表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/300

序章 第2話  点でございますか?

  ここは何処?どうしてあたしは此処にいるの?砂漠の真ん中?こんな綺麗な星空を見るのは初めてだ。

だめだ、なにも思い出せない。


 あれ?あたしの着ていた服って、白じゃないはずだけど? それに、何故かみんな真っ白な服を着ている。


 考えても、何もわからない。誰かに聞いてみよう。


 「あの、すみません、ここは何処ですか?」

「ごめんねぇ、お嬢ちゃん、俺もわかんないんだ。でも、多分あの長い行列に並べばいい」

 

 行列の果てのあれは、まさか、ねぇ・・・


 裁判所・・・


 いやいや、これは何かの番組の撮影でしょう?あれは、裁判長ではなく、司会さんでは?


 だって、ほら、真ん中のモニターで動画が再生されているし。


  どうしてそんな映像を撮るの、水で蟻を殺している映像って、面白い?

採点もしているし。そっか、動画を投稿すれば、面白さによってお金が貰える番組か。


 2392点?低いの?高いの? 満点って何点? で、2392点で何円貰えるの?


あ、違うものに変わっている。


 


 転生したい世界を選べ


1.文明がない世界

2.魔力がある世界

3.水に覆われている世界

4.全ての生物が同じレベルの知能を持っている世界

5.科学技術が発達している世界


 え!?転生したいって・・・まさか・・ねぇ・・

 

 トラック・・・・いや、これ以上思い出すのは駄目!駄目だってば!


 え!?そんな、あたし、死んでいるの?

ごめんなさい、お母さん、決して一人にしないって言ったのに・・・お父さんの代わりに守ると言ったのに・・・


 どうしよう? 今のあたし、お母さんの為に出来ることがあるの?ほら、天国で見守るみたいな。

 

 こんなことを考えている間に、あの人、水に覆われている世界を選んだ。


 そして、次の選択肢が現れた。




 種を選べ


人魚 5000


魚人 2000


他(種はステータスによって決定される)




へぇ~何に生まれ変わりたいのかは自分で決めるものだったのか? ステータスはなんでしょう?ゲーム用語のあれか?


思った通りみたい、そしてあの人、魚人を選んだ。そして、次の選択肢が現れた。




点をステータスに振り分け


魅力       上限 2000

(外見500、スタイル500、香り500、声500)


知恵       上限 2000

(理解力500、感情制御500、記憶力500、計算力500)


健康       上限 2000


(免疫力500、身体能力500、寿命500、強壯500)


運        上限 2000

(生まれ1000、縁500、幸運500)



 どうやら前世のあたしは魅力に沢山点が入ってたみたい。知恵はどうかな?成績はいいだけで何とも言えない。健康はそこそこかな?運は、ねぇ・・お父さんいないし、友達も一人しかいない、引き運も・・・


 桜子・・・そうだ、桜子ならどの世界を選んだかな?





エクストラ


前世の記憶の承継 5000




 そうね、前世の記憶の承継もあるね。けど、5000は高すぎ。

 

 なるほど、分かった、人魚姫の物語は水に覆われている世界から来た人が、前世の記憶をベースにして、書いた物語だ。そしてハリー・ポッターは魔力がある世界の物語。


 では、あたしは魔力がある世界に行きたい。ハリー・ポッター好きだもんね。咒文も覚えているし、ウィンガーディアム・レビオサー!エクスペリアームス!


 あれぇ?あの人、誰?行列を無視して先に進んでいる、いや、飛んでいる。変な髪型に黄色の服、それに背中に亀って字がある。なんか、どこかで見た事があるような。服も白ではない、裁判長とも知り合いみたいだし、一体誰でしょうね?


 まぁ~誰でもいいか、そんなことより、別の人の裁判が始まった、今回は美人OLさん。OLって、点をあまり稼げないみたい。あっ、ミミズがある。虫が出る場合は、大抵虫を殺すシーンだ。つまり、彼女はあのミミズを殺したはず。と思いきや、彼女は下着を脱いだ!そして、あのミミズにおしっこを・・・なにこれ? これはプライバシー侵害でしょう? そんな恥ずかしい映像をみんなに見せていいの? こっちが恥ずかしいよ!

 

 あれから、何人も見た、魔力がある世界は魔力と言うステータスがある。それに水に覆われている世界と、全ての生物が同じレベルの知能を持っている世界に、人間はいない。あたしがいた世界は多分科学技術が発達している世界、エクストラは絶対音感や共感覚みたいなものもあるけど、物凄く高い。

 

 そして、採点制度に関しては、生物によって貰える点と減点が違う。例えば、蟻を殺したら-2、助けたら+1。人を殺したら-2000、命を助けたら+1000。子犬に食べ物をあげたら+8点、ホームレスにあげたら+10点。


 けど、職業によって貰える点は上限がある。例えば、消防士が十人を助けたら、一万点を貰える、それから何人を助けたとしても、貰える点は同じく一万点だ。アイドルも同じ、一万が上限だ。


 大丈夫、あたしはまだ学生だけど、アルバイトやっているし、お客様を満足させてるし。あれ?でも、点が貰えるのはあたしじゃなくで料理人さんなのでは?

とにかくだ、あたしは虫一匹も殺したことない、まぁ、怖いからな…マイナスになるなんて絶対にあり得ない、魂が消されることはまずないね。


 あたしの番だ、一体何点貰えるかな? でも、少し変だな、裁判長は席を外した、その代わりにおじさん一人と若い男一人が来った。そして、あのおじさんはこう言った。

                 

 「裁判までもない、貴様はマイナス無限点だ。」











 

 

皆さん、読んでいる時、前世の自分がどのステータスに何点を振り分けたのかを、考えたことありますか?


教えてコーナー


転生したい世界を選べ!

1.文明がない世界

生きるだけを考えばいい世界、悩みが少ない反面に、娯楽もない。

2.魔力がある世界

魔法が使える素晴らしい世界、でも、魔力少ない生き物が生き辛い世界、点を沢山持っている方におすすめ

3.水に覆われている世界

星全体が水に覆われているから、三次元移動も出来る、最も自由な世界

4.全ての生物が同じレベルの知能を持っている世界

人間がいない、動物が人間な世界、文明レベルが高くないため、ルールも法律もない、弱肉強食の世界

5.科学技術が発達している世界

あたし達が居る世界


皆さんはどの世界に転生したいのですか?教えてください。

とらばさみ@小説家になろうはTwitterでお待ちしております。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ