デスマの面白さ
なんとなくこの作品がアニメで受けなかった理由が分かってきた。テンプレとか俺TUEEとかそんな話がたらたらあるけど、私はもっとそこ突っ込むべきだと思う。魔王勇者なんて典型的だけど、RPGのシナリオってそういう大きな目的があってスタートするとおもう。その点、なろうの大半の作品ってそういったオフラインRPGじゃなくて、オンラインのMMORPGが基本なんじゃないか?と見ている。
分かり易い流れ、シナリオらしいシナリオが無い。もちろんスタートしてしっかりとしたストーリーが展開していく作品もある。だがなろうの最大の特徴は1冒険者のギルドなどに入って細々したクエストなどをこなしてく異世界生活じゃないの?
もちろんこの作品はそういったタイプではない。さらにそういった部分が分かりにくくなっている。ちょっと違うけどアビスみたいな地下モグルなどのダンジョンと共通する部分はまだ地下に進むって流れがあるため分かり易い。アビスが根本的になろう系と異なるのは、母親がまつ超上級者だけが進める地下に行くって話しになる。
他にも相棒として謎の地下のお宝の一部であるロボットと一緒など、目白押しの特徴的なものがスタートから揃っている。アビスが決定的に異なるのは、そういった部分でせきたてられるような目的に早く到達したい焦りのようなものがある点だとおもう。ストーリーに緊張感を持たせる工夫がかなり持たせてある。と言うか数多くの普通のストーリーには良くある作り方になってる。
なろうと高い共通性があってもこれだけ違う。そうなるとなろう独自のものならなお更独自色が強くなる。
この作品旅がキーになってたけど、それだとこの作品の特異性が目立つ。私はそうじゃないと思う。他の作品と共通する部分として、一人の市民としてだらだらと書くと分かりにくいが、異世界ライフを満喫する。こんな形が共通してると思う。それで特に多いのが冒険者とギルドに所属。このパターンだと思う。
ただそれは数が多いだけで、世界を巻き込んだストーリーとかそういうのがイキナリ始まらない。もちろん勇者魔王系などそういうストーリーも数多くある。勇者召喚などは典型的なそういったタイプだろう。いきなり召喚されるので、やる事は大体決まってるんだ。魔族や魔王を打倒してくれと頼まれるようなケースが多い。
この場合ストーリーの方向性が結構分かり易い。それに対してひねりがあっても学校などのクラス転移だと不遇スキルで扱いが悪いなどが良くあるケースだろう。その場合も所詮は亜流で大きな魔王討伐の流れは変わってない。
デスマーチはそもそもMMOPRGとして作られてるため、根本的にそういったオフラインRPGの流れが全く無い。この面白さ分かりにくいかも?これがなろう慣れしてると、すごくアリキタリなパターンで、何が難しいんだ?と逆になってしまう。飽き飽きするぐらい溢れているものになる。だからその部分でつまらないのかな?とつい考えてしまうのだが、そもそもこの流れ通常面白いと思うか?と考えると多分面白さが良く分からない。
この作品評価は悪いが、結構見られている。スマホの後だからネタアニメとしてではない。すごく面白いものが見たいって以前私が書いたベストを求めるのじゃなくて、そこそこ楽しめれば良いって言うベターな楽しみなら多分この作品そこそこ避けずに見ると思う。そういった視点ならこの面白さ特に意味分からんとならない。
でもこの作品から強い刺激を受けようと身構えてみると、この面白さ面白いと思うだろうか?
テンプレテンプレになれてしまっていたが、実際そういった俺TUEEEなどの分かりやすさよりも、根本的にこの地味な良く分からない方向性の異世界ライフってやつは、これ何が面白のか?って困惑するぐらいの人が出ても当たり前なんじゃないだろうか。テンプレどころではない、なれて無いからこの面白さ多分分からない。
これが不思議な事に構えて見ないと結構見れるんだ。一定以上の水準の高さを求めると、これ何が面白いんだ?と多分なる。おそらく説明したら、そんな事が面白さなのか?って多分気がついていてもそれが面白さだと思わない。多分こうなってるんじゃないか?と見ている。私の中でなろうではアリキタリなので、まさか面白さに気がつかないなんて思っても無かったため。今まで何故この作品評価低いんだろうか?と分からないで居た。
でもこれなろうの外だと多分アリキタリじゃない。身構えてみると多分全く面白さが分からないと思う。
水戸黄門もそうだけど諸国漫遊記って多い。例えば西遊記もそうなる。型としてはそうなんだけど、実際はそうじゃないと思う。私もそれで解決してたけど、根本的になろうに多い1冒険者としてギルドに所属してスタートする異世界ライフ。こういった作品群の亜種だと見てる。その視点で旅行記としてみないといけないと見ると、これ多分面白さが分からない人いると思う。
ちょっと話が分かりにくいと思うけど、この面白さすごく地味なんだ。地味な面白ろさでなれてないものって、一定以上の刺激を求めてみていると、そんな事が面白さなのか?って陥りやすいんだ。すごく地味な面白さで満足するなら気がつけるのに、そうじゃない場合、そこに面白さがあってもまったく気がつかないって現象が創作においては良く発生する。
そうなると地味だからじゃなくて、そもそも面白さが0になってしまう。おそらくこれぐらいの水準で評価する人は見てると思う。だからクソアニメとしてスマホと同レベルとしてなろうは纏められてしまう。
実を言うと私もなにが面白いのか?を言語化できないんだ。西遊記みたいな諸国漫遊記なんだと思っていたけど、そんなわかりやすいものがベースじゃない。それも当然あるけど、そのベースはなろうにすごく多い冒険者ギルドにはいって明確なストーリーの無いまま異世界生活をするって流れと共通してると思う。
そしてさらにそういった型が無いからデスマーチは主人公が何がしたいか?すら分からない。言語化できたらしたいが、現時点では私は無理。そこから、こりゃ酷い評価になっても仕方ないかも?と思えてきた。だって擁護しようがないんだもん。私もこういう地味な刺激が面白いから面白いとしか言えないから。
もし誰かなろう作品のアニメ化の評価が不当だと思うなら、是非この地味な面白さなろうの外の人にも分かるように巧に言語化してほしい。私は無理なので、なろうが酷評されるのはもう放置すると思う。こりゃ酷い扱いされても仕方が無い。まともに擁護できる人現れると思えないから。