01 私が魔王!?
前世持ちチートで異性転生したいぃぃぃぃ
だって素敵じゃない!?
自分の能力を隠し本気を出さず生きてゆく
っくうううぅぅぅぅう痺れる!
異世界行きたい!
誰か!神様女神様仏様!
騎士でも勇者でも魔王でも何でもやりますから!
ってこれで行けたら苦労しないって足元光ってる!?
眩しっ
「へ? ここ何処」
(いやいやいやいや。何このどす黒い感じゲームで言うとこの魔王のテリトリーって感じ。ハッまさか私の夢!? なかなかセンスある。じゃあ私は世界を救う勇者ってことね!)
このうるさい彼女は浅井 瑠郁厨二病真っ最中の15歳のオタク、容姿は普通で赤っぽい黒髪のロングヘアー
瑠郁は今謎の地にいる。
至る所に変な色の草毒々しい色の木。
魔王のテリトリーという例えは近い。
(あれ? 私魔法陣の上にいる。よし!)
「私を召喚したのは誰?」
ノリノリでカッコつけた。
すると物陰から数人の人間、いや角の生えたものや肌色が違ったりする者もいる。
「お気づきでしたか。流石我らの魔王になる方」
全員瑠郁に向かって跪き頭を下げる。
(ま、魔王!? そっちかー。でもまあ魔王は悪どくかっこいいし悪くない。)
瑠郁は立ち上がり仁王たちで跪くものを見つめた。
「魔王? いいねぇ。面白い!」
跪くものは顔を上げ目を輝かやかせた。
「では我々の魔王に!?」
「あぁいいだろう。」
(魔王って何すればいいんだろー。まぁ聞けばいっか)
実に楽観的である。
「嬉しきお言葉! 我々は魔族であります。 魔王様に色々説明したいですが詳しい話は城内にて。」
魔族は立ち上がり道を作った。
その先には禍々しい雰囲気のある城があった。
「で、私を呼んだ理由、その他もろもろ説明してもらおうか」
(え、何ここ玉座!? かっこいいい。魔族いるってことは獣人もいるよね!? いつかモフりたい!)
瑠郁は玉座に座り足を組みカッコつけていた。
魔族たちは列を組み数人が前に出ている。
「説明させていただきます。魔王様が召喚された理由は人間と獣人、そして我々の三大戦争のためであります。」
説明してくれたのは召喚された際に1番初めに話した魔人である。
魔人の頭には角が生えておりその大きさはほかの魔人を見る限り1番で、その巨体そして威圧感も凄まじかった。
魔人の名はカルストス・マイタス・アルタ
面倒臭いので瑠郁はアルタと呼ぶことにした。
アルタが説明するには三大戦争で人間が勇者を召喚したそう、獣人もまた負けずと獣戦士を召喚。そのため魔族は魔王の召喚にいたったそう。
元々魔王いるのだが魔族の決まりでは最も魔力の多いものが魔王らしく、瑠郁に元魔王以上の魔力を感じたそう、元々は魔戦士を呼んだらしく魔王の器を持つものが来るのは異例であるそうだ。
さらに三大国同世紀に召喚を成功させたのは奇跡だそう。
因みに勇者は3人、獣戦士は4人、だそう。
「色々分かった。けど元魔王は誰?」
(なんかできすぎな夢だなー。面白いしいっか。)
「あ、私が元魔王でございます。」
(アルタさぁぁぁぁあん!? だから威圧とか色々半端無いのね!? てか元魔王に頭下げられるとか私どんだけ。)
「あぁ、それでね。で、なんで勇者、獣戦士、魔戦士は人数がバラバラなの?」
内心びっくりしながらもカッコつけたままふんぞり返る。
「それは召喚した時の時間や空気など色々なものが関わってきます。ですので簡単に言うと運なのです。」
(運!? 初めて聞いたわ。そんなの。じゃあアルタさんたち強運かよ笑)
「ふーん。で、私は何をすればいいの?」
(魔王だから高みの見物してあとから登場とか!?)
「ではまず訓練、稽古、庶務を行っていただきます。」
アルタがにこやかにもう後戻りさせないという威圧をかけてくる。
「は、はい」
(私魔王だよ!? 威圧かけんなよバカァァァ! 蛇に睨まれた蛙だよこれじゃあ。なんで、どうしてこうなった早く目覚めろよおおお)
読み切っていただきありがとうごさいました!
贅沢ですが感想くださると嬉しいです。