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戦争介入編 第6話 後 信仰でございますか?

 「今回、人間界で行いたい作戦は、聖なる武器のレプリカの製造法を突き止め、それを出来なくさせることよ。情報によれば、あの国は聖なる武器の製造法を公開しておらず、他国が提供する聖なる武器のかけらで使った聖なる武器のレプリカを貸与する方針を取ってるそうよ」

 「うわー、完全に魔界との戦争のあとのことしか考えてないじゃん。魔王の魔石に対抗できる手段が少ない方がいいって考えてるでしょうよ」

 「せこいな」

 「許さない! 女神様がくれた武器をあんな風に扱うなんて。僕がもっと早く勇者になれていたら」

 「関係ないよ。一朝一夕で完成できる研究じゃないだろう」


 ドロシーを入れて正解だったね。私はリーダーの立場上、感情論や露骨な物言いはあんまりできないから。


 「それにしても、許せないな! 聖なる武器をなんだと思ってるんだ!」

 「聖なる武器に散々苦汁を飲まされた私が言ってもアレだけど、人間はもうちょっと女神様を敬うべきだよ」

 「敬ってるよ! あんなのと一緒にするな!」

 「あなた達、先ほどリリーナが言ってたことちゃんと聞かなかったの? リリーナ今『一部』って強調したでしょ。魔人も人間も悪いのがいれば良いのも居て、一部のものをさも種族全体がそうであるかのように語るのをやめてくれる?」


 要はレッテルで判断しないってことよ。まあ、こういうの違う種族が集めると必ず起きると言っていいけど……。

 あとアサ、そのドヤ顔やめなさい。褒めて褒めてオーラもしまえ。


 「悪かった。それで、他の国は納得したのか?」

 「そうだな。宗教国家は納得しなかったと思う。女神様から賜った聖なる武器のレプリカを作る行為は女神様への冒涜でしかないからね」

 「他は?」

 「貿易国家も断ったよ」

 

 貿易国家の王様はもう私の僕だからね。


 「で、聖剣と聖槍は我々の手にあるわけだな」

 「ええ。けれど、レプリカの技術は進んでいるよ。前の戦争の時は一本しかなく、ある程度の資質を持つ人しかその力を発揮できなかっただけど、今は少数量産自体が可能になっている。まあ、レプリカのレプリカだということで、発揮できる聖なる力はお察しだけど」

 「それでも数を揃えば我々の障害になる。例えば私が戦場で貼ったブレスの汚染地域がより早く浄化されしまうことも」 

 

 「みんなは今回の作戦について納得できた? じゃあ、魔界での作戦を説明するよ」

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