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冒険編 第5話 痛みでございますか?

 「どうして? あたし達のせいで、あの人達は死ぬかもしれま・・しれないのよ」


 「あたし達のせいじゃないよ」


 「でも、リリーナ、例えあたしがアサ・オカンだとバレっても、彼達は恩人、いや、仲間に手を出すような人には見えない」


 「それはどうかな、また知り合ってばかりのあたし達が、あの人達の何が分かると言うのか? 」


 三年間あたしの傍に居てくれた人さえあっさり裏切ったのよ、人を信頼するなんて愚の骨頂だ。今だって、何時アサが裏切っても問題ないより、色々しているから。


 「それは・・・でも・・・リリーナ、リリーナ! 」


 納得いかないようだ、このままじゃ、どの道、アサはあたしを無視して、風の魔法を使うだろう、面倒だ、とっくに分かっていた、アサはカタハネと違って、何でもあたしの言う通りにするわけじゃないということを。この関係にひびが入る前に、妥協するか。


 「助けてあげたいの? 」


 「もちろん」


 「いいけど、あなたは風と土属性の魔法を使わないて」


 「でも、中級魔法じゃあのゴブリンの群れを薙ぎ払うせる範囲攻撃も、ゴブリンキングにダメージを与えることもできないのよ」


 「あたしに策がある、風と土属性を使わなくてもあの三人を助け出せる」


 「リリーナ、いいよ、あたしはリリーナを信じる」


 使えたくないが、仕方ないよね、アサが一千万Gの賞金首だとバレルよりマシか。


 別にゴブリンキングや、ゴブリンの群れを倒さなくでも、あの三人を救い出せる。ゴブリンの数は沢山減ったし、傷さえ癒せば、再挑戦出来る。


 今はポーションを使う間が欲しいだけ、ゴブリン達を撤退させよう。


 「そうれーっい!」


 硝子の瓶は綺麗に放物線を描いたあと、ゴブリンキングの近くに落ちて割った。


 茶色のガスが瓶から出した、それを嗅いだゴブリン達はすぐ逃げ出した、でもゴブリンキングは構わずにあの二人を攻撃続ける。


 ゴブリンキングもあの匂いが苦手のはずなんだか。どうやら聡明なゴブリンキングもただの戦闘狂だ。


 けれど、戦局は変えたわ。


 あたしが選曲を変える!なんちゃって、どっかの神軍師じゃあるまいし。


 今、ゴブリン達がキングを置いて逃げたから、セシリアの手が空いた、二人を回復させる、ゴブリンキングを倒すのも、時間の問題だ。


 おかしい、なんで? ゴブリンキングは赤黒いにならないし、あの三人はまだ赤黒いだし、ゴブリンキングは一対三でも勝ってると言うの?


 「リリーナ、後ろ! 」


 なに? ん? やばい、ゴブ・・・


 「きゃあぁぁぁーっ」


 馬鹿野郎!ゴブリン、誰を切ってる、ふざけるなぁ!


 「リリーナ、よくもリリーナを!」


 バカ、風魔法を使うな。まあ、下は見えないだから大丈夫か。


 「リリーナ、痛かったか」

 「痛い、だから早くポーションを使って」


 い、今、アサがにっやとしたか?


 いや、多分安心したからよ。


 それより、ゴブリンは逃げたじゃない、匂いが移されたゴブリンキングから離れたいだけ、つまり何時後ろが取られるもおかしくない。


 いや、手はある、使わたくないが、仕方ないよね。今は目でオーラを見てるけど、実はオーラを感じることも出来る、昔家にやったら沢山Gを感じたから封印したけど、今は使うしかない。


 ふむ、近くにゴブリンはいない、どうやら先のは、元々あたし達を狙って来たと思う、そうね、あたし達が遠距離攻撃が出来るゴブリンを狙うと同じ、向こうも魔法使いを片付けたい。でも、ゴブリンキングに魔法はあんまり効かないから、一匹しかないよね。


 じゃ、戦場を見るか。むむ、あっちの状態も良くない、ゴブリンキングはまだ黄色いし、黄色? そうだ、何故あたしはゴブリンキングの運を抜かなかったの? バカなの? 最初はあいつらが死んだら、アサに風魔法で倒すつもりだから、抜かなくでも大丈夫だから忘れた、てへぺろ。


 ん? これなに? 目じゃなくで、オーラを感じれば、もっとオーラを詳しく分かる。 あの三人がただ赤黒じゃなくで、どこが攻撃されて死ぬのも、タイミングも。


え!?運を抜いても、ゴブリンキングは今じゃなくて、三日後で死ぬ、これじゃあ意味ないよ。この三人の攻撃じゃ、殺せるきっかけになれないの?


 今、ゴブリンキングの攻撃を辛うじて防御してるけど、三分後にオオ二の頭が打たれて死ぬ、残った二人もゴブリンキングの攻撃を耐えずに死んでしまう。


どうしよう? 下に降りる? いや、危険だし、でも、中級魔法じゃゴブリンキングを止めない。

 

 いや、待って、別にゴブリンキングを止めなくでも、オオ二が回避したらいいじゃないの?


 ゴブリンキングの攻撃範囲の外にアサの水魔法で押し出す。 


 どれどれ、口以上の頭が真っ黒、つまり、ゴブリンキングはバッターがバットを振るように、オオ二の頭を吹っ飛んだな。


 何とかオオ二をタイミングよくしゃがませないと! 水魔法で足を撃てば? でも、たくましい武人の足を水魔法で撃つだけでしゃがませるかな?


 いや、男性なら百パーセントしゃがませる方法がある、すごく痛いと聞いたことがあるけど、死ぬよりマシか。


 「アサ、前に使った風属性魔法に追尾出来る魔法があるでしょう、水属性も同じこと出来る? 」


 「風、土と水はコントロールやすい属性だから出来る。」


 「じゃあ、あたしが合図を出したら、オオ二の股間を水魔法で撃って」

金は確かに働きの成果ですけど、人は怠け者、いや、働きたくないのに金が欲しい人が多いです、そして、金は欲望の象徴になったです。


 そこで、博打、詐欺、窃盗があったです。不正の金稼ぐ方法があるから、発想がいい人とよく働く人だけが金持ちじゃなくなったです。


 そして、エンタテインメントがあって、状況が更に悪くなったです。


 物を集めるのも人の習性です、金を使わなくても、沢山集めようとしています。


 今、大抵の人の生きる目標はただ金を沢山集めて、他の誰よりもいい生活を送る、いいものを使う、羨む目線に浴びたいだけです。


 でも、本当にそれでいいのですか? せっかくこの世界に生まれ来たのに、やりたいことはそれだけですか? 人類に貢献したいと思ったことありませんか? 歴史に名前を残したくないのですか? 夢はもう忘れましたか? もう生活、いや、金に負けましたか?


夢は子供を元気に育てたい人は、子供との時間も忘れずに、ね。

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