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本編 第10話 仲直りでございますか?

どうしよう、さっきは死んだ振りをしただけよ、ビックリした?って言ったら誤魔化せる?


 駄目、信用失われる。それに、あたしを殺しかけたと信じさせるほうがコントロールしやすい。


 心臓マッサージ痛い、未だ分からないのか?心臓動いていることを、と言うか、上手い過ぎ!


あっ、あたしのファストキースが・・・唇柔らかい!塩、いや、涙の味がする、優しい味だ。


「ゴホゴホ!」


「リリーナ!良かった!本当に良かった!」


あっ、とっても面白いことを思いついた!先ずは頭を抱えて!


「来ないで、いや、殺される!」


どうだ?ヒモオ事件以来、あたしがずっと磨いた演技力は?


「リリーナ、違うのです、さっきのわたく・・あたしはどうかしてる。」


「お願い、殺さないで!」


「違う、リリーナ、お願い、怖がらないで!」


「ひぃぃぃぃぃ!」


やパイ、面白すぎてやめられない☆


「リリーナ、リリーナ!お願い、聞いて!リリーナ!」


「本当に殺さないの?」


仕上げの涙目で上目遣い、やった、百点満点!


「かわ・・・いや、勿論、さあ、来ておいて!」


計画通り!


「リリーナ、本当にごめんなさい、リリーナが死に掛けだ時、あたしはわかった、リリーナの気持ち、大切なものを失う時の気持ち、だから、あたし、忘れるよ、リリーナが言った言葉、あたしがしたことは許し難いことだと分かっているつもりだわ、でも、少し時間をください、リリーナのことだけを思っていることを証明するから!」



でも、やはりカタハネと違う、カタハネはあたしの戦闘力と呼べるけど、アサはあたしの戦闘力とは呼べない、カタハネはあたしの言うことを全部文句なしで聞いてくれるけど、アサは違う。もし裏切られたら・・・かと言って、魔物を買うお金も、育てる時間もない。


アサを信じると決めったじゃない?でも、信じる?信じるとはただ思考をやめる為の言い訳じゃないか?じゃ、どうすればいいのよ!


ちょっと試してみようか。


「アサ、あたしの為に、何が出来る?」


「何でも出来る。」


「そう、じゃ、この森にいるゴブリンを全部殺して。」


「え!?」


「なんだ?あたしを殺せるのに、ゴブリンは殺せないと言いたいわけ?」


「そんな言い方・・・」


「ん?」


「いえ、優しくて渋い紳士、それは大地、土よ、恵を与え、敵の居場所を教えて、アースサーチング!自由で、マイペースの少女、それは疾風、荒々しい竜巻よ、全ての敵を空中に巻き上げて!ウィンドトルネード!」


え、凄い、先は雲なんでなかったのに、しかも、雲の中心が回っている!雲が地上に手を伸ばして、あのゴブリン達を天国まで連れて行った。


首絞められて良かった!竜巻に巻き上げたら、確実に死ぬからね。


と言うか、アサ強すぎない?アサが居れば、あたしの力なんで必要ないじゃん。前提はアサがあたしの言う通りにするけどね。


そもそも、アサはこんな凄い魔法を使えるのに、何であたしに付いているのか、さっぱり分かんない、それとも何?この世界で誰もこんな魔法使えるの?


「ね、アサ、この魔法、どれくらいの魔法使いが使えるの?」


「そうね、1%以下と思う。」


「もしかして、アサって、強いの?」


「そんなことないよ。けれど、まあ、オカン家は強い、世界で数少ない混合属性魔法を使える魔法使いの一族だからね。」


「その混合属性魔法って、アサも使えるの?」


「使えるよ。」


利用価値あるね、じゃ、籠絡する方法を考えなければね。


お金はまずあり得ない、どうしよう?


「ね、アサ、お疲れ、ご褒美、何が欲しい?」


「え!?あっ、い、いいの?」


「いいよ。」


「では是非・・・いや、じゃ、キ・・・いや、もう一度人工呼吸をして欲しい。」


「却下。」


人工呼吸はともかく、心臓マッサージは痛すぎ、そもそも何で瀕死じゃないあたしに人工呼吸をしたいのよ、まさか、いや、あたしと違って前世の記憶がないから、アサは本物の十二歳の子供なんだよ、多分救命処置の練習をしたいだけと思う、女の子同志だし、って、アサがあたしに求めているのは、救命処置の練習?ん、解せぬ。


「リリーナ、あたし達はもう六年間、同じ部屋に住んだよれ、なのに、一度も一緒にお風呂に入ったことがない、よね、今度は一緒に入らない?」


お風呂、そうね、桜子とも一緒にお風呂に入ったことあったし、日本人には普通だし。


「それならいい、けど。」


「本当に?良かった!」


「そんなに喜ばなくても・・・アサ、今度こそ真剣に答えて。」


「何?」


「何故あたしと冒険するの?あなた強いし、貴族だし。」


「リリーナを見た時、懐かしい感じが・・・」


「またあたしをバカにするつも・・・」


「お願い、リリーナ、最後まで聞いて!最初はリリーナを見て、懐かしい感じがした、なんかあたし、リリーナみたいな黒髪と黒い瞳な人が沢山いる所にいたみたいな感じがして、リリーナがあたしの大事な人だった気がする。」


つまり、アサも日本人だった、あたしの顔を見た時、アイみたいに僅かに前世の記憶が甦った。なるほど、だからあたしに拘る。そう言えば、すずなお母さんはどうしてるだろう、あたしを大学に入らせるために貯めたお金を使て、本屋さんになったかな?


「初めはそれだけだった、でも、気付いたら、もうあなたから目を離すことができなかった、リリーナのかわいい顔、仕草、立ち振る舞い、ゆっくり話す喋り方、冷たそうけど優しい所、全部大好き。リリーナ、大好きだよ。」


顔が熱い、変な汗かいた、今の顔見せじゃ駄目!好きになるのは脳が勝手させたこと、理由何でないと知っているけど、そんなこと言われたら、凄く嬉しいに決まってるじゃない!いや、駄目、あたしはアサとの関係で、優位に立たなくちゃ。


「そうか、じゃ、これからはあたしの言う通りにする?」


「するする!」


「どんなお願いでも聞く?」


「きくきく!」


 この日、あたしは魔物使いから魔法使い使いにクラスチェンジした。


桜子とアサの扱いが違いすぎる件

1.出会い:

桜子:ナンパ野郎からすずしろを助けました

アサ:リリーナにナンパみたいなことを言いました

2.すずしろとリリーナの性格が違う

すずしろ:人を信じる優しい人

リリーナ:人を信じない、疑い深い、自分以外の全てを道具扱いな最低女


________________________________

どうして学ぶことが必要なのですが?

皆さんもきっとそう考えたことがあるでしょう。


主人公が一定時間が経つと、記憶がリセットされる作品を見たことありますか?実は人間と言う生き物も同じです。だって、子は親の記憶を承継しない。


考えで見て、一定時間が経つと、記憶がリセットされる主人公は必ず何をしますか?そう、日記を書くのです。つまり、学ぶことは日記を読むと同じです。


では、どうして人は学ぶことを嫌がるの?それはね、日記を書いている時の気持ちを忘れてしまいましたからよ。

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