「いいんかい!?」


バリウス「ただし、子供ね、正直君の対価は貰い過ぎかなと思ってたんだ、これでバランスが取れるよー多分」


御劔「多分ってなんだよ、今ぴったりバランス良いのか?」


バリウス「うーん、正直まだ、少し・・他にはあるの?」


御劔「・・鍛冶職人スキルが欲しい、一流のやつ」


バリウス「三番目ギフトでも良いよ?」


御劔「いや、三番目ギフトは、防具、武器の魔法、魔術、錬金術、魔術魔術、魔術魔法の効果を無効化にして欲しい」


バリウス「大丈夫だよー、それは二番目ギフトに入るから」


御劔「お!?そ、そうか、なら良いか・・んじゃ三番目ギフトは鍛冶職人で」


バリウス「ようし!これでバランスぴったりだよ!一応聞くけど、まだ、願いはあるかな?」


御劔「・・いや、平等な戦いと、不自由ない食事、それから、移動手段に、物造りの才能、こんなに貰ったら十分だよ」


バリウス「魔法が使えないなら、爆弾で死んじゃうよ?錬金術は科学だからね、物理的な科学の爆弾で死んじゃうよ?バリア張れないし」


御劔「・・いいんだ、それならそれで」


バリウス「理由を聞いても?」


御劔「・・バリアを張ってくれない仲間が居ないなら、もう良いや、死んでも」 〈ニコ〉


バリウス「ふ、・・了解、・・ふ、ふふふ」


御劔「・・なに?」


バリウス「ふふふ君は本当に面白い!良いでしょう!女神の加護を授けましょう!っていうか授けました!」


御劔「ええ!?ちょ、頼んでな


バリウス「では頑張って!行ってらっしゃああい!」〈ブツン〉



〈サアアア〉冷たい風。


御劔「う・・うー・・?」 目を開け、起き上がる。


登山者の格好。


分厚いフード、ゴーグル、ブーツ、雪山の格好。


洞窟らしい。


洞窟の外から日が差す。


出てみた。


《ヒュビュオオオオ、ボボボ、ビュヒュオオ》冷たい風が強い、それでいてー。


御劔「気持ちいい・・すうーー、はあああー」 肺が喜ぶ。


御劔「うわあ・・」 アルプスの頂上付近のような雄大な大自然の眺め。


御劔「やっべえ!すげー!!ははははは!やっべええ!ははははは!」


もうすぐ日が暮れる。


御劔「おー、何か寒い、テントか何かないのか?」


小さい4次元ポケットから探すと、冬用の毛皮テントがあった。


御劔「魔法使えないのに・・いいのか?・・まあ、良いか」


遠慮なく使う。


取り出し、組み立てた。


御劔「次は・・食料か・・んー、ハンバーガー、ハンバーガー」


浮かべた食料が、四次元内にテレポートされ、手に寄ってくる。


御劔「うおー、まじか、これは俺の力じゃなく、袋の力だからかな?まあ良いや、次は飲み物、飲み物」


革の水袋が手に寄って来た。


御劔「オレンジジュース?うおー、まじか!やばいなこの水袋!?それとポケット!ははは」


吹雪いてきた。


御劔「早!?さっきまで快晴だったのにまじか!?、うおー、寒いい・・火、火、ライター、ライター」


しかし寄らない。


御劔「あれ?んじゃあ、火打ち石は?」寄って来た。


御劔「成る程・・あまり文明っぽいモノは駄目って事かな?」


木々と、動物の乾いた毛が寄って来た。


それを燃やす。


煙たい。


しかし、寒いよりマシだ。


本当に寒い。


〈キュー〉


御劔「ん?」 何か聞こえた。


〈キュー、キュー、キュー〉


洞窟の奥からだ。


御劔「・・何の音だ?」 ゆっくり松明を造り、歩く。


〈キュー、キュー〉


そこには。


巨大な蜘蛛にからめとられたラビリンスが居た。


蜘蛛の糸にかかったばかりのようだ。


蜘蛛が麻痺で動けなくなるまで噛んでいる。


ラビリンス〈・・・・〉ビクビク痙攣している。


蜘蛛の口元から〈キュー、キュー〉と音が出ている。


一瞬で引き返す御劔。


御劔「 (でかあ!でっかああ!!)」 テントまで戻って来た。


御劔は暫くソワソワしながら考えた後、油を体の防具全体に塗り初めた。


頭、顔、足にも塗る。


そして、両手剣の内、片手剣を腰に剥き出しで装備し、もう片手剣を右手に持ち、片手に松明を持ち、歩き出した。


そして。


御劔「・・!!」 沈黙のまま、蜘蛛に突進。


腹の柔かそうな部分を切った。


蜘蛛「グギャアアア!!」 尖った足で刺して来た。


やはり皮は固い、切れない、弾くというより、いなす。


油に浸したベトベトの剣、防具は糸にくっつかない。


糸に絡まない獲物は初めてらしく、混乱する蜘蛛。


松明で大きいラビリンスの周りの糸を焼き切る。


ラビリンスは糸から地面に落ちても、ピクリともしない。


蜘蛛がお尻の先を向ける。


《ジュ!》お尻の先に松明を当てる。


蜘蛛「アンギャオオオオ!!」 上に行ったり下に行ったりぐるぐる。


蜘蛛の腹と背中の間を突き刺す。


肛門を向けたら松明で肛門を焼く、回ると突き刺す。


繰り返した。


蜘蛛は糸から地面に落ち、動かなくなった。


ラビリンスも動かない。


ラビリンスの胸に耳を当てた。


動いていない。


〈ズリュ、ブリュリ〉 ラビリンスの後ろで音がした。


見ると、赤ちゃんが5匹産まれていた。


御劔「皆死んでる・・」


がっかりした。帰ろうとー。


〈ブリュリ、ミー、ミー、ミー〉


6匹目が産まれた。


元気で、直ぐに立ち上がろうとする。


御劔「・・」 見守る。


ラビリンス「ミー、ミー、ミー」目を開けた。


御劔と目が合う。


ラビリンスはヨタヨタと歩き、御劔に近づく。


御劔は受け止め、抱き抱え、テントに走った。


ベタベタしている体を拭いて、水袋に願う。ラビリンスの初乳をと。


しかし、試しに飲んだら、オレンジジュース。


もしかしたらと、今度は四次元ポケットに入れ、また取り出した。


今度は乳だった。


ラビリンスはよく飲んだ。


御劔「こ、こら!がっつき過ぎだっての!?お、おいおいはは、ははははは」


吹雪きはますます強さを増していた。


翌朝。


また快晴。


蜘蛛を四次元ポケットに入れる。


ラビリンスの名前を考えながら下山した。


ラビリンスはなついてくれた。


というかベッタリ離れない。


下山途中で、たまにスイーッと飛んだ。


御劔「成る程・・高い山で出産するのは飛び方を教える為なのかもな・・何にも教えてないけど・・名前・・どうっすかなあ・・なあ?」


ラビリンス「ミミミ、ミー!」〈フワア、バフ!〉御劔の顔にひっつく。


御劔「ぶふ!?」



途中途中の魔物を同じ体力で倒しながら、下山する。


四次元ポケットは便利だった。毛の一部でも入れば、後はするする入る。


ドラゴンさえも、足、胴体、首の順に切り、倒した。


どうやらあの蜘蛛が特別に頑丈だったらしく、ドラゴンの皮膚ても切れた。


御劔「この両手剣は特別なんだろうか?」


またポケットにドラゴンをしまい、歩き出した。


麓の森。


魔物達は相手にならなかった。


強さは同じ筈だが、御劔は観察力と技術が優れていた。


そして。


お約束。襲われている女性戦士達に出逢ったのである。


内容。


白い巨大な4本腕カマキリの群れ6匹。


7匹目は見てるだけ。


この7匹目は頭が3つ。


襲われている女性戦士達5人は全員人間だ。


シュリ (人間)「やああ!ウィンドピアー!!」風の槍を無数に造り出し、攻撃。


白カマキリ1は少し浮きながらかわした。


恐ろしい動体視力。


ミリヤ「〈ガブチュ〉あぐぃぃー?」カマキリの一瞬の抱きつき狩りにより、頭が既に半分ない。


シュリ「ミリヤああああ!?」


魔法使いカンタナ「ひ、ひいいい、許してえ、許してえ!!」


長いローブをカマキリの爪の先で引っ掛けられ、ずるずると近づかれー。


カンタナ「〈ガブチュ!!ブチブチブチ〉あっ!!がは!?」体を横にされ、骨付き肉を噛るように横腹から食べられている。


シュリ「カンタナあああ!!」


見れば。


カマキリに抱えられてないのは自分一人。


ミリヤ「〈プシャア・・ジョロロ、ビクンヒクン〉」


カンタナ「あ・あ、食べちゃだめえ、食べられてるう・・〈ボキュ!ボキュ!ゴリゴリ〉あご!?うごへえ!?」


他2名は首を飛ばされ、既に。


シュリ「ああ・・そ、そんな・・嘘・・嘘・・こんなの・・夢・・だってさっきまで昼ごはん食べてて・・良い朝で・・気持ちいいって笑い合って・・」


3頭「クキュカカカ」シュリの正面6m。


シュリ「ぐす、・・めんな・・・・舐めんなああああ!!風よ!!打ち払〈ドス〉え?ー・・」 クワガタみたいに挟まれた。


シュリ「あ!!いっ!!いったああああ!!?」暴れると余計に痛い為、身動きが出来ない。


〈グチ、グチュ〉刺が大きい為、ナイフで刺されるのと変わらない。


シュリ「あ、あうううう!ゆ、許し・・〈クチャアアア〉ひいい!?」


カマキリの顎の部分は共同だった。かなり広がり、涎が垂れる。


シュリ「・・・・ごめんね、お姉ちゃん・・治してあげらなか〈シュピイイーーン〉・・?〈ドサア!〉〈グチュ〉あうう!!」


突然カマキリの頭、腕が飛び、シュリは地面に落ち、その衝撃で刺がもっと刺さった。


シュリ「いったい何がー?」


見るとカマキリ6匹に囲まれた男性が一人。


シュリ「に、逃げなさい!コイツらは隠密を使って攻撃の気配がああ!!」叫ぶ。


御劔「くはははは、攻撃の先の気配が分からないなら武道家じゃねえよ!」


シュリ「ええ?」


御劔「さっさと来いよ」 〈オオオオ〉


シュリ「な、何アイツ? (馬鹿なの?白カマキリは魔法を感知出来るし、考える頭もある!何より動体視力がずば抜けてるし、動きが見えないくらい速いのよ!)」


白カマキリ達『・・・・〈フッ!〉』6匹同時に鎌を振り回す。


両手剣を使い、ギリギリかわしながら、腕を切っていく。


気づけば、全匹の腕がない。


何が起きたか分からないカマキリ達。


しかし、御劔に戸惑いはなく、動き続けて、飛び、一気に6匹の首を撥ね飛ばした。


シュリ「・・」 あんぐり。


御劔「ふー・・くくく、いいねー、いいねー、確かに平等な勝負だ、いいねーくくく」


シュリ「・・(な、何なのコイツ・・)」


御劔「・・じー」


シュリ「な、何?(うわ、ぶっさ!)」


御劔「動けないのか?」


シュリ「あ、ああー、えっと、そのー」


御劔「・・不細工な俺が運んでやろうか?」


シュリ「 〈ギク!〉ええ?そ、そんな事思ってないわよー、エリクサーとか持ってない?あ、あは、あははは」


御劔「・・」


シュリ「・・あ、あは、あはははは」


御劔「・・〈ゴソゴソ〉ほい、エリクサー〉」


シュリ「はいいい!?〈ズッキーン〉ああああああああ!!」


30分後。


エリクサーを飲み終え、森の浅いラインまで来た。


お互い無言で。


ラビリンス「ミミミ、ミミミ」


御劔「はいはい、よしよし」


シュリ「 (ラビットなんか連れちゃって男の癖にキモ!)」


森を抜けた。


下に方向に街が見える。


シュリ「はい、街見えた」


御劔「・・助けたお礼にギルドを案内しろ」


シュリ「ええー・・」


御劔「!んじゃあ、良いよ自力で探す、じゃあな!」離れた。


シュリ「・・(何だったのアイツ・・でもー)」 目に見えない打ち込みし合いの3瞬の時間を思い出す、


6匹の白カマキリを同時に打ち勝つ。


そんな真似が出来るのはAクラスかそれ以上だ。


シュリ「・・名前くらい聞いとけば良かったかな・・・・いや、アレはないわ、いくら強くても、あの顔はないわー・・つか、あたしギルドに報告に行かなきゃ!?うー、自分の手柄にしたい、したいけど・・自分でランク上げて、自分で強いモンスター倒さなきゃいけない状況になるのがオチよね・・正直に言うしかないか・・せっかく白カマキリの目玉、分けて貰えたのに、はあ・・行こ・・」






御劔と頭に乗ったラビットは街道を歩く。


冒険者達の群れが多くなってきた。


小さな羽を生やしたラビット。


噂はあっという間に広がった。


御劔「取り敢えず・・俺が想像出来ないこの世界の食べ物が食いたい・・飯屋飯屋・・」


適当に飯屋を探し、入る。



ざわざわうるさい。


???女性騎士「お食事中に失礼します、私はグランツェルンギルド会の者です」


御劔「・・〈モグモグ〉」 手で座りなさいの合図。


女性「・・どうも、ごほん、私はタシュレと申します、ご無礼承知の上で聞きますが、・・その・・」ラビリンスを見る。


ラビリンス「ミミミ」 頭の上で欠伸。森の中で無言で歩いている時にミルクを飲ませたせいだ。


タシュレ「!そのミの音の鳴き声、羽、貴殿の使い魔はもしや、伝説の魔物、ラビリンスでは?」


店の中がますます騒がしくなった。


皆が御劔の返事を待つ。


御劔「・・そうだな、それが?〈モグモグ〉」


タシュレ「!!・・・・貴殿、貴殿は何者ですか?そのラビリンスはどうやって使い魔に?」


御劔「・・雪山の洞窟で蜘蛛に捕まっていた、それがこいつの親だった、助けたが、親は手遅れだった、その後、子供が6匹産まれた、が、生き残りはこいつだけ、以上だ」


タシュレ「・・雪山の蜘蛛?・・待ってくださいよ!それってまさか大きなドクロマークがお腹になかったですか?」


店内はますます騒がしい。


御劔「はあ?うーんあったような、なかったような?」


タシュレ「・・討伐の証拠とか、何かないですか?」


御劔「ああ、あるよ、アイテムボックスに入れてある、死体まるごと」


タシュレ「!!・・いいでしょう、食事が終わったら、ギルドに一緒に来てくれませんか?」


御劔「おお?そいつは助かる」


タシュレ「ふふ、・・あの・・」ソワソワ。


御劔「?トイレか?」


タシュレ「ち、違います!・・そのうー、あのー、ら、ラビリンスを・・抱かせては貰えませんか?」


御劔「・・うーん、分からん、こいつ人になつくのか?」


タシュレ「普通は無理です、しかし、あなたになついている、試させてくれませんか?」


御劔「・・まあ、お前悪いやつじゃなさそうだし・・でも噛みつかれても俺のせいじゃないぞ?」


タシュレ「当然です」


御劔「・・ほらよ」 頭から離す。


ラビリンス「ミー・・」 寝ぼけ。


タシュレ「ほら、おいでー〈ドゴオ!〉う!!?」顔を蹴られ、椅子ごとぶっ飛び、壁に激突した。


〈シュタタ、ヨジヨジ〉 御劔の上にまた寝た。


店主「ちょ!?あんた!?だ、大丈夫かい!?」


タシュレ「あ・・あ・・あう・・」


店主「うわ、駄目だこりゃ、おい、水だ、水!バケツに水!」


店主の奥さん「あいよー」


店主「いやー、すんげー脚力だなあ!ははははは、流石伝説の生き物、もう少しデカけりゃ、タシュレの首は胴体とおさらばしてたな、良かった良かった!はははははは!」


観客達『《ゾゾ・・》』


《バッシャアアア》バケツ水が頭に。


タシュレ「 〈ビックン!ビックン!〉」


御劔「はあ・・俺のせいじゃねえぞー」


30分後。



タシュレ「ここです〈キリリ〉」 酷い顔も整った。エリクサーで。


街のギルド本部。


エルフの老婆「ようこそ、あたしが、ギルドマスターのグランプランじゃ、よろしゅうな、グランで良いぞい」


杖をついた鼻が長いお婆ちゃん。


お茶の席。


タシュレ「念話で話した通りです、本物です」


御劔「・・」


ラビリンス「ー、ー」 寝息。


グラン「んで?蜘蛛を見せておくれ」


御劔「いや、この部屋では狭いから・・」


グラン「ほい!」 空間魔法。


部屋が広がった。


グラン「んで?」


御劔「・・ほい」〈ドサア〉 体長8M、幅は20m。


ドクロのマークがでかでかと腹の表にある。


タシュレ「・・」あんぐり。


グラン「んほほほ、こりゃ、こりゃ、ひっひ!たまげたたまげたあ、ひっひっひっひ!・・こいつ、売るんじゃろ?」


御劔「うーん、まあ」


グラン「適正価格で、買わせて貰う、タシュレ」


タシュレ「・・」あんぐり。


グラン「んほほほ、こりゃ!!」


タシュレ「ひゃい!?」


グラン「ボケってしてんじゃないよ!金を持ってこんかい!2500万金貨だよ、カードを作って振り込むんだよ、早くおし!」


タシュレ「は、はいい!」 ダッシュ。


グラン「解体するからね?」


御劔「お好きに」


グラン「ほほい!」〈ズバズバ〉かまいたち。


小さくなった。


グラン「部屋戻すからね、ほほい!」 戻った。


御劔「・・」


グラン「あんたコイツ知ってんのかい?」


御劔「いえ、全く」


グラン「ふうむ・・」 じろじろ周る。


御劔「あ、あのー」


グラン「ふうむ・・」ベタベタ触る。


御劔「あのー」


グラン「ふうむ・・」 チンコを触る。


御劔「ふん!」〈ゴン!〉グランの頭を叩いた。


グラン「あいったあ!あにすんだい!」


御劔「こっちの台詞だこの、変態ばばあ!」


グラン「ち!ケチ臭いのう、減るモンじゃ無しに」 座る。


御劔「減るわ!何かが減るわ!」


グラン「まあ、確かに減ってるようじゃな?」


御劔「!・・」


グラン「・・転生者か?」


御劔「・・はい」


グラン「・・そうか・・」


御劔「・・」


グラン「その蜘蛛はな・・魔法使いなんじゃ」


御劔「!・・」


グラン「だからかつて、魔王に匹敵する力を持っておった、こいつは魔王とは友達みたいな関係だったんじゃ、しかし、転生者の勇者により、魔王が倒された、この蜘蛛はその事実を知ると、雪山に逃げ込んだ、そして平和が訪れた。が、平和になると、勇者の仲間は好き放題になった、無論、勇者もな、そして、厄介者になった勇者達を今度は退治しようと画策がなされ、勇者らはあの手この手で乗せられ、この蜘蛛を退治しにブゲイル山脈に向かい、そしてー・・」


御劔「全員喰われた」


グラン「うむ」


御劔「んじゃ俺はー・・無罪だよな?だって俺は転生者、んな事情知らねえし」


グラン「うむ、しかし、問題は、貴殿は勇者達と同じ条件で戦った筈なのじゃ、洞窟の中、神クラスのエフェクトと、神クラスの呪い、物理攻撃倍化反転魔法、魔法効果縮小の毒の霧、広い草原ならいざ知らず、いや、無理な筈じゃ、なんせ、あやつが張る結界はテレポート、転移が使えなくなるからのう・・解るじゃろ?いかに自分が規格外の魔物を仕留めたか・・のう?・・御劔殿?」


御劔「解析か、鑑定スキルか」


グラン「じゃが、解るのは年齢、名前だけ、スキル、その他は全て隠蔽されておるのう、わし、解析スキル神なんじゃがのう?ふひひ、ふひひひひひ」


御劔「伝説の魔物を倒し、伝説のウサギを頭に乗せてんだ、そりゃあ噂になるよな」


グラン「わしらには国王に報告の義務がある、悪く思わんでくれ」 


〈シュオオオ〉部屋の隅、青いクリスタルの石が光る。


御劔「んで?」


《シュン》 8人の騎士が御劔の周りに現れた。


8人の内6人が女。


御劔「おー、おー、俺は何もしてないぜ?」


騎士1男「今はまだ、な」


騎士2男「早く殺そう、そうしよう」剣を抜く。


騎士3女「てかさあ、こいつキモいんですけどお?」


騎士4女「外見で判断するな!」


騎士5女「あっちの方も化け物なのかしらあ?だったら少し勿体無いわあ」


騎士6女「こいつらまじうぜー、皆こいつに殺されりゃ良いのに、そういうフラグなのに、回収すべきなのに」


騎士7女「・・」無表情。


騎士8女「・・まあ、まあ、皆さん、落ち着いてください、ね?ね?」おずおず。


騎士2「いいから早くやろうよー、どうせ殺るんだしさあー、早く、早くー」


騎士8「私はお 願 い し ま し た よ ね ?」《ビリビリビリビリ》龍王の殺気。


騎士2「うぐ!?・・わ、解る、解る、うん落ち着いた、落ち着いたから」


騎士8「なあんだ、解ってくれたんですか?ほ、良かった」


それぞれ舌打ちとため息。


どうやらこの騎士女8が一番強いらしい。


騎士8「お初に、私、王立騎士団の上層部が8人を束ねております、破天の騎士団、団長、白銀の死神、アマネと申します、以後お見知りおきを」


御劔「ああ、解った、アマネさんね、それで、えーっと、何か用かな?」


アマネ「あなたは転生者ですか?」


御劔「はいそうです」


アマネ「この世界には、魔王も、勇者も、卑屈蜘蛛も、もうおりません、あなたは神様に何の使命を背負わされて来たのですか?」


皆『・・』 答えを待つ。


御劔「んー、いや、別に?ただ、前の世界で俺は世界一強かったらしくてさ、でも、まあ、死んじゃって、だから勿体無いって言われて、この世界に飛ばされた」


皆『・・はあ?』


御劔「それが、事実、仕方ない」


タシュレがドアの隙間から覗いている。


アマネ「・・ではただ喧嘩が強いから転生させられたと?」


御劔「喧嘩じゃない、殺しでもない、コロシアイだ」


アマネ「同じです」


御劔「全く違うな、別モンだぜ?」


アマネ「・・」


御劔「・・抜くな」


アマネ「シ!」 片手剣を抜いて、首に斬りかかった。


スウェーでかわしながら、剣を握った腕を逆手カウンターで切り落とした。


〈ボトン、ブシュー〉血が吹き出る。


皆『!!!!』


騎士8「ふむ、凄いな・・」平然としている。


騎士5「あらあら、はいはい、動かないでねー、腕は自分で持ってねー」


騎士8「ああ」 腕をくっつける。


騎士5「ヒルギガ!」〈シュオオオ〉 完治。


騎士8「ふうむ」 じろじろ見ながら周る。


御劔「・・おい」


騎士8「んー?」にこやかに周る。


御劔「おーい?」


騎士8「んー?」ベタベタ触る。


御劔「おーい?」


騎士8「むむむ?」チンコを握る。


御劔「ふん!」げんこつ。


騎士8「あら!はははは」 避け、下がる。


御劔「何の真似だ!」


皆『ど、どうでした?、だいたーん、大きい?』


騎士8「いや小さい・・ゴニョゴニョ」


御劔「話を聞けこら!」


騎士8「いえ、失敬!はははは挨拶挨拶です!はははは!」


御劔「何なんだこの世界は?初対面の男にセクハラかよ?」


また円になり、相談。


騎士8「うーむ、ないかなあ」


皆『あたしも、あたしもあんまり、あたしは少し興味が、顔がねえ』


御劔「聞けよ!!」


騎士8「いや、あの、これには理由があって、強い男の精子はこの世界では貴重なんです」


騎士5「そうよん、だってこの世界は男性が3割しかいないんですもの」


御劔「そ、そうなのか?」


騎士5「だから産めよ、増やせよ、って訳、まあ、女性の魔法使いが多くて、力仕事とか、別に要らないんだけど、でも、ほら、そうなると、ますます絶滅しちゃうでしょう?女性達もそれは困るから、男が産まれる確率をあげる研究が盛んにされてるんだけど、まだまだな段階な訳よ」


御劔「ふ、ふうん」赤い。


騎士8「あ、でもあなたはないです」


騎士5「そうね、襲われる心配なし!良かったわね!」


御劔「良かねえよ!?がっかりだよ!!つか決めつけんなよ!」


騎士8「そんな事言っても・・この世界の男性は皆このような容姿ですよ?」


騎士1、2を指差す。


凄いイケメン。


御劔「わあ、凄いイケメン・・」 


膝をつく。


御劔「く、神様はあんな事言っても、少しは、少しは・・期待したのに!う、ううう」


騎士8が肩に手を置く。


騎士8「大丈夫ですよ、女なんて、星の数ほどいます!特にこの世界は!」


御劔「・・!・・お、お前、実は良い奴


騎士8「星には手は届きませんが」


御劔「・・」


2分後。


騎士団全員体術のみでぶっ飛ばされ、気絶。


騎士5「ま、魔・・が、で、でな・・、効果も・・附与も・・ありえな・・ガク」


グラン「成る程」


御劔「グラン婆さん」


グラン「魔法、全ての効果を使えなく出来るのだね?」


御劔「まあ、はい」


グラン「すると・・なにかい、体術のみで、あんたに勝てないなら、無理かい?」


御劔「人間本来の力のみで俺が負ける事がないなら、後は油断ですかね?」


グラン「それで?これからどうすんだい?」


御劔「勇者はいないのですか?」


グラン「勇者はいない」


御劔「勇者『は』とはどういう意味ですか?」


グラン「自称勇者なら腐る程いるよ、野放しさ」


御劔「どうして?」


グラン「魔物はいるからさ、例え自称でも奴らは少ない戦力なんだ」


御劔「冒険者ですか・・」


グラン「悲しい話さ、ある程度は仕方ないとは思うがね、好き放題やりたい放題の野放し状態さ、せめてテレポート出来る範囲でもと国は動いているが、なかなか、ね」


御劔「いつだって一番怖いのは人間ですね」


グラン「そうだね、良い人間がもっと増えりゃあ、もとい、増やしてくれりゃあ良いんだがねえ・・〈チラ〉」


御劔「魔物は退治されて当然、奴隷にされて当然、弱い人間は強い人間に媚を売るのが当然・・ですか・・」


グラン「酷い世の中さね」


御劔「国は一つしかないんですか?」


グラン「先の国々の大戦でな、今は一つの国しかない、とはいえ、わしらの国も、大陸が粉々になった各地の島々で出来ておるが故に、一つの国として、統治できておらん、事実上の王は島の中で一番強いやつ、じゃよ」


地図を広げた。


御劔「・・実質300人以上の王様が?」


グラン「いや、実際はもっと少ない筈じゃ、島と島は争いあっておるからのう」


御劔「・・ふむ・・」


騎士8「ですから」 ひょこ。


御劔「おわ!」


騎士8「我が王と拝謁していただき、貴方様の実力が王に認められれば、私達を率いていただき、各地の問題を治め、テレポート石を置いてですね・・」


御劔「・・」


騎士8「政治を取り戻し、法律と秩序を取り戻しましょう!共に!」 握手を求める。


御劔「断る」


騎士8「こちらこそ宜しく!〈にぎにぎ〉」


御劔「断る!」 無理やり外す。


騎士8「あん?そ、そんな?どうして?」


御劔「俺は強い奴と戦いたいだけだ、そんな政治とか、知ってたまるか!」


騎士8「じゃ、じゃあ、断るにしても、実際に王に会われてください!でないと私達、首が飛んでしまいますう」うるうる。


御劔「嘘つけ!人材不足の中、簡単にお前らみたいなの飛んでたまるか!!だいたいそんな馬鹿な王なら、ますます会わんわ!」


騎士8「はい、まあ、嘘ですけど」 ケロ。


御劔「よし、歯を食いしばれ」


騎士8「女を殴るんですか?酷い?〈ボガ〉・・酷い・・」お尻を蹴られた。


騎士1「今殴ったじゃねえか!〈バキ〉」 殴るが、カウンタークロス。


騎士2「殺す!」 ダンスのようなカポエラの足技。


〈ドゴオ!〉空中後ろ回し蹴りで墜落。


御劔「ふざけんな、俺は女を殴らねー、んな最低な男に見えるか?じゃあな!〈バタン〉」


皆『・・〔蹴りはするのね〕』



旅に戻る御劔。


成る程。


海図を手に入れたが、やはり島々が多く、海の面積が広大だ。


海には陸より強力な化け物がうじゃうじゃ居るらしい。



お金が無限に出る白革の袋。


〈ジャラララララララ〉地面に大量の金貨。


御劔「おー出る出る」


30人ようの船を買った。


小型爆弾を自分で大量に作った。




冒険者の船出。


御劔「まるで某漫画みたいだな・・」


〈シーーン〉


御劔「ふ・・・・何かに・・俺はなる!」


〈シーーン〉


ラビリンス「ミワワワワワア・・ミミ・・」 大きな欠伸。


御劔「お前はー、いつも寝てんな!」


ラビリンス「ミミー」 耳が垂れる。


御劔「そだ!お前名前まだだな!」


ラビリンス「ミ!ミミ!ミミ!」


御劔「え?耳がいいの?」


ラビリンス「・・」 じとー。


御劔「・・冗談だよ」


ラビリンス「・・」 走り回る。


御劔「ふうむ?お前、そういや良い匂いすんな?嗅いでるだけで何か癒されるっていうか・・そだ!コルン、お前コルンって名前はどうだ?」


コルン「ミミ!ミミ!ミミ!」 走り回る。


御劔「よおし、気に入ったみたいだな!、じゃあ、今からコルンだな、宜しくコルン」


コルン「ミミ!ミミ!ミミ!ミー」 走り回り、また頭に。


御劔「さあて、飯食ったら寝るかあ」 


海の上は快晴、波も静かでー。


〈ザバアアアア〉 巨大なイカ。


御劔「・・・・あれ?これってヤバい?」



コルン「フー、フウウー」頭から降りて威嚇。


コルンVS大王イカ。


〈シュパン!シュ!シュ!〉コルンが走って登っていく。


大王イカの目に向かって激しい威嚇。


だが、大王イカは威に返さない。


コルンは意を決し、〈ブシャ!ブジュ!グジュチュ!〉目玉に飛び込んだ。


大王イカはたまらず海中へ。


触手が激しく動き、船が揺れまくる。


御劔「ぎゃああたす!助けてえ!」


〈シーーン〉 揺れが止んだ。


海面に白いモノが泳いでくる。


まさしくウサギ。


御劔「コルン!?コルン!!お、お前、まじか?あの大王イカに勝ったのか?」


コルン「ミミ!ミミ!」 元気に船の側を泳いでいる。


御劔「ん?そういやこの船って時速最高55キロだぞ?」


コルン「ミミー」 余裕のようだ。


御劔「・・流石だな、伝説は」


コルン「ミミ!〈ボフ!〉」脚力で海面を蹴った。

水しぶきが上がる。

〈フワフワスイスーイ〉器用に羽を広げ、上昇し、御劔の頭の上に。


御劔「おわ!え?全く、いや、ほとんど濡れてない!?何で?つかお前デカくなってないか?」


コルン「ミミー」〈ペッ〉魔石を吐き出した。


御劔「うえー、頭に涎」


コルン「ミミ!ミミ!」 受けとれと言っているような気がした。


御劔「魔石か・・鍛冶スキルで打ち直しか・・まあ、船内に作ったし、やるか、〈グー〉・・後でな」






1カ月後。


御劔「ふ・・」



海の上〈ポツーーン〉


御劔「迷ったああああ!!」



御劔「海は魔物の巣窟だ。

海の上で戦うには人間はあまりにも不利過ぎる。

だから、俺はほとんどコルンに任せていた、つーか全て。

するとどうだ?魔物達のレベルは俺の予想を遥かに越え、何かポセイドンみたいな巨大な怪人も出てきたし、そうして戦いの上に戦いを重ねた結果!」


『コルン』


身長8M、 (耳は除く)お腹の幅12M。


御劔「・・こうだよ・・」 四つん這い。


コルン「ミュオオオオン」 野太い声。


御劔「お前体重重過ぎなんだよ!!船が半分沈んでますけど!?船の半分あんたの敷地になってますけど!?餌は自分で取ってくれるのは良いんだけど・・レベルアップするたんびデカくなるし、一体どこまで成長するんだ?」すりすりコルン。


コルン「ミュオ、ミュウウウ、ミュ、ミュオンミュオン」野太い。



コルンの額の真ん中に眼が開いた。


爪は出し入れ自由。


お腹にポケットがあり、居心地は2.5畳分。


子供が落ちないような仕組みになっている。


御劔「はあ・・そりゃお腹の中は気持ちいいけどさあ・・」寝転ぶ。


コルン「ミュウウウ」 すりすり。


御劔「・・ったく調子良い奴だなあ・・」






更に一ヶ月後。



御劔「・・どうなってんだ!?」


コルン「ミュフ、ゲーぷ!」 倍化。


海にプカプカ浮いて、泳ぎ、着いてくる。


もう船には乗せられない。


御劔「・・まさか・・俺はとんでもないやつの飼い主になったんじゃ・・いや、そもそも生態がよく分からん、海、空、陸、どの環境においても最強を誇り、生き物なら基本何でも食べる、とんでもない量の食事をし、1日15回は食べてるし、何なんだこの生き物は!?」


コルン「ゲーぷ!」〈プカプカ〉





更に一ヶ月と半月。


島が見えた。


御劔「やった!島が!島が見えたあ!やったあ!やったあ!やったなコルン!コルン?」


船よりデカイ。


全長50、幅60M。


コルン「ミュフ!ミュフ!ミュフ!」喜ぶ。


御劔「・・」背伸び。


御劔「さあって!どんな街かな?〈キラキラ〉」


コルン「ミュフ!」






陸に近づくと、陸の砲台により、船の側を撃たれた。


御劔「あっ!あっぶなあ!あにすんだよいきなり!!」


コルン「フー、フー」 怒るコルン。


コルンはプカプカ回り、反対方向へ向いた。


御劔「?何してんだ?コルン?」


コルン「・・ミャー!」 《ドオ!!!!》


御劔「どわあ!!?」 船が危うくひっくり返された。


肛門とは別の穴、空気穴から大量の圧縮された空気、ガスを一瞬で噴出。


コルンは萎みながら、一気に上陸。


距離にして、2キロ。


縮んだコルンは身長12M、幅16M。


砲台の兵士達を殺しまくる。


そのスピードは初動でコルンが動いてから、1秒後に風が起きる程だ。


海岸側の軍隊施設、30秒で壊滅。


軍隊『ラビリンスだああ!!悪魔あ!ひ、ひいい!ラビリンスが出たぞお!!ラビリ《ザシュ!



コルン「フミュミュミュ、ミャアアアアア、フシー!」


額の目玉がぐるんと動く。


砲台の球をかわす。


神ノ目。


その瞳は未来、過去、危険察知、幻影、真実を見る、または見せる事が出来るという。


内陸部からどんどんドラゴン用の機械部隊が登場。


巨大な槍、石が数百と数百降ってくる。


御劔「コルウン!!」


コルン「フシー!」 〈スーー〉《ドガガガ!》少し体をくねらせただけ。


それだけで全ての槍をかわした。


2秒遅れで岩が飛んできた、が。


街を走り回り、当たらない。


額の目玉がぐるぐる動く。


45分経過。



島、壊滅。



残された一般人達は、ただ、ひたすらに、祈った。


城内部。


近衛騎士達の死体が32人転がっている。


若い女の召し使い5人が視界の隅で震えている。


御劔「で?」


城主「いいくら、望みだ?な。金、金ならいくらでも!だから!だからあ!お、女か?あの5人、あいつらの中から好きなの持って行け!いや、全部!全部やる!だから、だから命だけはああ・・」


コルン「フシー!」


御劔「コルンはな、未来が見えるし、どういう人間かが、解るんだ、ぶっちゃけ俺より見る目がある」


城主「へ?あ、そなの?じゃ、じゃ、コルン君?み、見逃して?ね?おー、よちよち良い子ですねー」


御劔「コルン、好きにしろ」


コルン「〈フ〉・・」 見えない。


城主の体は静かに〈ズズ・・ドチャベチャ〉パズルが崩れた。


召し使い5人『ひ!ひいいい!!』


御劔「こいつらも好きにして良いぞ?」


召し使い1だけを殺した。


祈りの民衆から神様扱いされ、凄いもてなしを受けた。


女達からは夜をせがまれ、全て断った。


君達は今冷静でないと。

この顔を見ろと。


顔は関係ないと最初はそう言った女達も、翌朝、酔いが覚めれば、普通以下の距離になる。


皆さんから見送られ、コンパスを手にいれ、また船出。


こっそりテレポートの石を一番真面目そうな召し使いに任せてきた。




後で聞いた話だ。


コルンが暴れたあの国は独裁色がかなり強く、いわゆるやりたい放題だったらしい。


汚いモノが見えたんだろうか。


コルンの真ん中の目には、あの島はどう見えたのか。


きっとー。


ブチキレる程の何かだったに違いない。


御劔「知りたくもない・・」


コルン「ミミミ、ミミミ」 高い可愛い声。


御劔「そういやお前!伸びてるだけだったのか?びっくりさせんなよな!全く!でも何であんなに空気溜めてたんだ?」


コルン「・・ミー」 すりすり。


御劔「・・まあ、いいか!ようし!次はあの人達お勧めの大都会!ハバプトガルに行くぞ!」


コルン「ミー!ミミ!ミミ!ミミ!」 走り回る。


御劔「はははは、おいおい!そんなはしゃぐな〈プクーー〉・・は?はいいい?」

コルンがどんどん膨らみ、浮いていく。


コルン「ふひーひー」〈フワアアアア〉あっという間に空高くへ。


〈ズルズルズルズル〉コルンが勝手に結んだ紐が海の中から現れる。


御劔「へ!?ちょ!?ちょ!?ちょっと待って」


コルン「ふひーふひー」楽しそうだ。


《ググン!ガゴゴゴ、ギイ、ギチチチ、ガゴゴゴ、ミシ!ミシシ!ザバアアアアアア、ボチャボチャチャ》 とうとう船が海面から浮いた。


御劔「どわああああ!!?《グラグラ》もう、なんだよこの生物う!!?」


コルン「ふひー」 笑っている。


御劔「なんも面白くなああい!!」




《END》






外伝。



城主の近衛騎士達『貴様がこの事件の犯人か!殺す!』


かわし、合気道、投げと同時に短剣で喉、脇、ふくらはぎ、太もも、膝の皿を刺す。


騎士2女「な、何故だ!?何故発動しない!?」


御劔「俺から10M以内は魔法、魔術、一切使用、及び、附与、効果、特殊スキルはできませえん!〈ズバアアア〉因みに、体力ステータスも同じになるから、技術だけで、俺に勝ってね」


騎士達『・・!!・・ならば!覚悟を決めるのはそちらの方だ!ウサギは外の相手で忙しかろう!!つまり貴様は墓穴を掘ったと言う訳だ!我々騎士団は、常に鍛練を重ね、精進している!我々に体術で劣る要素は無し!、お前はもう逃げられぬ!ここは完全に外から閉鎖された!ネズミ一匹とて逃げられはせん!』


御劔「あっそ!」〈ザラアア〉硝子を鎧の顔に振り掛けた。


騎士9男「ぐおお!?」 振り回す。


探知、検知、聴覚強化、嗅覚強化、使用不可。


騎士9男「こ、これは!?やばい・・以外に私は能力を頼っていたのか?」


御劔「お前は後な」〈タッタ〉足音が何度か鳴って、消えた。


騎士9男「く、くそ!ま!待て!卑怯者!」兜、手のアーマーを脱いだ。目の中の硝子を取ろうとー。


騎士3女「何やってる!アーマーを外すなああ!そいつは足踏みしてジャンプしただけー」


騎士9男「え?〈ピーーン〉」 首が飛んだ。


御劔「やっぱお前からで」


騎士11「9番が殺られたああ!ひ!エクストラクラスが殺られたあ!」 逃げる。


が。


開かない。


騎士11「開けろお!〈ガチャガチャガチャガチャ〉た、頼む!開けろお!開けろお!命令だ!命令だあ!〈ドンドンドン〉」


外の見張りは既にパズルになっていた。


騎士3女「慌てるな!10Mだ!10M離れてまずはギガヒールで回復を!」


魔道騎士女25「そ、それが、出来ないんです!いくら呪文唱えても!出来ない!何で!?何でよお!?光れ!光れよお!」


その他魔道騎士達『駄目だ!こっちもだ!どうなってんだ!杖が駄目なのか?馬鹿か?今日訓練やったばかりだろが!?じゃあ何で出来ないんだよ!?私が知るか!』


御劔「 〈ニヤア〉」


騎士3「成る程、全員聞けえ!恐らくこいつのギフト能力はもっと広範囲だ、恐らくこの広場は余裕だ」


御劔「へー」


騎士3女「取り乱すな!魔法薬はそこら辺に放置!物理的な爆薬、武器だけで、応戦しろ!まだまだ、こちらが有利だ、数で押せえ!」


その他騎士25人『ウオオオオオオオオ!!!!』


御劔「・・覚悟決まった者同士、さあ、ここからが本当の戦いだ、インチキ無しの人間の戦いをなあ!お前らが、本当に命を掛けて『戦えるのか』ー、見せてみろお!!」ダッシュ。


シラット。


騎士3女は無視され、素通り。


騎士3「早い!」


相手の初撃をかわしたついでに、足を主に短剣でさばき、崩れたところに喉を裂く。


次々に倒されていく。


途中から騎士達は逃げていく。


容赦なく、追い掛け、背中から脇、後頭部を刺す。


騎士3女「何を・・何をやっている!?相手はたった一人だぞ?ステータスは同じなんだぞ?魔法や、効果がないだけで・・こ、こんな・・」


騎士3「何で逃げる!?戦え!勇気はないのか!!戦えええ!!」


気がついたら。


騎士は二人。


騎士33男「ミリア・・す、すま・・〈ゲヒュー〉なぐ・・」〈ガシャアア・・〉 ドアに崩れるように倒れた。


逃げていたのだ。



騎士3女「アイザックううううう!!」


御劔「残りは貴様だ、選んだ君主か悪かったな」


ミリア「・・殺せ・・」膝から崩れた。


御劔「・・んじゃあ、遠慮なく」スタスタ。


ミリア「・・」


御劔「・・」スタスタ。


ミリア「・・」


御劔「・・」〈ザシャ〉 ミリアのすぐ前。


ミリア「シ!〈ガ!〉!!あ・!」 横凪ぎの剣が、腕の肘を掌底で叩かれ、勢いが無くなった。


御劔「見事!歯を食いしばれ!」


ミリア「ひ!〈グシャアア!!〉あ・・は・・」〈ドサッ〉気絶。



御劔「・・んじゃ!戦闘技術は俺が一番上って事で!さよならばいなら!、・・機会があったらまた殺ろう・・ふふ・・ふはははは、あー、何か悪人っぽいな・・止め、止め!さーて、待たせたな?王様もどき?」


王様「ひ!ひいいいいい!!」




その後。



天窓から出た。



それから噂を聞いた。


あの島で、魔族、人間、両方平等に扱い、人間の魔力の総量により、優劣を決めるべきではないと、唱える女性が多いという事を。



《END》


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