本編 第11話 本音でございますか?
精神年齢とはなんだと思いますか?考えばかん考えるほど精神年齢が上げっていくと思います。気楽に生きて、何も考えない子供と、一生懸命生きて、思考をやめると、ひどい目に遭う子供の精神年齢が同じはずがないです。
では、わたくしの精神はもう大人なのですね。そうですか、わたくしの精神はずっと前から大人だったのですね、そう、だから、リリーナにあんな思いを抱くのですね。
「何故あたしと冒険するの?あなた強いし、貴族だし。」
六年前、リリーナが何故あたしにこだわる?と尋ねたことがあります、でも、あの時の答えは、リリーナに納得させられる答えではありませんでした、ですから、この六年間、リリーナが納得出来る答えをずっと考えました。
「リリーナを見た時、懐かしい感じが・・・」
当然この答えではありません、でも、今度こそ信じて頂けると、賭けて見たい。
「またあたしをバカにするつも・・・」
無論ダメでしたわ。
「お願い、リリーナ、最後まで聞いて!最初はリリーナを見て、懐かしい感じがした、なんかあたし、リリーナみたいな黒髪と黒い瞳な人が沢山いる所にいたみたいな感じがして、リリーナがあたしの大事な人だった気がする。」
その答えもわたくしの本当の気持ち、でも、リリーナが納得出来る答えでもないです。
「初めはそれだけだった、でも、気付いたら、もうあなたから目を離すことができなかった、リリーナのかわいい顔、仕草、立ち振る舞い、ゆっくり話す喋り方、冷たそうけど優しい所、全部大好き。リリーナ、大好きだよ。」
これがわたくしが考えました、リリーナが納得出来る答えです、でも、わたくしの気持ちはそれだけではございません。
勿論リリーナのそう言う所も好きですけど、リリーナが一番魅力的な所はね、その儚さ、目が少しでも離したら、何処か遠い所に行ってしまう。
もし出来れば、リリーナを籠に閉じ込めて、ずっとわたくしだけのリリーナにして欲しいです。
リリーナの顔はとってもかわいい、かわいいけれど、わたくしはリリーナの顔ではなく、足から目が離さないのです。
あの細い足、少し力を入れるだけで簡単にへし折るそうな足、その細い腕も、首も。何度見ても、この考えが頭から離れません。
原因を考え見ましたけれど、多分リリーナの苦しい表情を見たいと思います。もしその細い足を折ったら、リリーナはどのような表情になるのか、どのような声で泣くのか、知りたいのです、無性にリリーナのポーカーフェイスを剥ぎたい。リリーナのポーカーフェイス以外の表情はどれだけ珍しいのを分かっていますか?先、怯えているリリーナもポーカーフェイスだったのですよ!
この気持ちはきっと、六年前のあの日に生まれたでしょう、そう、リリーナがまだ、眠らないあの頃の夜に。
あの頃、リリーナが毎晩、悪い夢を見るのです、悪い夢に目覚めて、寝たらまた悪い夢を見る、寝言も酷いのです、「どうしてあたしを信じない?」、「どうしてあたしを裏切った?」毎晩壊れた通信石みたいに呻きをもらす。
その時はただ可哀想に、わたくしが何とかしますと思い、リリーナに眠れる魔法を紹介しました。リリーナがよく眠れるとなりました、嬉しいはずだったわたくしが、何故か、嬉しくなかったのです、あの苦しんでいるリリーナの顔をもっと見たいのですと、わたくしは後悔しました。
けれど、神様はわたくしを見捨てていなかったです、あの魔法は弱化したもので、魔力の消費と効力が弱めた魔法です、反抗しやすいから戦う向きではない、向けないはずなんでしたが、魔力のないリリーナに効果抜群でした!あの魔法を使ったリリーナは八時間経たないと、な~に~をされでも、起きないのですよ!
かわいいリリーナ、きっと、あの人工呼吸がファストキースだと思っているのですが、残念でしたわ、いや、リリーナのことですし、きっと、ファストキースにカウントされないと思っているのでしょう。
わたくしはリリーナの苦しんでいる顔を見たいわけではありませんと思っています、いや、そう信じています、だって、ポーカーフェイスと苦しい顔しか見たことありませんもの。きっと、リリーナの笑顔を見れば、苦しい顔なんで見たくもありませんに決まっています。
けれど、最近またリリーナの苦しい姿が見れるようになりました、そうです、リリーナに生理が来ましたのですよ!本当に大変です、リリーナを慰めている時、ニヤニヤが全然止まらなくて仕方がないのですよ!
わたくしは起きているリリーナとキースしたいけれど、それは叶わぬ想いでしょう、でも、一緒にお風呂入っても悪くないと思っています、リリーナの裸姿を見たいわけではありません、毎日見ていますもの、わたくしはリリーナのデレ顔が見たいのです、リリーナを誉めると、リリーナは顔を逸らしますよ、きっとデレ顔になっているでしょう、でも強引に見ると、リリーナは怒ってしまうのでしょう。でも、リリーナの入浴時間は長いから、もし恥ずかしからないとしでも、赤面のリリーナを見られると満足です。今度こそ、恥ずかしい時のリリーナを、この目に、焼き付けるのです。
リリーナの色んなことを知りたい、この気持、きっと恋と呼ぶのでしょう、愛してるよ、リリーナ。
人間の本質はなんでしょう?
昔、国々はまだ交流していない時、違う国の同じ文化が人間の本質だと、あたしは思っています。例えば、お金、服、武器、リーダー、神、いや、崇拝する対象のほうが正しいか、当然それだけではありません、でも、これらは、ある国が発明し、他の国に伝来したものではない、きっと、人がある所なら必ずあるものだと思います。服は人の羞恥心を表す、武器最初は食欲を表すけれど、今は闘争心を表すようになってしまいました、お金なら長い話になるからまだ今度ね。
そう、人があるところなら、必ず争うがある、争うは人間の本質ですからね、つまり、自分を変えないと、どこに行っても同じです。
でも、自分のありのままに生きるも悪いこととは限りません、自分を変えて、周りに合わせるのか、ありのままに生きるのか、よく考えてください。
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次回から冒険編になります。ちなみに本篇の本は魔物図鑑のことです。