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魔王覚醒編 第3話 後 味方でございますか?

 「すず、どう思う?」

 会議が終わった後、私は桜子に話かけて来た大佐を無視するように指示してそのまま屋敷に帰った。

 「そうね、あの撮影出来る魔族のことを詳しく聞きたい」

 「記録の魔眼の一族のことね。見たことを映像化出来る魔族よ」

 「見たことを?幻覚とか記憶改竄とかでその映像を変えることはできる?」

 「そこまでは……」

 「その魔族って、何人くらいいる?」

 「そんなに多くないはずよ」

 「いずれにしても、魔王がセレンをはめたことは明らか。セレンは魔王にとっては不都合な存在なのは間違えないでしょね。桜子、これ以上首を突っ込むと魔王と敵対する可能性もあるのよ。桜子は魔界を敵に回す覚悟がある?」

 「んー、私、魔王のことまだよく知らない。けど、セレンはいい魔人なのが分かる。だからまずはセレンから話を聞きたい。ジャスティンは魔王に匹敵する存在だと言われているけど、流石に魔界全体を敵にするほどの強さはないと思う。でも、私はセレンを信じる。セレンは私に色々教えてくれた姉のような存在だったから」

 退屈しなくていいんだけどさ、もっど休みたかった。

 「そうね、味方作りから始めよう。大佐以外にも味方は沢山欲しいわね」

 「じゃあどうして先は大佐を無視したの?」

 悲報、桜子の頭はハッピーセットだった。

 「会議でセレンの肩を持ったからね。あそこで大佐と話でもしたらセレンと同じ目に遭うわよ」

 「あ、そっか」

 「桜子、信用出来て潜入も出来る部下とかいない?」

 「いないなぁ……皆脳筋だし」

 「そっか」

ロッティとソニア、あとはマモンだね。この3人に会ってみるしかない。ロッティだけは絶対信用出来る。ソニアとマモンは話しして見ないと分かんない。

 「セレンのことは任せて、桜子は何もせずに普段通りに過ごそう。特に味方と言って擦り寄ってくる魔人に用心しなさい。大佐との接触はなるべき避けること。あ、露骨すぎないようにね」

 「分かった」

 まずはロッティに会って牢に忍び込める獣人を借り、セレンから事情を聞く。事情によっては魔王と戦うことになるかもしれないからマモンに兵を貸してもらう。元々私の兵だし。

 相手は魔王と魔界戦隊の二人とその他大勢、こっちは桜子と大佐とセレンとそれぞれの部下。そもそも、こっちの兵はちゃんと命令に従って魔王と戦うかどうか……。んー、勝ち目なさそう。

 「で、話戻すんだけど」

 「ん?何?」

 「すずには私の前世の記憶を蘇らせた責任を取って欲しい」

 え?今その話する場合?


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