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魔王覚醒編 第1話 後 存在意義でございますか?

『女神様、どうして私をお作りになったでしょうか?私は、人間に倒されるために、作られたでしょうか?』

『そうです。それがあなたの使命なのです。この世界は五番目に作られました。四番目の世界で人間、知能を持つ生物は神々によって作られました。けれど、人間と云う生き物の発展は速すぎたのです。家畜を飼い、水も確保出来て、外敵もいません。人間の敵は人間でしかないのです』

『人間同士で戦うのですか?でも、この世界でも人間同士で戦争していますよ』

『違うのです。問題は戦争ではなく、自殺なのです。人間が自分の命を諦めることは、人間、及び世界を作った神の失敗を意味します。神は人間に感情を与えたのです。それが自分の命を断つことに繋げるのはあってはならないことなのです。だから、神はこの世界を作ったのです』

『私達魔人を作ったことと人間の自殺とどんな関係するのですか?』

『戦争がない、命の危機に晒されることもない。そうなると、人間は生存以外のことを考え、求め始めるのです。生きるだけでは満足しないのです。だから、他人を蔑むのです。他人にマイナスな感情をぶつけるのです』

『だから魔族という敵を作ったのですか』

『そうです。ですがご安心してください。魔族に取って代わり、魔物がその役目を負うのです。魔族はもう自由です』

『私はもう女神様の役に立てないのですか?』

『魔王よ、この世界が再び魔王を必要とする時まで眠りなさい』

『女神様が、お母様がそう、仰るのなら』

なるほど、これが魔王様の記憶なのか。セレンのやつの言う通りか、クッソが!だが、やめろつもりはない!

 俺の一族は精神体を体からから切り離し、他の生物の体に入り込む魔法を使える。だが、この魔法は不安定で、対象の意思によって解除される。

 色々試した結果、寝てる生物の体に一番乗っ取りやすい。そこで魔王様に目をつけた。魔界最強の肉体だ。何より、魔王様はずっと眠りにつけてる。俺が魔王様の体に入って魔界を導くのだ。人間を根絶やしにするんだ。

 この話をセレンに持ちかけたが、セレンに断られた。バカが!こんな無能が魔族のトップに立ってるから魔族は人間に舐められるのだ!だが、今人間が攻めてきて、魔界戦隊ファイブが前線に出た。魔王の体も手に入れた!もう恐ることは何もない。


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