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本編 第5話  お人よしでございますか?

「ナナリーさん、わたくし達はもう友達でしょう、ご一緒にお風呂に入りませんか?」


あなたと友達になった覚えはないけど。


「遠慮させて貰う。」


「では、一緒にお食事でも・・・」


「いやよ。」


馴れ馴れしい、うるさい、しつこい、やかましい。


「あたしと仲良くしろって、あの人に言われたでしょう、先生の前だけに仲良くする振りをすればいいのよ、その時はあたしもするから、別に今は無理にあたしと仲良く成れなくでもいいけど。」


「違うんのです、信じてもらいませんと思いますけれど、わたくしは、あなたとは、ずっと前から知り合った気がします、懐かしい感じもします、ですから・・・」


あるよね、前の世界でも、こんな風にナンパすされたことが、まさか貴族のお嬢様にナンパされるとは・・・


「あなたにそんなこと言われた人って、あたしが何人目?」


「やはり信じてもらいませんですか。でも、これだけ信じてください、わたくしはおば様に言われましたから、あなたと仲良くなりたいわけではありません!」


ニーナが学んだ、何の理由もなく人に良くする人はいない、家族でもないあたしに・・・それにアイが知った、例え家族でも、裏切る、あたしはもう誰でも信じられないかもしれないわね。


「では、寝ましょうか、明日から授業が始まるから。」


どれどれ、 教科は魔法、魔法アイテム、ポーション学、剣術、算数、あとは選択教科の文学、音楽、会計、芸術、あと女性限定の淑女学。


淑女学、どうやらこの世界、本当に女性の地位が低い、だって、紳士学いないもの。


まあ、暖かいお風呂でも入っていたし、寝るか。


「リリーナ・ナナリー、アサ・オカン、前に出なさい。みんなさん注目、こっちのアサ・オカンは委員長で、このリリーナ・ナナリーは副委員長だ、彼女達に変な事しないように、特に男子だ、何がしたら、あたしの手で引導を渡す。」


 「貴族だ。」


 「ねぇ、黒髪の子、可愛くねぇ?」


 「かわいい、じゃあの紫色の子は?」


 「かわいいけど、なんがさ、あの黒髪の子の隣にいるから、目立たないよね。分かる?昼の月みたいに。」


 「それ分かる。」


 やめて、桜子と一緒にいた頃もよくそう言われた、桜子はあたしが褒められたと喜ぶけど、きっと気にしてると思うよ、ったっくもう、こんな一言で人を傷つけることが知らないから困るのよ。


 ほら、アサさんも機嫌悪い・・・じゃなかったみたい、流石お嬢様、微笑んでいる。そうだな、貴族だし、きっと何時でも言われ続けているんだ、もう慣れだみたい、嫌なことも慣れだら、人は冷めって行く、お可哀想に。


 授業前にも先生に呼ばれた。


 「リリーナ、あなた魔力がないから、魔法、魔法アイテム、ポーション学、剣術も受けなくていい。」


 「魔法と魔法アイテムは分かるけど、どうしてポーション学と剣術も受けなくでいいの?」


 「薬草ポーションは役に立たないからもう生産していない、剣は魔力を注がないと、人間と魔物の魔法バリアを破らない。」


 「先生、あたし、冒険者になりたい。」


 「はは!冗談上手いな。」


 「冗談に見える?」


 「冗談・・・じゃないみたいね、でも、悪いこと言わない、諦めることね。」


 「ねぇ、先生、あなた、どうしてあたしをあなたのクラスに編入したの?あたしをどういう風に成長する、何がしたいを見てみたいわけじゃないの?これがあたしの答えだよ。」


 「はぁ、やはり子供ぽっくないな、まあ、いいけど、確かに魔力障害でも戦える方法がある、自分でい調べでも無駄だけど、あなだ六年後で卒業するでしょう、五年後に教える、その前に魔物図鑑を頭に入れなさい。」


 「ありがとうございます。」


 その時から、授業を受けなくでいい時間は図書館で魔物図鑑を読む、けど、授業が終わったら、あのしつこい人が必ず来る。


 「ナナリーさんの誕生日は八月十日ですか?わたくしのは八月十一日です、近いですね、ご一緒に祝いしませんか?」


 「先生が教えたのか?プライベートって言葉、ご存知?」


 「わたくしが無理矢理におば様に聞きました、ごめんなさい。」


 「委員長、探したぞ!」


 「何のご用かしら?」


 あたしが副委員長けど、必修科目は算数しか受けていないから、名前だけの副委員長だ、悪い言い方をすれば、仕事をすべで押し付けた。


 「俺の財布、とっかで落とした、一緒に探してくれないか?」


 「いいですよ。」


 いいように使われて、まるでアイみたい、見てでイライラする。


 「待ちましたか?ナナリーさん。」


 「何で手伝ったの?それは委員長の仕事じゃないでしょう。あたしの仕事だって、あなたがしなくてもいいのに。」


 「冒険者の事はおばあさんから聞きましたわ、全力でサポートさせて頂きます。」


 「そうじゃなくって、嫌なことは嫌って言いなさい。」


 「嫌じゃないよ、人に優しくする時は、心が暖かくなるのです。」


 「その言葉を口にしないで!」


 「ご、ごめんなさい。」


 いいだろう、こんなに人を助けたいのなら、手伝って貰う、ずっとあたしの力の人間実験台が欲しかった、なって貰うか。

何気ない一言で傷付いた経験があるでしょう、あなたが気にしないことが、別の人も気にしないとは限らない、ですから、良く考えてから口にしましょうね。

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