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幹部編 第5話 前 調査でございますか?

勇者に何言っても無駄のようね。自分で調べるしかない。と言っても、調べるにはどうすればいいのか…

推理からするのかな? あいつ、勇者をリーダーにしたがる原因は…そう、リーダーのデメリットと言えば、そう、責任を取る必要がある。じゃあ、あいつは勇者に何か責任を取らせるつもりなのか? ふむ、判断材料が足りない…


とりあえず、ちょっと情報収集しに行こうか。


「アサ、ちょっと出かけてくるね」

「勇者の所に?」

「違うよ。あの勇者をリーダーにしたい人、なんか怪しくない?」

「リリーナの方が怪しい」


もう、こいつ…


「アサこそ、実は勇者が好きで私に奪われたくないじゃないの? 私のことが好きだとか言っちゃって、さ…」


ほら、分かるでしょ、疑われるのはいい気分じゃない、と言いたかったのだけれど…アサの鬼のような形相を見て何も言えなかった…


「私はリリーナに一筋なのよねー。なのにどうして、どうして信じてくれないのかなぁ?」

「ごめん…そんなつもりはなかった。ただ、アサに私の気持ちを分からせようとしただけ。私は勇者みたいな勇者ごっこを楽しむ俗物を好きになるわけないじゃん? 本当だよ」

「本当?」

「うん。本当の本当、アサも一緒に行かない?」

「いいの? 行く!」


アサこっわ…ま、まずは4人の魔界冒険者から話を聞いてみよう。


「リーダー? 分かんない? そういえば、ギルドに呼ばれた。でも、人間の話分かんないし。魔法石を渡されたが気持ち悪くて受け取らなかった」

「魔法石? 皆に?」

「ああ」


それはまた、太っ腹だね。


私達と同じ国から来た冒険者の話も聞いてみた。


「呼び出されたよ。勇者がリーダーになって、命知らずのハロルドを代理人にしたと言っていた」

「命知らずのハロルド、ですか?」

「うん。俺たちを励んで、お守りの魔法石をくれた」

「ちょっと貸してくれませんか?」

「ああ」

「アサ、これは?」

「魔力を入れてみたんだけど、すでに魔力が満ちてるみたい」

「ちょっと待って、君達は勇者の仲間だろう。これをくれたのは勇者じゃないのか?」

「確かに勇者の仲間なのですが、この魔法石のことは知りません」


ここは魔界だから魔法石を鑑定出来る人は簡単に見つからない。


「お守りは確か魔法式と魔力両方入っているけど、設置式魔法石の可能性もある」

「設置式? 地雷みたいな?」

「遠隔操作爆弾の方が近いかも」


怪しい。でも、このお守りは本当に爆弾だと言うのなら、動機は?


「ね、アサ。魔獣は強いから多分犠牲者が出ると思う。その場合、報酬はどうなる?」

「一部の報酬は葬儀費用なとの費用に回して、残ったのは他の冒険者に分ける」

「つまり、生き残りが少ないほど報酬が高くなる」

「うん、報酬は葬儀費用よりはるかに高いからそうなるわ」


魔獣は獲物を舌で口に運ぶ、魔獣の口の中で魔法石の魔法を発動するつもりなのかな?


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