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ドラゴン編 第3話  死霊術でございますか?

「ねぇ、ドラゴンさん、自分がどうして選ばれなかったのか、考えたことあったか? 」

「それは、まぁ、何度も、何度も考えたけど、同じ結論にたどり着いた、それはな、スネク家の当主はみんな、脳筋だった」

「と、言うと? 」

「私の死霊術より、ジャスティンのブレスの方がストレートで、脳筋に似合うと言うことだ」

「そうね、死霊術は死体がないと使えないし」

「でも、あたしの死霊術はすこいよ、死んているのなら、神でも、勇者でも、魔王でも、私の忠誠なる僕、アンデットとして蘇らせるんだ」

「そうね、まずは、神、勇者、魔王のどっちらを殺さなければね」

「う・・・」

「それに、ドラゴンさんよ、もしかしたら、死霊術はあなたの専売特許だと、本気で思っていないでしょうね」

「え、ちょっと待って・・・私以外にも死霊術を使える者がいる、そ、そう言いたいのか? 」


うわ、声が震えている、ドラゴンさんなんでしょう、情け無い・・・


「魔王の配下に、魔法戦隊ファイブという集団が居てね、中にも、大佐と言う魔人が死霊術を使えるの」

「魔法戦隊ファイブって、まさか・・・」

「なんだ、知っているの? 」

「知っているも何も、クネスの小娘が、その魔界戦隊ファイブのリーダーだ」

え・・・ちょ・・・うん、それは困った、貴族だと思ったけど、魔王軍の幹部だったのか・・・いや、実際似たようなものなのか・・・

地位が高い者は、警戒心も強い、簡単に心を許してくれないんだ、目の前にいるこのドラゴンさんと違ってな・・・

「大佐は死体だけではなく、土もゴーレムとして使役することが出来るんだ、死霊術だけなら、ドラゴンさんに負けないかもしれないよ」

「そんな、ドラゴンとしはジャスティンに負ける、死霊術師としても魔人如きに負けると? それじゃ、私の存在意義が・・・ダメだ、今すぐにあの大佐とやらをぶっ殺さないと」

「ちょっと待って、それは愚行だよ」

「どういうこと? 」

「考えてみて、ドラゴンであるあなたが大佐を殺したら、死霊術だけでは大佐に勝てないと認めることになる」

「どうして? 」

「わかんないかな、ドラゴンの魔力量は魔人より全然高いでしょう、何より、ドラゴンの名声は高い、つまり、あなたが大佐を殺しでも、ドラゴンの強さだけが証明されるんだ、あなたの死霊術は大佐の死霊術より優れることにはならない」

「じゃあどうすればよかったの? 」

「焦らない、焦らない、私も一緒に考えるから、友達なんだからね」


ふ、ふふ、ダメだ、まだ笑っちゃだめ、まぁ、でも、こんなにうまくことを運べるとは思わなかった。


「そうね、一つ考えがある」

「おお、なに? 」

「あたしを見て、あたしはなに? 」

「え、あたしの友達? 」

「そうだけど、うん、まぁ、あたしは人間だ、しかも、魔力を全然持たない」

「うん、君も大変だったね、あ、あたしの方が全然かわいそうだからね、500年もここに閉じ込められたのよ」


面倒くさい・・・ドラゴンさんと話していると本当に疲れる・・・


「違うの、あたしが言いたいことは、そう、あたしに死霊術を教えて」

「はぁ!? 」


流石にドン引きするのか・・・


「ほら、あたしは人間で、魔力も持たない、そんなあたしがあなたから死霊術を習って、大佐に勝ってば、みんながあなたの死霊術の凄さを知ることになるでしょう」


さぁ、教えて、あなたにとっても悪い話しではないはずなのよ、愚かなドラゴンさん。


「どうせここから出られないし、教えてもいいけど、君は人間でしょう、その大佐は何族かが知らないけど、人間は属性魔法しか使えないはずよ」

「そんなことないよ、人間は魔法石を発明したの、魔法石は二種類がある、生き物の心臓、もしくは魔力を蓄積できる器官で出来てる魔法石と、生き物の脳、もしくは魔法を発動させる器官で出来てる魔法石があるの、だから、人間は属性魔法以外の魔法も使えるの」

「うん、なんていうか、えぐいな」


死霊術師に言われたくないよ! もう!


「あなた、骨しかないから、魔法を使えているのは頭蓋骨なのかしら? ちょっと角を削ってもいい? 」

「まさか最初からこれを狙って・・・」


あ、やばい・・・どうする? 今は友達だと言っちゃダメ、不信感を抱いてる相手に、友達という言葉を盾にしたら、関係そのものが疑わせてしまう。女性相手に泣き落としの効果も期待できない。そうね・・・


「そうよね、他の方法を考えもしょう、何がいい方法あるの? 」


ここは焦っじゃダメ、他の方法なんがないから、あるなら諦めるしかないけも、とにかく、死霊術のためだけに、ドラゴンさんと友達になったとは絶対に思わせじゃダメ、そうすればいずれドラゴンさんから何かを貰えるはず。


「こうするのはどう、大佐が作れないほとのアンデットの大軍を作って、みんなにあたしの死霊術を見せつける」

「どこから死体を集めるつもり? それに、あなたの魔力量が多いしか証明出来ないじゃない」

「う・・・」


馬鹿め、完全に誤導されてる、あたしは大佐が死霊術師で、土を使役出来るしかアサから聞いてないのよ、ふふ、あたしに死霊術を教えるのも時間の問題ね。


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