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魔王覚醒編 第3話 前 反逆でございますか?

私は同性愛者、ではなかったはず。どうしてすずに告白したんだろう?すずがすずの母さんと付き合ったから?そうかもしれない。でも、すずが他の人と付き合うことは許さない。すずが他の人に笑顔を見せるのも許さない。これは記憶が甦ってから生まれた感情だ。すずには責任を取ってもらわないとね。

 「桜子、魔王が復活したってどう言うこと?今まで死んでいたのか?」

 「あ、すずは知らないのね。魔王はずっと眠っていた。理由は分からないけど自ら永遠の眠りについたらしい」

 「それが今になって突然目覚めたと」

 「うん」

 「しかもいきなりセレンを牢に入れた」

 「そう。それも反逆罪で。セレンは誰よりも魔界のことを愛し、魔界のために尽くしてた。一体何が起こったと言うの」

 「そうね。とりあえず魔王と他の魔界戦隊のメンバーにあってみよう。セレンに会えられたら全部分かるようになるけど、会えてもらえないでしょね」

 「どうして?」

 「だって、いくらなんでも早すぎない?魔王が目覚めてばかりだよ。セレンさんは何かの陰謀に巻き込まれてると睨んでる」

 「そう考えるとそうかもしれない」

 「で、もしそうだとしたら桜子はどっちの味方する?」

 「そうね……。魔王のことはまだよく分からないし、セレンは尊敬できるいい先輩だと思う。事情次第だね」

 本当、セレンさん何をしたんだろう。


 いつもの会議室。普段と違うのは、セレンさんの席に禍々しいオーラを纏った男が座っている。多分あれが魔王だ。私も会うのは初めて。

 「遅いぞ。新入りのくせに重役出勤かよ。魔王様に待たせるとはいいご身分だな」

 「魔王様、遅れて本当に申し訳ない。クネス・スネークでございます」

 「俺が魔王だ」

 なんか、禍々しいオーラ出てるけど、リーダーや王みたいなオーラなくない?余とか我とかを使うと思ってた。

 「それで、魔王様、セレンのことなんですが……」

 「ああ、セレンは俺に刃を向けた」

 「セレン様が魔王様を攻撃した、ということですか?」

 ちょっ、すず?

 「そうだ。ん?誰だお前?」

 「おい、人間、魔王様に質問する資格があると思ってるのか?」

 「人間?」

 「いいえ、リリーナは魔人です。紹介します、リリーナ・スネーク。私の妹で私の秘書でもあります」

 「魔王様、セレンに会えたいんですが、居場所を教えて貰えませんか」

 「魔王様、僕からもお願いします」

 「ダメだ。あいつは死刑だ。証拠を見せよう。入れ!」

 あの目は、記録の魔眼一族の魔人か。セレンさんが魔王に音波攻撃を放った映像を見せられた。

 「魔王様、どうか、どうかセレンをお許しください」

 セレンさんを死なせるわけには……でも、魔王に歯向かうわけにも……。どうすれば……?


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