本編 第6話 実験台でございますか?
実験と言っても、死ぬ危険はない、この力について分かることはもう少なくないわ。
あたしは運の状態を三つに分かれた、プラス、マイナスとゼロ、実はゼロから百けど、このほうがわかりやすい、つまり、プラスなら運がいい、マイナスなら悪い。摂氏とケルビンの関係みたいだ。
例えば、道がA、B、Cの三つがある、Aを選んだら、金を拾う、Bなら何も起こらない、Cなら落とす穴に落とされる。プラスならA選ぶ、ゼロならB、マイナスならC。
選ぶのは人の意志?それは違うね、あたし達の意志で左右できるものはあるのかな?ひとめぼれとは、扁桃体と言う脳の一部が勝手に相手を伴侶と判断する現像、本人の意志は関係ない。それに好き、嫌いも扁桃体が決まる、理由は大脳新皮質が後でつける。つまり、誰がどんな人だから好きと言うのは、ただの言い訳、誰に好きになるのは、すべてが運で決まる。
勘も一緒さ、何で突然頭の中に何か浮かべるの?例えば、財布が気付かない内に落とした、すぐに気付く人がいれば、少し歩いたから気付く人もいる、全然気づかない人もね。けど、すぐに気付く人も、毎回すぐに気付くとは限らない。何で、あれ?なんか財布が軽くなったと言う考えが頭に浮かべる?運が良かったとは思わないか?
そう、あたしの力はある程度の思考誘導も出来る。
で、今回の実験の内容についてだ、知りたいのは、抜く運の量と傷の具合の比例,
きっかけの必要性と、この力に対抗することが出来るかどうか。
実験材料はバナナ数本、救急箱 一つとアサ・オカン一人。
実験方法は、先ずは。
「オカンさん、一緒に登校しない?」
「え!?え、わ、わわたくしとですか?」
「幽霊でも見えるのか?」
「いええ、嬉しいです、是非ご一緒に登校させて頂きます。けれど、わたくしのこと、お怒りになっているではありませんか?」
「さぁ、どうだろう。」
「わたくしの前では素直になってもよろしいですよ~」
ならないよ!
では実験開始、先ずは運調整、膝以外の所はすべてゼロ、膝はマイナス。
ちなみに心臓や脳みたいな大事な所がマイナス五十なら、遅くでも三日後に死ぬ。
左膝はマイナス五に調整、右はマイナス一に。
「さぁ、行きますか。」
「はい。」
さぁ、さぁ、転んでしまえ、さぁ!
ころんばなかった!
「じゃあ、あたしが図書館に行くから。」
「はい、楽しかったです、また後で会いましょう、では、ご機嫌麗しゅう。」
はぁ、順番間違えた、仕方がない、じゃ、次に会う時、未だころんばなかったら、実験二も一緒にしますか。
「ナナリーさん、もう一緒に登校した仲ではありませんか?リリーナって呼んでもよろしいでしょうか?」
「まず、あのしゃべり方をやめることね。」
「はい、リリーナ!」
「呼んでいいと言ってない!」
「うん、リリーナ!」
「はぁ、好きにしろ。」
まあいいけど、実験台になってくれたお礼に、呼ばせで上げるわ。
実験二、あたしが実験台に彼女が近い将来で転ぶについて何も言わずに、ころんばせないように行動する、つまり転ぶきっかけをなくす。
「ねぇ、一つお願いがある。」
「いいよ。」
腹が立ってきた!
「あたしはまだ何も言ってないけど、あなたはそこまで人よしなのか!誰でも、どんなお願いても応えるのか!」
「誰でもでは、いえ、誰でもじゃないわ、あなただから応えるので・・・のよ。」
「何故あたしにこだわる?!」
「あなだが懐かしい感じがし・・・」
「バカにしてるの?」
「やはり、真心より、伝わらないものはない。」
戯言!
「もういい、じゃあ、あたしと三日間、あたし達の部屋から出ない、出来る?」
「いいけど、どうして?」
「どうしてもだ。」
ごうやって、二人で部屋に三日程引き込んだ、勿論食べ物も用意した、トイレ代わりにバケツもう用意した、ベットから降りないから、転ぶはずもないでしょう!
「嫌なら、言いなさい、すぐにベットから降りでいいから。」
「嫌じゃないわ。」
「あっそう、勝手にしろ。」
そろそろ七十二時間が立つ、赤黒い虫なら七十二時間で死ぬ、人間、それに、ただマイナス五と一、加えて、きっかけを一切いない、こんな状況で、転ぶかな?
何これ?急に眠気が・・・
「あ、痛っ。」
え!?
「起こした?ごめんなさい。あっ、ごめんなさい、あたし、約束を守らなかった。」
なるほど、この力に対抗することが出来ない、七十二時間で必ず何か起こる。
「傷を見せて。」
「ありがとう。」
左膝、血が出てる、右は皮が剥ける程度だけか。
運も膝に返したし、じゃ、実験三に行くか。
「何処へいくので・・・いくの?」
「すぐ戻る。」
廊下にバナナの皮置いた。
「アサ、今日は外で食事を済ませる。」
「名前で呼んでくれだ、嬉しい。」
三日間ずっと同じ部屋にいったし、名前くらい呼ぶわよ、そんなに嬉しくなくても・・・いや、貴族の演技は凄いんだ、悪い口を聞いたでも、微笑む人だよ。
それより実験、うん、今回は左肘だけにマイナス一に調整。
「じゃ、行くか。」
「はい。」
「おば様の知り合いの料理人が学校の食堂で働いぃぃぃぃぃぃぃ。」
滑った。やはり、きっかけがあれば、こんなに早く成果が出せる。
「ごんなに派手に滑っても、肘の皮だけ剥けたなんで、やはり、わたく・・・わたし、今日運がいい。」
すべてが運命かもしれませんが、自分が行動しないと、出来の事もできなくなる、ですから、幸せを自分の手で捕まってください。