その時日本は、、、その七
その時関は椅子に座ったままの快総統から質問を受けていた。[君が書いた手紙を受け取った猟とか言う人物は何者かね。この私を殺したければ直接自分の力でやったらどうかね。関君]嫌味たっぷりに快が言うと側に控える猟犬の様な高級将校が珍しく冷たく笑った。関は恐れと怒りに全身を震わせながらその場に立ち尽くしていた。快が[どうした?答えられんのかね。沈黙を守るのであれば直接君の体に聞くことになるが、、]と言った。いつもの紳士の様な表情は一変し残忍な冷たい笑みを顔に浮かべていた。その時部屋に血だらけの帝国軍人が銃だけは握りしめたまま部屋に転がり込んできた。[閣下、大変です!この地下核施設にいる兵士の中から数百名程の反乱者が出ました。主に旧日本国自衛隊員から帝国軍人になった者が中心と思われます!目下閣下を探している模様です。ここは危険です。早く避難を]とその兵士は言うと息絶えた。それを聞いた快総統は慌てる様子もなく側の高級将校に言った。[猟とかいう奴は際立って優れた分析力をもっているかさもなくば余程運のいい奴だ。だが慌てる事はない。この第三地下核施設だけでも3個師団の我が忠実な兵士達がいる、数百名程度の反乱なら数時間で沈静化するだろう。残念だったな関!]懐から短銃を出すと快は関の額に狙いを定めた。すると突然緊急連絡が部屋のスピーカーから流れ始めた。[緊急連絡!緊急連絡!地下ブースト型核爆弾の起爆装置作動!繰り返す、、、]それを聞いた関の顔に初めて落ち着いた笑みが浮かんだ。[快!貴様のその冷静さが今回は裏目にでたな!私も死ぬが貴様も死ぬ!その後に来る世界において日本は、、私の愛する日本は必ず復活を果たすだろう。その時日本は世界に輝かしい新たな国へと生まれ変わる事になる!私には見えるのだその日本が。先に地獄で待ってるぞ快!]それだけ言うと関は奥歯を強く噛み締めた。途端に奥の義歯が割れ中から致死量の十倍のテトロトドキシンが流れだし、関は満足そうに飲み込んだ。関の眼から光が失われるのを見届けると快は無言のまま眼を閉じた。
快総統へと直接向かった旧日本国自衛隊特殊部隊員の殆どは激烈な銃撃戦の末殆ど戦死したが、この旧日本国地下核施設で秘密裏に開発されていたブースト型核爆弾と水素爆弾の存在を知っていてその場所へと直行した猟と畑以下約50名は殆ど戦闘をする事もなく最下層の完成しているブースト型核爆弾までたどり着いた。そのある意味においては人類が手にした神の力とも呼べる核を前に一同は無言のまま、解除キーパネルに幾つかの暗号を打ち込んだ。するとペンダントナイフ型の解除キーパネルが出てきた。猟は[このペンダントナイフをキーパネルに入れると全ての通路が塞がれる、今の内に部下を連れてこの部屋を封鎖。地上に脱出するように。封鎖後一時間ピッタリでこのキーを入れる]と畑に言った。聞いていた畑は[了解しました!猟大佐。自分はこれから最終任務に入ります!]と言うが早いか猟の首に手刀をくらわした。気絶した猟を驚いている部下に[必ず猟大佐を俺の愛するミチルさんの元へ届ける様に]とだけ言うと緊張感のない笑顔になり猟の首からペンダントナイフを引きちぎった。




